春、それまで葉が無く色が乏しかった季節から、色鮮やかな季節へと移り変わる節目の時です。ベランダから見る雑木林は日に日に色が濃くなり、低山地帯では今週、来週が楽しめるギリギリではないでしょうか。薄い緑に心を癒されに山里を巡ってきました。
ルート 127.8km △1,916m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。
淡い緑と青い空、これを見て心が躍らない人なんて、いや、生き物なんているはずがありません。
植物も花を咲かせて喜びます。ミツバチも活発に。〇ッパイ山も自己主張!
これでもか、
これでもか、という新緑。この中に身を置くことの気持ちよさ。
そしてお気に入りの愛車で巡ることで気持ちよさMax。
今日の愛車はQUARKパスハンター。40mm幅の All-road タイヤを履いて第二章が始まっています。素晴らしく柔らかな乗り心地にして、スピードをスポイルすることはありません。
さぁ、山へ入りましょう!
沢渡集落の激坂。PowerHarnessに腰を預けることで今回は上っていけました。
ここは地元の小学生のウォークラリーで使われています。子供達を飽きさせないための工夫ですね。Q6の正解は、もちろん④です(ウソです)。だって時々新聞記事に載っていますから。
押し上げは目と鼻の先の距離です。途中振り返ると来た方面が遠望できます。
ひと汗かく程度で十文字峠。
もちろん奥秩父の十文字峠ではありません。
峠を愛する方の製作、ありがとうございます!
残念ですが日本の里山は半分が杉植林ですので暗い道もあります。
足元はまだ冬に落ちた葉で敷き詰められています。
古道の痕跡。石積みによる補強が残っています。
小棡への入り口です。集落の外れにはこうした石碑が置かれて、道行く人々の安否を気遣っています。
狭く彫れ窪んだ道は、近年の小学生ウォークラリーのためでしょうか (^^;
乗っ越えると直ぐに民家があり、庭先を失礼して通らせてもらいます。ウォークラリーコースは斜面伝いに下へ延びています。
春もまた良し。秋の紅葉には頭がクラクラするほどの絶景です。この立体感がたまりません。
新緑!
小棡集落を急降下していくと、こじんまりしたステキな民家がありました。夫婦二人が住むのにこれ以上でもこれ以下でもないサイズ、とでも言いましょうか。
小棡を下って少し戻り、大垣戸から対岸へ移ります。
一本の細い道、あれを一度通ってみたい。
川を渡り、
こちらにも集落があります。大垣戸向というそうです。なんともとって付けたような…
カサコソ、道路脇を見るとアオダイショウがスルスルっと逃げていきました。ヘビも活動を始める季節です。
こちらの古道は向こう側の車道が出来る前に使われていた道でしょう。向こうは断崖に無理やり作った道ですから。
最初に来た10年くらい前はダートでしたが、綺麗に舗装されていました。
右上でガサガサっ。見上げるとカモシカがゆっくりと斜面を登っていきました。
用竹に到着。今年はこの芝桜の密度が今一つのようです。
ピンクが眩しい (>_<)
鯉のぼりの季節でもあります。来週は連休ですね。
墓村へと上って行きます。もちろん車なんて走っていません。自転車天国。
最後は九十九折をショートカットして民家脇を進むのが僕のパターン。
山道の入口はお地蔵さんと馬頭観音が目印です。
一休みして出発しようとしていると、ガサガサっと音がしてMTB二人が下ってきました。同じ自転車でも山道を下ることを目的にするとこうなります。この自転車で自宅からここまで走ってくるのは厳しいでしょうね。
僕はのんびり押し上げていきます。パスハンティングは乗車することに拘りません。それよりも山道を巡ること自体を楽しむものです。
この馬頭観音は道標も兼ねていて、立てかけた自転車の後ろにかすかな道が分かれています。要害山(〇ッパイ山)への巻道に使われていたのでしょう。
小尾根に上りつくと要害山への分岐があります。以前、僕が進む方向は踏み跡が僅かでしたが、最近は歩く人が増えたのか道標でも示されています。
ここから100mくらいは大好き。
これまで以上にゆっくり歩きます。
何度も後ろを振り返り、癒されます。
明暗を繰り返して上り、御林峠。
石の道標が埋もれてきました。今度来た時に綺麗にしてあげましょう。
遅い昼食です。最近お気に入りのシチュー。
黒いポツポツは虫ではありません。投入したお握りの海苔。心配した山ビルはこの周辺にはいないようです。ゆっくり食事できました。
作業道風の林道を下ると本日のハイライト、和見集落です。素晴らしい眺め、これ以上の景色はいりません。今年も来ることができました。いくつか写真を撮るんですが、やっぱりこのアングルが一番いい。
集落を横切り、更に古道を進んで桑久保へ向かいます。
入口は、以前逆から来たから知っていますが、そうでなければ分からないでしょう。
こちらの古道はかつてとてもよい道でしたが、拡張した作業道で酷い道になってしまいました。以降何かが通った形跡はなく倒木もそのまま。無処理の法面から石が転がり落ちて車は通れません。自転車でもずっと押して歩きます。
その代わり、お宝をゲットできました。ご褒美です (^^)
手に取るとずいぶん汚れています。落ちてからだいぶ日が経っているのでしょう。道に僅かに見てとれる踏み跡は、人のものでは無く鹿のものだったということですね。
以前、安倍峠で拾った時はこうしてサドルバッグに括りつけましたが、今回は細引きを持ち合わせていないのでダメです。というか今回の角は大き過ぎ。
その後もあまり楽しくはない道を押して歩きます。
パラグライダーが見えました。これから行く桑久保は拠点になっているんです。
暗い植林から出た所は和見峠というようです。作業道は右へ続いていますが、かつては道標の左の道から出てきました。
作業道は杉の若芽も生えてきて、あと数年で廃道になりそうです。
角はこんな風に腰に差すとイイ感じ。クマが出てきたらこれで戦えますね(ウソです)。
作業道から林道に出ました。この林道はさっきのパラグライダーの離陸場所の山へ向かうのに頻繁に使われています。
桑久保集落へ降り立ちました。
車のある右手あたりが着陸地点です。風向きを見て、今日は右手から着陸してきます。
甘いパンを食べつつしばらく休憩しながら眺めました。
桑久保を下ってから、今回お初のルート、向かいの野田尻宿へ上りました。地形図にはありませんが、他の地図で見つけたんです。
上り口付近に人が歩く道が分かれていて、どうやら通学路になっているようでした。でも野田尻の先の高速道路近くにあった学校は既に廃校。四方津まで通っているのでしょうか。
大椚集落から下って行きます。巨木を見つけたので立ち止まり。
お気に入りの九十九折を右に左に。
最後は発電所。
今年もお気に入りのルートを走ることができて満足。新緑は山の中で存分に感じたいですね。
07:18 出発
11:12 十文字峠
11:36 小棡
13:28 御林峠
14:19 和見
15:25 桑久保
19:22 帰宅
新緑は日帰り圏内ではもう終盤ですが、来週はゴールデンウィーク。遠出して更に新緑に癒されたいですね。静岡方面を考えていましたが、やっぱり雪のアルプスも見たいです。今回はぶとぼそ氏が行けそうにないので独りトリップになります。さて、どこへ行こうかな。