幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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長男QUARK完成&試走

細山製作所から金曜に留守電が入り「フレームできました」と。
さぁ、お祭りの始まりです!

仕事をやりくりして日曜に早速受け取ってきました。
その時の注意点で、リヤのフラットマウントのディスクブレーキ台座は、ローター径140mmの位置になっているので、160mmローターを付ける時はアダプターが必要、とのこと。
事前にアダプターは購入済みでしたが、改めて言われると心配になり、帰宅後真っ先にブレーキから取り付けました。

しかし、どういう訳か160mm用アダプターを使うとローターとパッドがずれてしまいます。アダプター無しにしたところいい塩梅になりました。

フラットマウントのディスクブレーキをクロモリの細いチェーンステーに取り付けるには、各ビルダーさんの腕の見せ所です。よく見るのはエンドと一体型のマウントですが、重量がかなりありそうですよね。細山さんはチェーンステーに直接マウントをロウ付けしています。チェーンステーは上手く曲げています。

前はブレーキに付属していた160mmアダプターを使って上手く取り付けられました。

こちらのマウントも既成のものは使わずに軽量化を図っていることが伺えます。二つのマウントを分離することで、フロントフォークが上手くしなるのかもしれません。


さて、ブレーキの心配が無くなったところでリヤホイールを組みました。フロントは事前に組んでおいたんですが、その時と比べるとリヤは縦横共に初期振れがある感じでてこずりました。
ここで午前の部が終了。お昼ご飯

組んだホイールを付けると自転車らしくなってきます。BBは前のフレームからの流用ですが、クランクがリッチーだったのでQファクターが狭い分、BBシャフトが長く113mmが入っていました。新しいクランクを付けるとQファクターが広すぎでした。今度BBを買わなきゃ。

次いでハンドルを取り付けます。ここも先日組んでおいたのでポン付けするだけ。


ハンドルに内蔵したアウターケーブルへカテーテルを挿入! 角度があるのでラジオペンチで曲げながら入れました。


アウターケーブルの引き回しはこんな感じになりました。


各ワイヤーの張りを調整している時に想定外がありました。バーコンのシフターにはワイヤーのアジャスターが付いていません。フレームJのどこかにアジャスターが必要でした。今回のフレームには全てアウター受けしか付けていません。ガーン (-.-)
確か、アウターの途中に付けるアジャスターが売っていたと思うので、注文しないと。

後はチェーンを付けて、タイヤを履いて、サドルを付けて完成!
翌日まで掛かると思っていましたが、バーコンのアジャスターの他は想定外が無かったので、スムーズに組みあがりました。


そして、翌月曜は試走です!
息子が通勤へ乗って行きたそうでしたが、もう一日ガマンしてもらいました (^^;

スタート前に撮影。うんうん、いい感じに仕上がりました。


グランボアの700x30Cは、はやりと言うか、ある意味想定内と言うか、実測幅は31mmでした。リカンベントの32Bと大差ありません。SUNXCDのリムだと太くなるようです。そしてリムへの装着はタイヤレバー無しで余裕で嵌められます。All-road bike とまではいきませんが、太目のタイヤを履いたロードバイクの姿が新鮮です。ちなみに最近では石畳レースで有名なパリルーベでも30Cを履く自転車が出始めているそうです。

試走ルートは愛川町を目指してぐるっと回ってくる感じにしました。


ルート 71.2km △759m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。

 

漕ぎだして直ぐに感じたのはハンドリングの違和感がまったくないこと。路面に貼り付くような直進に拘る感じも無く、逆に必要以上に内側へ切れ込んでいく感じもありません。あくまでニュートラル。
しかし、ハンドルを切るとシューズの先端とタイヤがぶつかります。ペダリングに力を入れていればタイヤが凹んでそのままOKですが、ハンドルを切った拍子にぶつかると危ないかも。

フレームサイズは確か540mm。息子の身長は僕よりも7cmくらい高いので、ブルホーンの先端が遠いです  (>_<) 以前のフレームは小さめ(いざとなったら自分が乗れるように)だったんですが、今回は厳しいです。

ブレーキの当たりも出てきてポジションにも慣れてきた所で、改めて写真撮影。

ブルホーンハンドルは視覚的に前のボリュームが大きくなりますが、短めのステムで許容範囲内です。
サドルの高さは息子に合わせるとこのくらいになります。バランスOK。
前タイヤとダウンチューブの隙間が狭いのもいいです。ここが広いと間抜けな感じになりますから。
ボトルの位置がちょっと上気味なところが気になります。もう少し下が良かったなぁ。

駆動部です。チェーンホイールはストロングライト46T。スプロケットは22Tです。前の自転車では前44Tでしたが、アウターで44Tというのは無いんです。今回は探すのに苦労しない46Tにしました。その分後ろを大きくしてギヤ比は同じ。

BBは前の自転車から流用ですが、シャフトの長さが113mmだったので、今回のクランクとは相性が悪くQファクターが広くなってしまいました。短いシャフトをそのうち手に入れないと。
チェーンテンショナーは一時入手が難しかったんですが、最近は再び流通し始めました。チェーンの長さとプーリーの位置はこのくらいにしないと歯飛びしてしまいます。
内装ハブギヤのカセットジョイントの位置は、回り止めワッシャーストドロエンドだと8LR(緑, 青)ですがチェーンステーと並行にはならず、6LR(白, シルバー)にしました。それでも若干前下がりになってしまい、ちょっと悔しい。

前からの図。ライトはジェントス。光量は Lo-Middle-Hi の3モードと、点滅も同様に3モードあるのがイイです。光る部分の面積が大きいのもマル。

ワイヤーケーブルの引き回しはこんな感じになりました。3本なので左右対称にはなりませんが、左右の張り出しが同じくらいになるようにすればバランスが取れます。そしてハンドルを切った時に引っ張られないように。
フォーククラウンとタイヤのクリアランスが狭くて、これもイイ感じです。昔、サイドプルブレーキだとブレーキシューの位置を気にないといけませんでしたが、ディスクだと見た目のクリアランスだけで決められます。

フロントフォーク周りです。曲がり具合は細山さん好みの先曲りではありませんでした。今回はそれを期待していたんですが。ディスクブレーキだと強度が必要なので、その関係もあるのかもしれません。ブレーキケーブルのトンネルは小ぶりで格好いいです。


ディスクブレーキのパッドとローターの隙間はかなり狭く、少しの変化で擦れてしまうので取り付けに手間取りました。ブレーキレバーの遊びは予想より少なめで、パッドが少し減ってくれば丁度良くなる感じです。


リヤブレーキのケーブルはこんな感じになりました。内側を通すより外側の方が自然な流れです。



しばらく川沿いをのんびり進んで行きます。昨日に引き続き空は快晴。紫外線強し。
僕の脚の長さに合わせると、サドルの高さがこんなに低くなって格好悪~。


収穫の秋、稲刈りが始まっていました。


トラス構造の橋を渡って愛川町入り。


水が緑掛かった乳白色。宮ケ瀬ダムから放流しているのでしょう。


連休なので河川敷はキャンパーで賑わっているかと思いきやガラガラ。近づくと自粛の看板がありました。そうですよね (^^;


しかし、注意喚起の看板が多いこと多いこと。


坂を漕ぎ上げて喫茶ニローネで休憩。気温が高くなってきましたが、秋っぽい風が流れて気持ちいい。30分ばかり横になりました。


そうそう、シフターは今回初めてバーコンにしてみましたが、ブルホーンとの組み合わせは好みが分かれそうです。僕にはポジションが遠いからかもしれませんが、シフトアップするには前傾を深めていないとスムーズに行えませんでした。慣れてきたら掌の小指側をハンドルにあてながらレバーを引くといい感じになってきました。
逆にシフトダウンは容易で、ハンドルを握りながら親指で押すだけです。これはイイ。
どちらも、ハンドルの手前を握ってのんびり走っている時はシフターが遠いです。以前はハンドルの手前部分にラピッドファイヤーを付けていたので、ちょうど逆の感覚になりました。

昼時になって相原まで戻って来たのでJR踏切近くのお店に入りました。今日はたぬき冷やし蕎麦。色どり豊でした。蕎麦屋らしく腰があって美味しかったです。


帰路はのんびり戦車道路を走って、ケルビムへ立ち寄りました。一ヶ月前に「9月中旬にはフレーム, フォークが形になっている予定です」とのことでしたが、案の定 (^^;
このフォークと内装ハブギヤのカセットジョンとは平行になるのかなぁ… その為にハブを預けてあるんですが。


店前のベンチで水分補給していると、のんきなワン子。そっか、犬の世界は白黒だって言いますから、色眼鏡でもいいのか。


次いで細山製作所へお披露目です。店の前に細山さんが出てきていて、近づいていくと目を丸くしていました。「えぇー、もう組み上がったの?」 (^^)v

やっぱり自分が作ったフレームを見せに来てくれるのは嬉しい様子でした。このフレームを含め、今までに1,800台以上作ったそうです。近くの人ばかりでなく遠くのお客さんも多いとのこと。そして自信が最初に作ったMTB穂高のお店にあることをユーザさんから聞き、今度見に行くと嬉しそうに言っていました。それはそうですよね。
そう、指の具合は良い方向だそうで、包帯は小さくなっていましたし、フラットバーなら乗れるそうです。因みにこの息子のフレームを作っている時に怪我をしてしまったそうです。ちゃんと治りますように。

自転車道楽:SSブログ


住宅街の細道をなんとなく町田街道方面へ進み、


コンビニでガリガリ君。お、(@_@) 運を使い果たさなければいいですが (^^;


帰宅してシャワーを浴び、息子自転車を眺めつつビールをぐび。

悦な気持ちと、そうでない気持ちが交錯します。それは後半に肩やお尻や掌が痛くなってしまったからです。得に掌の痛みは強く、組立て中に工具を力込めて扱ったこともありますが、走る振動と合わさって痛かったんです。過去の記事で前の自転車を借りて乗った時にも掌が終始痛かった、とありました。やはりロードは痛いもののようです。
自分の自転車(パスハンター)はこの痛みを無くしたくてステムにサスペンション付きにしています。ですので、この痛みは久しぶりに味わう痛みなんです。皆さん厚いパッドのグローブを選ぶのも分かります。
肩とお尻の痛みはパスハンターでもよくあることでしたが、これも久しぶりの痛さでした。たかだか60kmくらいなんですけどね。もうパスハンターで150kmとか無理かもしれません。それくらいリカンベントの楽チンに慣れてしまいました。

17時頃、息子が仕事から帰ってきました。そして「少し乗ってくる」!
楽しみにして帰って来た様子。そしてサドルの高さを調整したかったようです。
『ちゃんと前の寸法を測っておいたから大丈夫だよ』と言いつつ、直ぐに調整できるように六角レンチを渡して送り出しました。
帰宅すると「サドルの高さ大丈夫だった。まったく変わりなし」。でしょ (^^;

次いで「ホイール外してみる」と。
息子はこれまで何度か出先でパンクトラブルの痛い目に遭っているんです。直せなかった時もあって、車で迎えに行ったり、自転車を置いて電車で帰ってきたり。
なので、パンクだけは自分でちゃんと直したいのでしょう。それにはホイールの外し方を覚えないと、という気持ちなのでしょう。

前のフレームと違うのはチェーンテンショナーが付いたこと。以前はトラックエンドでハブの位置を前後させることでチェーンのテンションを調整していました。チェーンテンショナーで楽はなりましたが、完全ではありません。エンド部には多少のガタがありますから、ちゃんとした位置にしないとホイールが曲がって固定されてしまいますし、そうすると内装ハブギヤのワイヤーテンションも変わってしまうんです。

ハブナットを緩める時は自転車を成立させておいた方が力を入れ易いこと。ホイールを外す時は倒立させた方がやり易いと教えました。
ホイールを装着する時に真っすぐ元通りにするには、タイヤとチェーンステーの隙間が左右均一になるように。タイヤとシートステーの隙間が左右均一になるように。等々。
今回、ミスでシフターのワイヤーアジャスターがありませんから、ホイールを元の位置に戻さないと変速がうまくできなくなってしまいますしね。

さて、息子は今日は休みなのでどこか走ってるかな? 乗り味の感想を聞きたいです。
木曜の休みはまた二人で走りに行こうかな (^^)