幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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巌道峠

毎週サイクリングへ出かけていますが、一日たいした出来事も無く、誰とも話さずに終わることもあります(というかその方が多い)。
しかし色んな出来事がある日もあります(良いことも悪いことも)。今回はこちらのパターンでした。

コース 117.3km / △1,703m
https://ridewithgps.com/routes/31943373


出だしから不吉を思わせるドタバタ。靴を4回も履き直すはめになりました。
花粉症薬飲み忘れ、予備電池忘れ(これは勘違い)、工具忘れ。あと一回は何だったかかぁ…
そして2kmくらい走ってUSBライトが消えてしまい、これは充電し忘れでした。USBバッテリーはもう一つありますが、いつもより節約しないといけません。

いつもの町田街道を進み、町田駅を過ぎたあたりから路肩に自転車マークのペイントがあるのに気が付きました。おぉー、これはありがたい。
多少の凸凹を感じますが気になるほどではありません。車はこのマークを踏まないように走ったり止まったりしてくれるので凄く助かりますよね。
言葉での啓蒙活動よりも無言のマークの方が効果絶大。人の意識って不思議なものです。




先週は日曜でもあり道が空いていて気持ち良かったですが、今日は土曜でしかも5,10日。いつも以上に車が多いです。

きょんきょんが通っていた津久井高校の辺りでロードを発見。信号待ちで追いつきましたが気配を殺して追走です。気付かれるとペースアップされてしまいますからね。
日常的なペースで城山ダム横の上りを付いていけるか。むむぅ、ギリギリなんとか追走です。上り終わってからも気を抜かないのはトレーニングしている証拠でしょう。
コンビニへ入ってしまったので追走はお終い。

相模湖ICの先で橋を渡って日連。名倉から上野原まで右岸を行ってから秋山へ抜けようと思っていましたが、名倉手前の急カーブで気が変わりました。ここから葛原へ出て細道で天神トンネル前へ出られるので久しぶりに行ってみました。








サイクリング中に石碑をよく見かけますが、最近は手入れする人が減ってきて埋もれつつあります。路肩の石積みがこうして階段になっている所は、かつて道があったか、こうして石碑が置いてある場合が多いですね。




秋山トンネルの古い方へ向かう所で民話が掲示されていました。この界隈でよく見かけます。日本昔話し的なほんわかしたお話しです。こういうのもTVで見ていた僕らの年代まででしょうね。






トンネルを抜けると墓地があり、ここにトイレがあるので助かります。男なので人気のないところがあれば大丈夫ですが、トイレがあるにこしたことはありません。


秋山川を渡ると巌道峠の入口です。富岡の集落を抜けていつもの眺めのいい場所まで。自宅付近や郊外ではもう梅が咲いてきましたが、ここではまだつぼんでいます。
峠まではまだ時間が掛かるので菓子パンを食べていると、地元のオジサンが話しかけてきました。なんだか漫才口調の変わった人で、ひとしきり喋ってニコニコしながら去っていきました。




安寺沢橋は僕よりちょっと年上です。このくらいの年期のある橋も無くなりつつありますね。
昔は川で収穫物を洗っていましたから、ここにも脇に階段があって下りられるようになっています。






のんびり進んでいると後ろから「こんにちは~」。振り返るとランドナー! ニッカーにハンチングの出で立ちです。




2月はACFの方達が道志に集います。先週は不発でしたが今週でした。この方は会員ではないけれどゲスト参加なんだそうです。






しばらく一緒に上り急坂の所から先は押し歩きながら色々とお話しさせてもらいました。狭山湖周辺に詳しいとのことで、正月の初日の出も見に行くというので深掘りして聞いてみると、出るわ出るわ、ブログでお馴染みの諸氏 (^^;








巌道峠では珍しくゲートが閉まっているのを初めて見ました。安寺沢側は一ヶ所路肩が陥没気味の所がありましたが、大型車だけ通行を規制していただけだったんですけどね。






空がどんより気味だったので富士山は期待していなかったんですが、意外にくっきりと見えて二人で喜びました。ラッキ~!




少しして坂が緩い方の林道からロード氏が上ってきたのと入れ替わるように、ランドナーのS氏は急な方の林道へ下って行きました。
僕はここで昼食。S氏は下ってどこかで食べるとのことでした。楽しいお喋りありがとうございました。




ロード氏が安寺沢側へ去っていくと何時もの山の静けさ。ここまでのことを回想しながら昼食にしました。
すると、食べ終わる前に別のロード氏が現れ「こんにちは、朝抜かして行った方ですよね」と。なんと城山ダムで追走したロードの方でした。

地べたに座っている僕の横へ彼も腰を下ろしてくれて、ここでも話しに花が咲きました。
このタイミングでここへ現れるということは、と思って聞いてみると、眼下の道志みちを上って道坂峠を越え、雛鶴峠も越えて、更にここ巌道峠まで来たとのこと。3月にレースがあるので走り込んでいるそうです。
周辺に詳しく、お互いに行った先の峠などの話しが通じるので楽しかったです。去年の暮には犬越路をこちらへ下ったとのことで、え、僕は年明けにこちらから上りましたよ。と更に盛り上がりました。

礼儀正しいロード氏は丁寧に頭を下げて挨拶して急坂を下って行きました。「またどこかでお会いしましょう!」

途中だった昼食を済ませ僕は緩い坂の方を下ることにしました。先日まで通行止めでしたが、最初のロード氏が上ってきたのでどんな様子か見たかったんです。
しかし…

この林道は小石が多いことは知っていたのと、最近タイヤサイドを傷付けることが多いので慎重に下っていました。

パンッ!

石を踏んだ感触も弾いた感触も無かったので一瞬あっけにとられましたが、タイヤは一瞬でぺしゃんこ。バーストです。




最初に頭に浮かんだのは、帰れるのか? という自問。でも直ぐにタイヤブート(Tire Boot)があるはず、と思い直しました。
工具を忘れてたらアウトでした。出がけに気付いていてよかったぁ。でも工具入れの中からタイヤブートを出すまでドキドキしました。無かったら歩いて下山して、バスかヒッチハイクで街まで出ないといけませんからね。






その後は更に慎重に小石を避けながら林道を下り、道志みちをやんわりと走って帰途につきました。
タイヤブートは完璧に仕事をこなしてくれ、無事に家に着くことができました。出がけの不吉はこのことだったんですね。


07:14 出発
10:20 葛原
11:08 秋山(富岡)
13:00 巌道峠
18:03 帰宅