自転車はやっぱり走っている時が格好いいです。
ロードレーサーならレースをしている時。サイクリング車ならサイクリングをしている時。旅自転車なら旅をしている時。シティサイクルなら街をのんびり走っている時。
用途によって相応な装いと、相応な場所(背景)と合わさって自転車が格好良く見えます。アンマッチなものは格好よく見えません。まして自転車だけをポツンと置いてもね。
ですから、自転車に装備するアクセサリーやバッグと、これに乗っている人の服装や姿勢が格好良さを引き立てます。
若い頃、雑誌の写真に目を奪われたのは、そうした適材適所に映っているものでした。
チームジャージを着てツールドフランスを戦う選手を格好いいと思ったり、くたびれた4つのサイドバッグを装備して走るツーリストを見て旅心をくすぐられたり、ザックを背負って古道の峠へ担ぎ上げる姿に憧れたり、お洒落してシティサイクルで颯爽と走る女性をステキだと思ったり。
走る場所と、そこにあう服装があって、適した自転車があります。
これって演出だと思うんです。わざとらしく ではなく。
自宅から走って、好きな農村へ入って、いい景色の所で写真を撮ったり、腰を下ろしてコーヒータイムしたり。
そういう演出されたワンカットの写真を見て憧れて、サイクリングの世界へ入って行ったんだと思っています。
未来のサイクリストを増やすためにも、走りましょう! それに適した自転車でね。