幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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雪の雛鶴峠パスハンティング

桂川(相模湖)から支流として伸びる秋山川は、一山隔てた道志とは違って静かな流域。
集落が点在する長いアプローチを経て、都留との境に雛鶴峠があります。
今は立派なトンネルで峠手前の坂は短く楽に越えられます。
その右肩には旧道のトンネルがあり、さらにその上に古道が続いています。

雛鶴峠には雛鶴姫の伝説が語り継がれていて、その悲しい結末から地元にはこれを奉った神社もあります。
そんな深い歴史はあれど個人的にはあまり意識することはなく、それよりもこの静かな山域と峠らしい雰囲気が気に入っています。

今回は雛鶴峠の古道、都留側を探索することにしました。
というのも、前回行った時に峠の道標に「道なし」と記されていたため足を踏み入れなかったのです。
事前にネットで調べましたが情報はなく、ヤブ漕ぎになったら引き返す心づもりで出かけました。やっぱり廃道なのかなぁ。

幾つものアップダウンを経て秋山道に入り、中間地点付近から日陰に雪が見られるようになりました。

そういえば一昨日に天気が崩れたのを忘れていました。
予想外の雪景色に心が弾みます。でも峠は雪かぁ。

最後の集落を過ぎると雛鶴姫を奉った神社です。

旧道へ入ると雪が多くなり、のんびり押し歩いて旧トンネル着。

左脇から登山道が続いてます。

途中に石積みも残っていて古道であることが伺えます。

ハンターが入っているようで踏み跡が多く、また杉林なので積雪も思ったほどではなく15分ほどで雛鶴峠に到着。

都留側の斜面を見渡せる位置にハンターがいました。
挨拶をして話しを伺うと、今日は鹿を二頭仕留めたとのことでご満悦。
道の情報は得られませんでしたが、それはいいとして、「何時くらいまでハンティングしているんですか?」
あと15分くらいとの返事でホッとしました。撃たれては適わないので。

峠の道標を改めて確認すると以前あった「←都留」のプレートが剥がされていました。

廃道なら仕方ないよなぁと思って更に近寄って見ると…
なんと、都留側の情報が書き込んでありました。しかも2013/12/1という新しい情報です。
俄然やる気が出てきました!

ほどなくハンターのオジサンが引き上げたので下降開始。
峠直下はこのような片斜面で踏み跡はハッキリしています。これが次第に無くなるんだろうか…

細くヤブっぽくなってきましたが踏み跡は明瞭です。
次第に小尾根の上を下るようになります。

日陰部分には雪が残っていますが、明瞭。

次第に九十九折れが多くなり、無事に車道へ降り立ちました。
ここまでまったく心配なところはありませんでした。
道路脇の法面も道の部分はきちんと入れるように処理してありました。
地形図では道沿いにずっと法面が続いていたから、廃道だった場合に降りるのが難しいだろうと思っていたんです。

辿った道筋はこんな感じです。

降り立った地点。この左側から下ってきました。

同じ地点から新道方面

ここから旧トンネルまで上り返し、日当たりのいいところで昼食にしました。
今日のおかずはモツ煮とサンマの蒲焼(缶詰)とカレーパン。
昨日コッヘルの持ち手に巻いたビニールは効果絶大でした!

帰途は時間も押していたし、鈴懸峠の北側に雪があったら押し歩きが長くなるので、このまま新トンネルを抜けて秋山道を下ることにしました。

今回は廃道のヤブ漕ぎを覚悟していただけに、ちょっと肩透かしな感じではありました。
でも、事前に地形図を見て「僕ならこのルートで登るだろう」と思ったのとほぼ同じ所に道が付いていたことが嬉しかったです。

その他の写真
https://picasaweb.google.com/102022339073463920028/20131229#

走行距離:130km

07:05 出発
11:18 雛鶴神社
11:46 旧トンネル
12:06 雛鶴峠
12:48 車道
18:15 帰宅