幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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醍醐林道の戦い

峠道では様々な戦いがあります。ロードレースでは競争相手との熾烈な戦いの場になりますし、重い荷物を装備したツーリングでは自らとの戦いでしょう。
ですが、もう一つの戦いがあります。それは虫との闘いです!

夏になると寄ってくるショウジョウバエ(メマトイ)、あいつらは何なんだ。ちくしょー。

期待した「おにやんま君」の効き目はあまりなく、今回は「あかねちゃん」の力を借りましたが、こちらも効果はありませんでした。

峠の上りであえぐ僕の周りには数十匹のショウジョウバエが群がり、鬱陶しいことこのうえない。手で払っても空を切るだけで奴らはいともたやすく避けます。寄ってくるな、というよりも、一網打尽にしてこらしめたいです。

調べたらやはりハッカ油が効果ありとのことでした。ハッカ油とシーブリーズを混ぜたスプレーを携行して、ハンチングのツバに吹きかけるのが良さそう。直接肌にかけるのはダメだそうです。

僕としては「電撃ハエたたき」でバチンバチンやりたいです。やっつけた感がありますからね。何しに行くんだか分からなくなりそうですが。

Source: amazon


そんな戦いの場となったの醍醐林道でした。

 

ルート 114.3km △1,780m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


実は日曜は4時半に目覚ましをかけて起きたんですが、玄関から新聞をとってきて天気予報を見たら傘マークが付いていたので二度寝しました。車載で八坂峠へ行こうと思っていたんですけどね。

そんな訳で何時も通りの7時半スタートのサイクリングです。天気予報を見ると午後から雨が降るようで南側が多そう。雨域は低気圧によるものではなく、気圧が不安定になってあちこちで局所的に降るような感じでした。

暑い日が続いていますし雨が降られても逆に気持ちがいいと思えばいいです。ただ先週のようなアプローチが長いのは厳しいので近場にしておきました。

町田街道はそんな天気予報の影響かサイクリスト少な。相原を過ぎてようやくちらほら出てきました。館峠手前でチームジャージ5人に追いつきましたが、4人目がちょい遅めで離れ気味。下りで僕は旧道へ折れましたが、再び高尾手前で後ろに付きました。

美山通りは流石に離されるかと思いきや、4人目がゆっくりなおかげでそのまま追走。しかし3人目との間があまりにも空いたので、下りになったところでパスさせていただきました。下りの勢いを生かして上り返す途中に先行の3人がいたので(たぶん下りの底で信号に捕まっていたのでしょう)、左手を上げてこちらもパスさせていただきました。その後5人チームは左折して陣馬街道へ入っていきました。

僕は小津へ向かいます。左手の小川はやはり涸れていました。大雨で水量が増えない限りは流れそうにありません。前回、川の水が染み入ってなくなる部分を見つけました。

そういえばロングライド好きランドナーのぱぱろうサンが、小津を走った時に学校跡を見つけたと書いていたので、僕も行ってみました。

確かここだったような、と思う路地を入って行くとお寺の前で行き止まり。


こんな田舎の小径は気持ちいいですね。


通りまで戻る途中を右折すると小広い公園がありました。ここが学校だったのでしょうね。少し高くなっているので日当たり良く眺めもいい感じの場所にありました。今は小津の子供達はどこまで通っているのでしょう…

ラウンドアバウトを右回りに一週半して右折します。少しするとこうして小川には水が流れています。護岸もなく所々に川面まで下りる階段がありますので、昔は子供達が川で遊んだり、川の水で収穫した野菜等を洗っていたのでしょう。


今日は可愛い「あかねちゃん」とデートです。オヤジ臭いと思っていることでしょう。


後ろから気配がして男性ロードが挨拶して抜いて行き、どん詰まりで休憩していたのでお喋りを楽しみました。最新のカーボンロードと、特徴あるリカンベント。もちろんリカンベントに興味があるようなので色々と説明してあげました。「こんなの(シート角45度のリカンベント)でも平地ではロードには負けませんよ」と言うのは、はやりロード乗りとしては興味をそそりますよね。「レースに出ないなら皆リカンベントにのるべきと思うんですけどね~」で締めくくります。


ラウンドアバウトへ戻って小津ポタは終了。力石峠を越えて陣馬街道を見下ろします。空はだいぶ雲が多くなってきましたが、まだ青空も覗いています。雨降ってもいいぞ~。


和田峠(陣馬高原)方面と醍醐の分岐で自販機を見つけて休憩。早めに水分補給しておきます。


以前はここへ来る前に五日市から入山峠を越えてくることが多かったんですが、そこが通れなくなってしばらく経ちます。向こうの盆堀川沿いは沢の冷気で夏でも涼しくサイクリングができたんですけどね。また通れるようにならないかなぁ。

お気に入りの意地悪小娘風の馬頭観音。


なんか愛嬌があります。


醍醐の集落も古い家並みが多くて落ち着くところです。


川まで結構な落差があります。


集落の奥にある茅葺民家はとうとうお終いのようでした。


そして集落の外れから冒頭に書いた戦いが始まったのでした (^^;


和田峠へ下りると白髪の交じったロード乗りが道端に腰掛けていました。
ぱぱろうサン? ついにグラベルロードを買ったのか? いえ、違いました。和田峠をこよなく愛する人なので、ここへ来るとつい姿を探してしまいます。


峠で雨がぽつりぽつり降ってきましたが、濡れるほどではありません。路面も大丈夫。途中、崩落個所のバイパス道が塞がって元の道が復旧していました。短いバイパス路でしたがその分急勾配だったので、こちら側から上るサイクリストには厳しい箇所だったことでしょう。

数名のロードが上っていましたが、その中で目が合った一人の女性、先週の町田街道で後ろに付いた人かもしれません。なんとなくスタイルが似ていると感じました。


和田から川の右岸にある細道へ入りました。


見晴し場所。


二匹の子猫は相変わらず愛想が良いです。


あ~、右半分は雨域ですね。


右岸の細道の後半は道が綺麗になっていました。岩盤を削って道を作ったようですが、その境目がとても綺麗。


最後はくらご峠へ上りました。わずかな距離ですが超急勾配。なんとか乗って上れました。


松尾芭蕉が句を詠んだそうです。


久しぶりに来たら見慣れた表札がありました。ありがとうございます。低山峠好きはサイクリストに通じますね。


くらご峠を下って、再び和田峠みちへ向かう途中、ロード男女が上ってきました。先ほど和田峠の下りで見かけた男女です。その女性がやはりこちらを凝視していましたので、やはり先週の人だったのでしょう。

お腹が空いてきました。当初は上野原へ下って駅前の食堂で昼食にして、その後は綱子へ向かおうと思っていました。でもスマホで天気をチェックすると、その方面に雨域が接近していたので止め、相模湖畔の見晴らしドライブインで食べることにしました。


今日は食欲がありましたのでカツ丼をいただきました。汗をかいたあとなのでお味噌汁も美味しい。


「見晴らし」とはこの風景のことです (^^)


いつものように会計をするとアイスコーヒーをくれます。これも美味しくいただき、ふと足元をみると何か地面を動くものが… 甲虫の幼虫です。クワガタでしょうか。土の多い場所へ逃がしてあげました。ショウジョウバエは憎いのに、こいつは助けてあげる。矛盾したオヤジです。


食後は道志経由で愛川へ向かいます。見晴しの良い道志地区からは今日の天気の特徴的な雲がたくさん浮かんでいました。


そして所々で雨が激しく降っています。


道志川を渡って浄水場の近く、城山隧道です。以前はこの手前に工事用の仮設事務所があって入るのを遠慮していましたが、仮設事務所がなくなったので近くまで。


耳を澄ますと水道管を流れる水音がプクプクと聞こえました。


当時は日本で2番目に長いトンネルだったそうです。


浄水場です。この水があのトンネルを抜けて各地へ流れて行きます。


なんだか眠くなってきたのでニローネでお昼寝にしました。


その前に CocaCola 。久しぶりにスカッと。


ベンチへ横になって1時間くらいうとうとしたでしょうか。日が傾いて眩しくなったので起きました。

愛川へ下って横須賀水道みちへ。ここも水道ですが水源は先ほどの道志川ではなく半原の中津川です。一直線の坂道はキツイですが、ご褒美に綺麗な田んぼを見渡せます。


一直線の坂道は河岸段丘を上るものですが、さて、今日は下道で行こうか上道で行こうか。下は日影が少ないのでやっぱり上にしました。


仁王様に睨まれて、退散。


こんな道はポタリングに最適ですね。


ここまで雨らしい雨に降られませんでしたが、ここでザーっとやられました。でも僅かな時間です。


直ぐに雨は上がって再びのんびりと徘徊しながら帰途につきました。


07:27 出発
09:29 小津
10:22 力石峠
11:00 醍醐林道入口
11:47 和田峠
12:26 くらご峠
13:10 見晴し食堂
15:07 ニローネ(韮尾根)
18:32 帰宅