秋にパスハンターに乗っていなかったので(あ、11月は乗ってましたね)、今年の走り納めで乗ることにしました。
西原古道、綱子界隈、どちらもパスハンターでの定番ですが、最近はその方面を走っていたので、久しぶりに日の出山の金毘羅尾根を下ることにしました。
かれこれ5回目かな。最初30年以上前にはぶとぼそ氏と養沢から担ぎ上げました。次はMTBの仲間と梅野木峠からアプローチ。その次は単独で養沢から再び担ぎ上げ。最後に上ったのは息子とつるつる温泉手前から林道押し上げ。今回も一番楽に上れるつるつる温泉ルートにしました。
ルート 102.6km △1,553m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。
石にされたピカチュー。先週の本物よりも微妙に違いがあります。息子に見せた時は「最近のピカチュー」と言っていました。この時期、冷たそ~ (>_<)
美山通りのアップダウンをこなして恩方のコンビニで小休止。ここでテールランプのバッテリー切れになってしまいました。まだ元気よく点滅していたから大丈夫だと思って、サブのランプをリカンベントから付け替えて来なかったんです。
さて、どうしよう。冬だから16時半には暗くなってしまいます。今日のルートの時間を考えてもギリギリか、いや、ダメでしょう。前のライトの予備バッテリーは持ってきましたが、ケーブルは持ってこなかったのでテールランプへ充電できません。複数の自転車でアクセサリーを共用しているとこういう羽目になります。
コンビニでケーブルを探しましたが合うコネクターの物がありませんでした。五日市のコンビニで探そう。
戸沢峠の手前を左折します。この辺りは採石場があって普段はダンプカーの往来が激しいですが、年の瀬ですから静かでした。
川を渡って小さな峠を越えます。
All-road bike revolution によると、微細な高周波の振動は柔らかいタイヤやフレームで吸収し、それ以上の凸凹低周波振動はサスペンションで吸収する、ということです。いくら動きのいいサスペンションを備えても、高周波振動を吸収するほどには動かないということです。
この道には形のいい馬頭観音があります。細かい造形が残っているのは、硬い石を使っていたり、雨が当たり難い場所だからかもしれません。缶コーヒーとドングリが好みらしいです。
小峰峠は新トンネルをくぐり五日市へ下りました。
コンビニへ寄ってUSBケーブルを探すと、ありました。でも759円もします (-.-) 100均で売ってるのになぁ、くそっ。未練がましく下山が14時ならギリギリ明るいうちに帰れるかも、なんて考えて、帰りに間に合わなかったら買うことにしました。
五日市から少し上って左折します。細い路地の中に古い床屋があるので見て行きます。まだ元気に営業していました。
つるつる温泉ができてこの辺りは少し活気が出たように思いますが、もちろん既に年末のお休みになっているのでしょう。名物の送迎バスも走っていません。
遠目に施設の駐車場が見えるくらいに分岐があります。
登山道は写真の奥の階段を登りますが、僕はこのまま林道を進みます。
自転車を押していけますが、沢伝いに直線的に上る道はかなりキツイです。乗って上るのは早々に諦めました。50m上って休み、40m上っては休み、ついには10m上っては休み。ふくらはぎがパンパンです。
暗い植林が開けて明るくなると源流がありました。ここで小休止して水をくみます。林道の舗装はここで終わり、後はブル道になります。
水場からは見上げるような斜面を九十九折して上ります。都心と東京湾が見えました。出る前には日の出山へ空身で登ろうと思っていましたが、既にその気持ちは無くなっています。この眺めでいいや。僕はまったくピークハントの気持ちはありません (^^;
林道、ブル道を登るハイカーはいませんでしたが、右下から登山道と合流するとハイカーが多くなりました。
同年代くらいの男性が僕の自転車を見つけて話しかけてきました。話しの内容から、もしかしたら自転車好きだったのかもしれません。同行の息子(?)さんがMTBとは違う感じ、と言っていました。自転車をやらない人にもMTBと違うことが分かるということは、いかに今のMTBが特別な自転車になったか、ということなんでしょう。
金毘羅尾根への分岐の直ぐ右上にベンチがあるので昼食にしました。上り終了。
少し風がありますが日が当たっているので寒さはそれほどでもありません。ウィンドスクリーンを持ってこなかったのでコンロを地べたへ置きました。今日はビーフシチュー。これでレパートリーが一巡したかな。
しばし、ハイカーを観察しました。地味目なウェアーと派手目なウェアーとは半々くらいですね。よく山へ上ってる感じの人は派手目です。もちろん僕のようなニッカーとアーガイルソックス、そしてハンチングを被っているような人はいません。
挨拶は、こちからからすれば小さく返してくれますが、そうでなければ挨拶しない人もいますね。こういう所で静かに歩きたい人の性格なんでしょう。先方から挨拶してくる人と半々くらいでした。
そんな中、下山してきた派手目なハイカーから声を掛けられました。
「自転車ダメです。この一帯はダメ。」
『え、そうなんですか、何度も来ているんですけどね。』
『いつ頃からダメなんですか?』
「ずっと前からです。」
「私は地元で管理者ではないですが、管理者に合ったら怒られますよ」
『そうですか、教えてくれてありがとうございました。』
笑顔があって僕に対して悪い印象は無い感じでしたが、自転車が入ることが嫌なことは分かりました。
しかし、ブル道が上まで続いているような山域で自転車がダメと言われても… とはいえ、ブル道から外れて登山道を走るわけですが。
僕は最近のMTB業界とは接点が無いから知らないだけで、実はこの周辺は自転車の侵入が禁止になったのかもしれません(ネット上では情報を得られませんでした)。でも登山口には但し書きは無かったし… 情報をお持ちの方は教えてください。
モヤモヤした気持ちで金毘羅尾根へ入ります。因みに金毘羅尾根は登山ルートとしては一般的ですが、距離が長いのでハイカーは少ないです。この時も2組4人だけでした。
山なのでアップダウンはありますが総じて下り基調です。ただ年々木の根の張り出しが酷くなってきたように感じます。得に杉林には多いです。
雑木林は根っこは少ない。
下りでも階段や根があると押したり担いだりして汗をかきます。サドルバッグの中のコンロがカタコトうるさい。
こんな平らな道がずっと続くと気持ちいいんですけどね。
落ち葉に隠れた小石や根っこに注意しながら下ります。そういえば昔ぶとぼそ氏と来た時は、放し飼いの犬と道を挟んで睨めっこしたなぁ。
伐採地で見晴らしのいい所に出ました。下は檜原街道ですね。
伐採地を過ぎると直ぐに林道交差点です。切り通しになっていて、橋で林道の上を越えます。ここからは金毘羅山は直ぐで、上で出会ったハイカーが地元管理者を連れて待ち伏せしてて咎められても嫌だし、ここで林道へ出ることにしました。
登山道を降りた所になぜかプールがありました。凍ってます。反射的に石を投げ入れてしまいますね (^^; でも氷の厚みがあるようで割れませんでした。二投目は少し大きな石を高く上げたんですが。
林道を下って行くと茅葺民家がありました。とても綺麗な状態です。正面へ回ると上部の曲線美が素晴らしく、また迫力がありました。合掌造りや兜造り曲屋は有名ですが、これは何て言う造りなんでしょう。
深沢へ下りました。日の出町は雰囲気の良い集落が多く残っています。深沢地区は初めてですが、茅葺も見れたし、降り立った印象もいい。
細い道を右に左に進み五日市へ下りました。時間は既に14時を回っていましたので、素直にコンビニでUSBケーブルを買いました。テールランプと予備バッテリーを繋いで充電。充電しながらの点滅は出来なかったので、ウエストバッグへ入れて1時間くらいしてから装着しました。
来るときは新小峰トンネルを抜けたので、帰りは旧トンネルで。ここは車両を制限するゲートがありますが、道の状態は良く維持されています。トンネルの照明もあり。
帰りにここを通るのは久しぶり。下りの途中、傾いた夕日に落ち葉が染まっていました。
戸沢峠の入り口まで山の辺の道を緩く下り、いつものお地蔵さんT字路。ミニスカ女子が草に埋もれていたので出してあげます。後ろの公園の鉄棒に寄りかかってもぐもぐタイムにしました。
さてと、嫌いな美山通りのアップダウンです。毎回ちがう道は無いかなぁって考えるんですが、八王子へ出て車が多いR16で御殿峠を上るよりはいいか、って思うんです。
相原へ出た頃には日が暮れて、やっぱりケーブルを買って充電して良かったと思いました。高い買い物にはなりましたが安全な方がいいに決まってます。
年の瀬、何時もより少なめな町田街道を走って帰宅しました。近所のコンビニで帰宅前の一杯。エビスにしました (^^;
07:32 出発
10:05 五日市
10:47 登山口(つるつる温泉手前)
11:57 金毘羅尾根 入口
14:15 五日市
17:42 帰宅
2022年も終わりですね。今年も元気にサイクリングが出来て幸せでした。CHERUBIMリカンベントは完成しませんでしたが試乗できるまでにはなって良かった。今後も走り続けます。
今年からやりたくないことは止めることにしました。年末の実家の窓拭き止めました。これまでず~っとやってきました。一年で一番嫌なこと。もういいです(勝手な判断)。汚れても死ぬことはないし、それ以外の世話をする時間が増えましたので。
あと、去年からですが年賀状を出すのを止めました。これまで年が明けたら書いて出していました。相手に対する気持ちが変わったということはなく、年賀状という行事に気持ちが無くなりました。出してくれる方々には申し訳ありませんが。
それでは皆さん良い年をお迎えください。