中古で安かったので買ってみました。
楕円チェーンリング、実は二度目の経験です。
一度目は小学3年生の時に買ってもらったブリジストンの22インチ自転車についていた“オーバルギヤ”。楕円ギヤの第一世代とでもいいましょうか。
初めてのギヤ付き自転車でしたし、それまでは16インチの子供用自転車だったこともあり、オーバルギヤ良し悪しなど分かるはずもありませんでした。
第二世代はシマノのバイオペースがありますが、興味はありましたが経験するに至りませんでした。
雑誌の検証レビューでは「踏み込みが軽くなるので立ち漕ぎには向かないだろう」というようなことが書いてあったのを覚えています。
第三世代となり昨今かなり注目されていますね。複数のメーカーから製品化されていてツールドフランスで使う選手も多くなってきました。
バイオペースの設計とは違い、クランクの下死点の通過が軽くなる(速くなる)設計のようです。逆にクランクに力を入れている角度では重くなります。
このことからギヤ比を今よりも低めにするため、35Tx16Tのところを36Tx18Tにしてみました。
最も重くなる4時の位置。
7時の位置(リカなのでこの位置になります)。ここから徐々に重くなっていきます。
ネット上のレビューを見ると、下死点で力が抜けるような感覚とあります。
もしそうなら、力の入らない下死点付近を短時間で抜けて、トルク変動が少ない回転になります。上り坂でも下死点でスピードの落ち込みが無くなりそう。
実走が楽しみです♪
ただ、一つ懸念があるのは、楕円の膨らんだ部分も潰れた部分も円周長さは変わらないということです。
36Tは36Tであって、楕円の半分でも1/4部分でも、どの地点でも円周長さは変わりません。即ちその部分で歯数に変化はありません。
そのため各メーカーは“仮想的に”歯数差が生まれるという表現をしています。
もしかしたら まやかし かも… と思う気持ちも無きにしも非ず (^^;
すみません上記は誤りでした。訂正します m(__)m
チェーンホイールの周長をCADソフトでトレースし長さを計ったところ、楕円の膨らんでいる部分90度と扁平な部分90度とで約18%の差がありました。
楕円の膨らんでいる半分180度と、扁平の半分180度とでは同じ周長でしたので上記のように書いてしまいました。
○●○ 以下 追記です ○●○
以前と同じように、ペダルに重りを乗せて抵抗を調べてみました。
クランクが水平の位置で重りを乗せますので、それに合わせてチェーンリングの取り付け角度をずらします。
チェーンリングに 36T とプリントされている付近が一番楕円が膨らんでいます。
この位置では150gでクランクが回りました。
チェーンリングを正規の取り付け位置に戻します。
RIDEA とプリントされている左側が一番楕円が扁平になっています。
この位置では120gでクランクが回りました。
凡そ20%の差がありました。周長の差とも近いですね。
ふと思い立ってチェーンテンショナーを緩めてみました。
するとなんと半分の60gでクランクが回りました。50%の差。
シングルギヤは効率が良いと言われるのは、こうした所にも一理あるんですね。
追記
「ニローネ&愛川」(検証走行)
http://d.hatena.ne.jp/INTER8/20180826
「楕円チェーンリング再検証」
http://d.hatena.ne.jp/INTER8/20180901