金曜にご近所 All-road bike 乗りの ぱぱろうサン から「八坂峠へ行きましょう」とのお誘いがあり、二つ返事でOKしました。過去にも二度一緒に走ったことがあり、初回は10年前にパスハンターで、次は8年前にリカンベントで走りました。他に単独では何度も走っている定番ルートです。
4時の目覚ましで起床して ぱぱろうサン 宅へ。今回も車載で河口湖へ向かいますが、先日の ぶとぼそ氏 との車載とは積載方法が異なります。ぶとぼそ氏とパスハンター二台で積む時は、どちらもフロントホイールを外して正立状態でフォークを自作アタッチメントへ固定します。
今回は僕はリカンベント、ぱぱろうサンは All-road bike。リカンベントは正立状態で前後輪と後ろフェンダーを外して自作アタッチメントへ固定。All-road bike も同様に前後輪と後ろフェンダーを外し、こちらは横倒しで積めました。どちらもハンドルが回らないように細引きでロックしました。
5時過ぎに ぱぱろうサン 宅を出発して東名高速で御殿場まで、そこからは下道で河口湖へ向かいました。途中山中湖を過ぎたところのコンビニで朝食を済ませました。デポ地の大石公園に着いて愛車を組立てますが、ホイールはいいとしてフェンダーの取り付けは位置の調整をするので面倒です。出発したのは8時25分くらいでした。
ルート 82.6km △1,970m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。
天気予報では朝方に雲が多いも、以降は青空になるとのこと。僅かに雪化粧した富士山が大きく姿を現しています。
この周辺の黄葉はドンピシャ。これを目当ての人達がそこかしこで写真撮影していました。
河口湖から西湖、精進湖、そして本栖湖に到着。ぱぱろうサンの提案で湖畔を左回りすることにしました。僕は初めて。
キャンプサイトが幾つかあり、寒さが厳しくなりつつあるのに多くのテントがありました。キャンプブームは終わったと言う人もいますが、見た感じでは一定数の人達に定着したとようですね。
ぱぱろうサンが写真を撮ろうとポケットからデジカメを撮ろうとした瞬間、「あ~っ」、落としてしまいました。しばらくスイッチを弄っていましたが、どうやら壊れなかったようです。危ない危ない。
湖畔の細い道はアップダウンが少なく紅葉が終わった落ち葉がたくさんありました。車が通る度に端へ吹き溜められるようです。
本栖湖の端の富士山撮影スポットに到着。この角度からの富士山は頂上が平坦で美しいですね。この逆、都心からの形も同様です。
さぁ、トンネルを抜けて谷底へダウンヒルです。ぱぱろうサンも僕もダウンヒルが大好き。軽い指先の感覚でスピードをコントロールできるディスクブレーキを得て、今まで以上に安全で楽しいものになりました。
左へ右へ、車体を傾けて旋回していく快感は二輪ならでは。
途中にトンネル内ループが作られましたが、この紅葉を見るには旧道へ入るのが良いでしょう。自転車用に旧道を案内してあったので今後も整備が続くようです。
旧道を下ってループ出口を跨いた所に古道マップがありました。少し上の集落まで昔の道が残っているようです。いつか歩いてみたいです。
古関に降りました。行動食を食べながら長いダウンヒルの高揚を落ち着かせました。やや紅葉が薄いので1~2週間前がピークだったのかもしれません。
照坂トンネル前を右へ、反川に沿って八坂方面へ緩く上って行きます。
前回来た時に朽ちかけていた木橋が修復中でした。住民にとって必要不可欠なんでしょう。有志で行っているようでした。
直線路の正面上にこれから行く林道が見えました。あそこまで上ったら、ここを見下ろしてみましょう。
All-road bike を手に入れた ぱぱろうサン。自転車で走ることが何より楽しいそうで、身なりや色にも気を配っています。薄く緑がかったフレームは自然に溶け込み、新調したタイヤ(グラベルキング)とバーテープは茶色で、サドルバッグとソックスは深緑でコーディネートされています。ベージュの mont-bell ジャケット、グレーの Pearl Izumi ニッカーはお気に入りで長年使っているそうです。
ぱっと鮮やかなモミジがありました。今期一番の色になるかも。
こちらは黄色の葉がびっしりなイチョウ。
次第に周囲の色が褪せていきます。標高が高い河口湖の方がいい色でした。植生によって葉が染まるタイミングが異なりますね。
石積み集落は今日も綺麗に手入れされていました。
倒れそうでも耐え続ける小屋は健在。
林道入口に着きましたが [通行止め] の看板がありました。関東周辺の林道は何処も荒廃が進んでいますね。通れなかったら直進して九十九折で大八坂へ上る道にします。
日差しの裏側から見るカエデも綺麗です。橙から紅のグラデーション。
数百メートル進んだ所で崩落していました。法面が崩壊したようです。長く続いていますから修復にはこれらを全部直すことになるでしょうね。復旧はだいぶ掛かりそうです。
空身で偵察したところガードレールの外側を進んで最後に1mほどの岩をよじ登ることになります。単独では無理でそうなので、一人が上から自転車を引っ張り上げて攻略しました。
難関を過ぎて安堵した気持ちで上りを再開。
急坂区間を上り終えて斜面を折り返し、先ほど仰ぎ見た地点から逆に見下ろします。
形の良い富士山も山越しに見えてきました。向こう側にはこの高さに本栖湖の水面があるんですよね。
支尾根を回り込むと山伝いに(林道の)八坂峠へ続いています。途中には折門集落(廃)と大八坂集落があります。
折門集落があった付近に到着。右下へ道が伸びていますが今はもう住んでいる人はいません。
林道の左上に祀られている道祖神と馬頭観音。これらは比較的新しいもので、最初に来た時にはもっと古い時代のものがありました。性信仰を表してあって人里離れたこの地域の望みが託されたものでした。今は下の集落で保存しているそうです。
少し進むと学校跡地があります。僕が以前見た道祖神には凹みというか穴がありました。想像するに、ここへ通う子供達がいたずらしたんでしょう。
大八坂集落に近いところに炭焼き小屋があります。しばらく使っていない様子でしたが、周囲にはシイタケ栽培用のクヌギも並べてあるので、手入れはしているのでしょう。
大八坂の集落。軽トラが二台あったので生活しているのでしょう。
更に進むと左上に民家がありますが、こちらは人の気配はありません。ただ周辺は綺麗なので手入れはしているのでしょう。ここ数年同じような状態が保たれています。
今回も ぱぱろうサン に遅れること数分(?)で八坂峠(林道ピーク)に到着。本来の峠は林道左下の弛みで、地理院地図を見ると確認できます。
既に13時を過ぎてお腹も減ったので直ぐに下りました。
こちら側の植生は既に葉を落として冬の様相でした。小石でタイヤサイドを切らないように注意しながら、でもダウンヒルを楽しみぐんぐん下りました。
そして前回も入ったレストラン「坂本屋」へ。ぱぱろうサンはカツ煮定食、僕は肉丼定食にしました。一口食べたら「あれ?前回と同じかも」 (^^;
お腹いっぱいになって芦川沿いを上って行きます。しっかりした手足の護美地蔵、前回あった笠は無くなっていました。似合っていたんだけどなぁ。
芦川集落では車道を離れて生活道へ入ります。この道は今回の見所の二つ目。地域の暮らしぶりを身近に感じられる道です。
水郷と言ってもいいくらい水道を張り巡らせています。ですが、年々その様子は廃れてきました。この水場も以前は木をくり貫いて水を流していたんですが、木が朽ちて塩ビパイプになっていました。水場自体も使われていない様子。
もう一つは周辺に茅葺の兜造りが多く残っていることです。しかし今はトタンが被せられています。こうなる以前の風景を想像すると壮観な集落だったことでしょう。
あ、こちらの洗い場は水が抜かれていました。使わなくなってしまったということか。
日当たりのいい場所に観音堂があります。暑い時は日陰になってお昼寝にいいんですが、今日は日差しが大きく傾いています。
日が傾いて日影との境が次第に上がっていきます。ふと足元を見たら小さな石碑がありました。
馬頭観音です。何度も訪れている所ですが、こうして初めて見つけるものもあります。
坂を上って振り返ると、改めて坂のキツさが分かります。
諏訪神社の大ケヤキ。こうしたものを見れるのも集落内の道を選んでいるから。
馬頭観音の陳列。
道は窪んでいる所が多く、これは車が走るためなのか、水はけを考えて作ったのでしょうか。
石垣も数多くあり、急な斜面に平たい土地を作るために苦労して積まれたもの。
保育所の辻。御神木の並んでいたと思われる御神木は、右側は切られています。しかし、その根元からは桜が生まれています。
日本は綺麗だと言われますが、こんな集落の小径を見ても、それが分かります。
古民家と隣りにある納屋が取り壊し中でした。昔は 屋根=茅葺 だったんでしょうね、納屋にも立派な茅葺です。
山間の集落の日は短いです。
こちらは茅葺古民家を保存してある所です。裏手には水路があって水車が回っています。地元の人が交代で番をしていて中へ入れるんですが、今日は時間が遅かったので締まっていました。以前は中で接待を受けたことがあります。
茅葺古民家の後は直ぐに県道に出て生活道は終了。以前は近くの県道沿いの施設に自販機があったんですが無くなってしまいました。夏場には頼りにしていたので残念です。
さぁ、若彦トンネルを抜けて帰りましょう。こちら側からだと下り基調なのでぐんぐんスピードを上げます。
トンネルから吐き出されるとデポ地の河口湖は直ぐ。そしてインバウンドな人達でごったがえしていました。
自転車をバラシて車へ積み、帰ろうにも超渋滞で進みません。1時間経っても1km進んだかどうか。やっと渋滞を抜けたところで理由が分かりました。お祭りをやっていたんです。紅葉祭り?
その後は山中湖へ出て道志みちで帰途につきました。来た時と比べると倍の時間が掛かってしまいましたが、ぱぱろうサンと四方山話に花が咲いて退屈せずに運転できました。
08:25 出発
09:59 本栖湖 トンネル前
11:23 林道入口
13:14 八坂峠
13:45 レストラン坂本屋
16:20 帰着