幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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ショーモデル

車やオートバイ、もちろん自転車でもショー向けに作られたものは格好いいです。それが量産になると「え、こうなっちゃうのか」と口に出るくらいガッカリすることが多いです。ショーモデルは作るコストよりも見栄えを優先するからです。人々の目を自社へ吸い寄せて商機に繋げることや、自己表現の場としてショーへ出展する場合もあるでしょう。

先日開催された BESPOKED に目を引くリカンベントがありました。
Meerglas が製作した FlevoRacer です。

Source: RADAVIST


Source: Meergras

多くの人が見たことが無い形であること、リカンベントであること、更には古典的なパーツと細いチューブで構成されていること、これらが合わさって人々を釘付けにしたのでしょう。結果、Best in show を受賞しました。

6分40秒くらいから


15分くらいから


この特異なリカンベント FlevoRacer に乗れるようになるには訓練が必要で、僕のCruzbike式の前輪駆動よりも難しいようです。実際、集まった数人の誰も乗れなかったそうです。

製作者自信が乗れない自転車をどうやって作れるのか。それはこのリカンベントが FlevoRacer という公開されている設計図があるからです。その特徴はシート下にあるピボットによって操舵を下半身で行うことにあります。ハンドルは補助的なもので手放し走行もできます。とても小回りが利くこと、サスペンションが付いているのに分割して小さく収納できる等々。日本では数年前に細山製作所がオーダーを受けて製作しています。

The official Flevobike Fanclub Site
https://flevofanclub.ligfiets.net/?doc=home&lang=en

Meergras はこのリカンベントを製作したことで注目を浴び、今後の商機に繋がるかもしれません。あるいは自己の欲求を果たせたかもしれません。しかし、自転車は乗って走るものですから、その場で乗っているところを誰もが見たかったと思います。本人でなくとも乗れる人を呼んでデモンストレーションして欲しかった。せっかくBespoked という多様な自転車が集まった場所で受賞まで出来たんですから、FlevoRacer やリカンベントの優位性を広めるチャンスだったのに、残念です。