パスハンターで山道を走っていると「ちょっと危ないな」と思う場面がよくあります。バランスを崩したら谷底へ落ちる可能性があるとか、橋を渡る時に滑って川へ転落とか、木の根っこで滑って転倒とか、そんな色々です。
こうした場面ではビンディングを外して、ペダルをひっくり返してフラット面にします。こういう使い方って非レースなMTBの人達も行っていると思うんですが、僕だけでしょうか。
ビンディングペダルで片面がフラットの製品がありますが、想定している使い方は、ビンディングシューズとスニーカー等を使い分ける場合です。その形はおわん型が多く、お世辞にも格好いいものではありません。なのでパスハンターのTIMEペダルは片面を加工して対応していました。
先日リカンベントのペダルをCrankbrothersにしたので、パスハンター用もCrankbrothersにして片面フラットにする必要があります。自転車が2台、ビンディングシューズが二足、それぞれで使いたいからです。
ペダルを加工して片面フラット化することを想定して中古品を探したところ、Candy 3 がそこそこの程度と価格だったので購入しました。ビンディングペダルでこの程度のキズは直ぐに付くので使用頻度は少なそうです。
先日買った Candy 2 は現行品で、この Candy 3 は数年前のタイプです。本体プレートがボルトで左右に分解でき、ウィング&スプリングのAssemblyも外れる仕組みになっています。更にウィングとスプリングを分離するにはこちらのYoutubeが参考になります。
分解して掃除している時に気付いたんですが、このペダルは内側のベアリングがスリーブベアリング(ブッシュ)ではなくニードルローラーベアリングが入っていました。現行品は全グレードがスリーブベアリングなので、ずっと前からそうなのかと思っていました。ニードルローラーベアリングが入っていて正直少し嬉しかったのは、やはり自転車人だからでしょうね (^^;
イメージです
ただ、シャフトには僅かにガタがあり、このニードルローラーベアリングが影響しているようです。通常のシールドベアリングはボールの両側がボールレースになっていますが、ニードルローラーベアリングは上の写真のように内側はシャフトに直に接しています。もちろんシャフトは精密に研磨されています。
消耗した時のことを考えてみましょう。通常のシールドベアリングは交換すればガタは無くなります。ニールドローラーベアリングの場合、ベアリングの摩耗とシャフトの摩耗の両方になりますので、ベアリングだけ交換してもガタは無くなりません。
スリーブベアリングはどうでしょうか。これはシャフトより柔らかいですから、減るのはスリーブベアリングだけ。摩耗は早いかもしれませんが交換すれば元通り。
Crankbrothersの方針が見えましたね。
ベアリングで脱線してしまいましたが、パスハンターでクリートを外して片面フラットのペダルを使いたい話しです。
当初は分解してウィング(クリートを嵌める棒)の手前側を金ノコで切断しようと思っていました。またウィングは本体に固定されておらず回転するので、回転を抑止する加工も必要です。切断は簡単ですが、回転抑止は頭を捻って数日考えて解決策を見つけました。
しかし、更に一晩経ったら考えが変わりました。ビンディングへ取り付けてフラットペダル化するプレートが売っているので、これを必要な時だけ取り付けるという使い方です。考えてみれば一日のうちの大半がビンディングを嵌めていて、山道の危険な個所は僅かです。フラット化プレートを携行しておいて、山道へ入る前に取り付けて、出てきたら外す、でいいじゃん。踏み面も広いし使い勝手も良さそうです。
幾つかの製品の中から選んだのはこちら。外形が角張っていないところが気に入りました。樹脂製で軽量なのもイイ。日本製なのもイイ。
というわけで、クリートアダプターをサドルバックへ入れて出発しました。
行き先は冬にお馴染みの綱子の尾根です。
ルート 103.4km △1,321m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。
走り出して一発目、ビンディングを嵌めた感触は今までで一番軽い。リカンベントの新品Candy2との違いは歴然。要するにスプリングがヘタっているんです。TIMEでもここまで軽く(弱く)はならなかったので、Crankbrothersは経年でこうなるんですね。ま、いざとなればスプリングだけ交換するこも出来そうです。
脚の筋肉はリカンベント用になっているので、久しぶりのQUARKパスハンターはスピードに乗りません。以前は平地で時速30km巡航が普通でしたが無理でした。城山から始まるアップダウンではリカンベントより少し楽かも、という程度。立ち漕ぎというのは楽に感じるのは少しの間で、直ぐに太腿前筋がきつくなって座ります。そうするとガクッとペースが落ちます(リカンベントより落ちます)。結果、立ち漕ぎしないリカンベントと大差はありません。三ヶ木手前の上り坂がこんな感じでした。
日連から名倉、♡はすっかり色褪せてしまいました。ピンクのマーカーを買っておかなきゃ。
先日はリカンベントで逆から来て見ているので新鮮味はありませんが、自転車が変わるだけで気分は上がります。
ピークの切り通し。いくつか20cm大の丸っこい石がありましたので、きっと中にはアンモナイトが化石になっていることでしょう。
日向から下った橋。
ここの岩も立派です。
よく見るとスズメバチの巣がありました。脇には崩れた後のものも見られ、奴らは同じ場所を狙って巣を作ることが分かります。
その後の急坂には恐竜の足跡の化石があります。四足歩行のようです。
奥牧野のT字路を曲がる前にコーヒー休憩しました。以前は激安自販機でしたが、少し安い自販機になりました。これは100円也。
舟久保の手前、落ち葉がたんまりの所がありました。調子にのるとチェーンが汚れるのでほどほどに。
舟久保の馬頭観音と牛頭観音(ごずかんのん)。
牛頭観音の彫刻は細かいです。
写真を撮り終えた頃、後ろから車が数台到着して停まり、喪服姿の人達が10人くらい集まりました。幾つかある一番大きなお墓に手を合わせていました。
「こんにちは~」と挨拶し、その中の一人と少しお話し。少し先に実家があったそうですが、今は皆さん他へ行って家を持っているそうです。前川橋のことを言うと、橋の名前は知らないようで「そこの吊り橋ですか」というお返事でした。そう言えば自分のことを思い出してみても、そうした名前ってあまり意識していませんね。集落に人が少なくなったこととか、今住んでいる町の学校も統廃合されても子供が少ないとか、こんな山の中の道をよく知っていますねとか、外人さんが建てた家は日本的でいいですねとか、そんなお話し。
そのお墓から見える風景です。奥の一つ手前の尾根へ向かいます。
学園の少し先、馬頭観音が二つ倒れていたはずですが、最近は見かけないと思って慎重にに探しました。土台だけになっていました。残念です。
今日も綱子はひっそり。男性一人とすれ違い、水場でボトルへ水をくんで進みます。
綱子橋を渡って、こちらから公民館へ向かいました。
先にある橋は木かと思っていましたがコンクリートでしっかりしていました。
左手には観音堂でしょうか。さっきの水場の隣りに神社がありますから、至近距離に神社がもう一つは無いでしょうから。それと下には水路も。少し外れているだけの道ですが発見がありました。
霜でぐずった土を避けつつ上ると綱子公民館。今日は扉が閉まっていました。
綱子には移住してきた人達の建物がいくつかありますが、舟久保の外人さんの家とは対照的です。それぞれのお国に文化がありますし同じ日本人でも好き嫌いがありますから仕方ありません。でも、移ってきて建てて、そしていなくなって建物だけがある状態は、なんだかなぁ ...
東電巡視路の標識のある別け道へ入ります。その昔、綱子から山を越えて長又へ抜けていた道です。
落ち葉が積もって足が埋まって、滑ります。
右上に石があったので見に上がりましたが文字は読み取れませんでした。馬頭観音かな?
途中に立派なお墓があります。舟久保もそうですが、この辺りは加藤さんが多いです。「こんにちは~」真新しいお花が供えてありました。
20分くらいのプチパスハン。ひと汗かきました。
右手から チリン、チリン、ハイカーかと思ったら地元の人がお散歩です。柴犬は寒がりなのか服を着ていました。40代くらいのお二人は伏馬田から来たそうで、時々散歩に来るそうです。向こうに倒木はありましたか? と聞くと、あ~あったかなぁ ... 自転車だと難儀するので記憶に残りますが、歩きだと特別ではないので覚えていないのかも。
その後、伏馬田へは戸塚から移住してきたとか、この辺りのこととか、柴犬のお話しとか、色々楽しくお話ししました。ワンコはお話しの間は退屈そうにしていましたが、別れ際には顔色が嬉しそうになって僕の脚をクンクンして進んでいきました。
しばらくして僕も後を続きます。
植林を抜けて明るい雑木林の所が昼食ポイント。
火事にならないように落ち葉を払ってから火をつけました。
今日は肉じゃがと、
コーンスープ。あとはお握り二つ。
食事して20分くらいまったりしてから腰を上げます。脚が硬くなってしまいゆっくり動かします。
そこからしばらく尾根伝いの気持ちいい道が続きます。乗ったり歩いたり。
東電の巡視用に細い道の両脇が整備されて久しいですが、ようやく色が周囲に馴染みました。
綱子天神峠。石碑とベンチが置かれていています。ここで秘密兵器のクリートアダプターの登場(ピンボケすみません)。
装着!
(C)2016 コトヤマ・小学館/シカダ駄菓子 (よく知りませんが検索したらひっかかったので)
ふと足元を見るとありません。落っこちてしまいました。ビンディングのスプリングが弱いことと、クリートだけの嵌め合いでは左右上下に揺れて、プレートを蹴り返したり足の位置を調整するだけで外れてしまいます。う~ん ...
とりあえず装着し直してもう少し様子を見ることにします。
見晴しのいい鉄塔の下から来た尾根を振り返ります。
峰山の手前の分岐。ここまでも二ヶ所の綱子との分岐があり、どれも上って来たことがありますが、この分岐の先は行き止まりみたいです。立派な道標で示しているんですが、崩れてしまったのでしょうか。理由はわかりません。
峰山を巻いて小舟へ下ります。落ち葉いっぱりの下りを楽しんだ後、再びクリートアダプターが落ちてしまいました。振り返ってもありません。途中で足を着いて木を乗り越えた時にはあったので、そこまで30mくらい上り返しましたが、見つかりません。戻りながら注意深く見ても、ありません。もう一度上り返して、ありました。
ダメですね、改良が必要です。サドルバッグへしまいました。ビンディングが弱いのでこのままでもいいかな。もう危険な個所を挑戦するような気持ちはありませんし。
乗ったり引いたりしながら ほどなくして簡易舗装になります。馬頭観音があると小舟集落が見えてきます。
伐採した木で道が塞がれていました。「すみませ~ん」と休憩中のお二人が腰を上げましたの「大丈夫でーす」と自転車を脇に抱えて通りました。そしてここでもお喋りタイム。
伐採した木はシイタケ栽培に使うものだそうで「シイタケ美味しいですよね~」というと、なんとこのお二人はシイタケ専業というではありませんが、ビックリです。伐採した木には直ぐに種付けするんですが、4年ほどすると木の養分を吸われてシイタケが付かなくなってしまうそうです。なのでこうして伐採して木を新しくする必要があるとのこと。勉強になりました。
小舟へ下り山道は終了。
菅井へ上り返していると左下からガサゴソと音が聞こえます。獣の気配。笹薮の中に数頭いる感じです。左手50mくらいにも一頭の気配。15分くらいしてようやく姿を現しましたのは、イノシシ親子でした。尻尾がくるんっとなっているのはブタっぽいところ。愛嬌を感じますが気性は荒く、特に子連れですから要注意です。気づかれないように道の真ん中寄りを走って後にしました。
菅井のUターンT字路を左へ折れて伏馬田を抜けて青野原へ。
諏訪神社で一休み。ココアを飲んでトイレ。バスを待つハイカーが一人。この後もしばらくバスには追い付かれませんでしたから、30分は待つのかもしれません。歩くには街は遠いところです。
久しぶりのパスハンターと山歩きで筋肉を使い、心地よい疲労感で帰途につきました。
いつものサイクリングでは一日喋らないことも多いですが、この日は3回もお喋りタイムがありました。
07:42 出発
10:31 名倉
11:19 奥牧野
12:06 綱子
12:40 ヌタノハラ
14:46 小舟
15:21 青野原
18:00 帰宅
