幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

記事の検索  | 最近のコメント  | この記事のコメント 
記事の一覧  | カテゴリー  | 月別アーカイブ  | 過去記事一覧 |  

ブレーキレバーのチューンナップ

改良は読んで字のごとく、改めて良くすること。チューンナップは手を加えて性能を上げること。ん? 同じか (^^;

タイコ形のワイヤーエンドを使うブレーキレバーの宿命は、レバーの引きによってタイコが回る時に生じるカクカクする感触です。

レバー側のタイコ穴は大き目に作られていることが多く、タイコが中で遊んでしまいます。曲げられたワイヤーでここに至るとタイコは中で捻じれてしまいます。このままレバーをギューっと握ると… 想像した通りです、気持ち良くありませんよね。

これだけ遊びが大きいとグリスも効かないので、ロウを溶かして塗るとスムーズに動くようになります。しかし、しばらくするとまたカクカク。

抜本的な対策をすることにしました。以前パスハンターでも行った改良です。
それはタイコの銅パイプで包んで遊びを少なくすることです。

写真右端はパスハンターで使っているもの。奥の二つは長さが揃わなかったヤレです。
パイプカッターで長さ9mmに切り出しました。径はΦ8mm。昨今の金属需要で銅の価格が高騰していて、ホームセンターで長さ1mが1,300円もしました。


以前のものより少し短くしました。機能的に問題ありませんし、ワイヤーを通す溝を削る量を少なくしたかったし。


万力に挟んで金鋸で切り込みを入れたあと、リューターで削りました。


ヤスリで荒仕上げ。


紙ヤスリ#800, #1000, #1500 そしてピカール♪ 美しい!


Φ8mmで厚さ0.5mmの銅パイプにはタイコはすんなり入りません。たいてい中央部が膨らんでいますので(鋳抜き勾配)、その部分を削ると入りました。


我ながら良い出来栄え。


しかし、ここからが長かった。もう一方のタイコの径がかなり大きく削る量が多かったんです。万力に挟んで削れば苦労しないんですが、ワイヤーを一度抜くと入らないので、指先で押さえながらヤスリがけしました。GROWTAC EQUAL ブレーキ本体はワイヤーをイモネジで固定するので、その時点でワイヤーにキズが入ってしまい、一度抜いたら再び使えないんです。一時間くらい奮闘しました。

グリスを塗って元鞘へ納めて完成!
完璧なフィット。そして、ウルトラスムーズ。


ブレーキはディレイラーの操作と同じくらい頻繁に行いますので、ブレーキレバーの動きがスムーズになるとサイクリングも一層気持ち良くなります。タイコを使っている人は是非やってみてください。