幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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タイヤは縦長には膨らまない

チューブラーは円筒構造なので真円に近く均等に膨らみ、WOやクリンチャーは縦に(またはU字型に)膨らむ。という意見があります。本当でしょうか。

下図は実測(青色寸法)を元に描いたものです。黄色の二点鎖線は仮想円。黒塗りはトレッド。


結果、4種類全て縦長ではなく横長に膨らんでいました。左二つは空気圧による膨らみの違いを示しています。空気圧を高めることで若干縦長になりますが、トレッドの厚み(2mm)を差し引くと横長です。

何故 縦ではなく横に膨らむのでしょうか。一つの要因はトレッドゴムが付いている部分は伸び難いということです。GRAND BOIS Cypres の場合、ケーシングの厚みは約0.3mm、これにトレッドが2mm貼られています。


もしかするともっと細いタイヤの場合には縦長に膨らむのかもしれません。過去には幅23mmに8bar入れていた時代もありました。しかし今では幅28mmが標準になり、空気圧も5barを越えることはありません。様々な条件の変化と同時に固定観念も改める必要があります。