7月7日 国際リカンベントバイクデー
僕もリカンベントでサイクリング中に質問されます。
「乗りにくいですか?」
「乗り心地はいいですか?」
「このタイプのバイクは遅くないですか?」
これは世界中で共通することです。
実際にはリカンベントは、前傾自転車以上に速く走れ、かつ遅くも走れます。峠を上れ、下りは速く、かつ安全。
実際と世間の感じ方が異なる理由は分かっています。1934年にUCIがリカンベントを競技から排除したからです。それ以前は一大ブームを巻き起こしていました。当時の盛り上がりが再び起こることは難しいかもしれませんが、正しく認知されたいという気持ちは多くのリカンベント乗り(ベントライダー)の共通する願いだと思います。
ルート 79.5km △1,893m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。
今回のルートはお馴染みです。毎度利用させてもらっている河口湖畔の大石公園は、以前は静かなところでしたが、催しが行われるようになってから駐車場が拡大し、観光バスも頻繁に出入りするようになりました。今回は喧噪を避けて端に停めたら裏から道路へアクセスできました (^^)
富士五湖は巨大観光地域ですが、少し外れると静かでサイクリングに気持ちいい道が続きます。
サイクリストは全員挨拶を交わしてくれ、荷物を積んだオートバイライダーもサムズアップしてくれます。皆さん休日を楽しむ気持ちを分かち合いたいんです。
湖では釣りやカヤック、スタンドアップパドルボード(SAP)、湖畔ではキャンプを楽しんでいます。僕がよく車でキャンプしていたころにもテントの種類は豊富でしたが、今は更に多くなりました。となりと同じなんてことは無いでしょう。
本栖湖に到着。湖面は風が無く穏やかですが、必ず風が出てきますから注意が必要です。沖へ出てしまうと戻ってこれなくなりますからね。そうした人が湖畔の道路を歩いていることもあります。
ここからはトンネルを抜けて大ダウンヒルです!
途中、ロード氏が日陰の路肩に座ってパンク修理していました。日陰とはいえ、周囲に日向が多いと気温はあまり下がりません。大丈夫だったかなぁ。
新しくループのトンネルを出て直ぐに旧道へ入りますが、しばらくして合流。そしていつもの「こうちゃん」から再び旧道へ入ると下限は近いです。
古関に下り付きました。あー楽しかった。今回は車もオートバイも僅かで安心してワインディングを独り占めできました。ここから八坂峠までは上りっぱなしです。
はっさか、ねっこ、「っ」が好きな集落のようです。
廃バスは富士急バスでした。かつてはここまで来ていたということ?
木の橋はかろうじてまだ掛かっていました。歩くと底が抜けそうです。かなりヤバい。
右上にこれから行く林道が見えました。遠くの方は白みがかっていますね。湿気が多く気温も上がってきて日影が恋しいです。
稲穂の緑が少し濃くなってきました。緑色に癒されるのは昔からこの色に親しんできた証拠でしょう。
この反木川では大き目な神社。写真を撮っているとお婆さんが話しかけてきました。
「よくオートバイが上っていくけど、再び下ってくるから、通れないかもしれんよ」
通れなければ入口の古関で看板が出ているだろうし、実際に通れなければ引き返してくればいいです。そういう時のための最低限の食料は何時ももっています。
後ろ姿を見ると、以前にも会ったような、ないような…
川沿いに点在する集落と静かな道は大好き。視界が広いリカンベントは最適です。
石積みと古い家屋が固まっています。近くまで行きたいところですが、道から一段上がっているので、そこは個人の領域ということでしょう。
久しぶりに自撮り動画。
この地域は石碑好きです。道祖神と馬頭観音がたくさん見られます。馬への敬意と、旅人による地域活性の思いです。
強風が吹いているわけではありません。それはマンガの世界だけ (^^;
林道の入口まできました。ここから山の斜面を巻いて高度を稼いでいきます。
入口から勾配マックス。前輪のグリップに気を遣いながらペダルへ力を入れます。枝葉の伸びた木々のお陰て日差しが遮られているのが幸いです。右大きくカーブすると頂上までは僅かです。
先ほど下から見えた地点です。下から見上げた以上に高低差を感じますね。
右方向、谷を隔てた斜面にあるのは峰山集落。
道は小刻みにアップダウンしていますが、勾配は緩いので苦になりません。
再び探訪が開けたところから、八坂峠が見えました。右から二つめの弛みです。その手前にジグザグに上っているのは この林道が出来る前の八坂周辺の生活道です。以前一度上りましたが勾配が急過ぎて二度行こうと思えませんでした。
御弟子の道祖神。かつてあったエッチなものは下界で管理しているそうです。
この山奥に分校があったというのは、現状を見ると信じがたいです。それだけ子供が多かったということ。僕が9歳の時に廃校になったようです。写真の法面が今と同じなので、建物が壊されたのはそれほど昔ではないようですね。
右下に建物がありますがまだ住んでいるのでしょうか。お茶畑は手入れされていました。
炭焼き場までくると八坂は近いです。
右奥にお墓も見られます。
さっきの急勾配のジグザグが合流する地点、林道の直ぐ右下に大八坂の集落があります。ここには今も生活していて、天空採園という泊まれる宿もあります。興味ある方はググってください。
林道の左手、ということは一番高い所なので一番奥でしょう。以前は生活感がありましたが、今は住んでいない感じでした。
峠までは残り僅か。左へ曲がり込む所で、むむ? これは ぶとぼそ氏が好きな物かな?
林道ピーク(新八坂峠)に到着。昼近くになって気温も上がってきました。
かつての八坂峠は尾根伝いに左方向にあります。最初に来た時はそこを目指して来たんです。獣臭とスズメバチがいて早々に引き上げました。その時は尾根伝いの道を見失って、写真の少し手前にある伐採地へ出てこの林道へ上がってきました。
お腹が空いてきたので写真を撮っただけで下ります。
ずっとこうした木陰の道で、汗が風で冷やされて気持ちいい。
このルート、食事処と水場(自販機)が殆どないんですが、先日グーグルで食事処を見つけたので今回は安心です。
こんなのも見つけていたので見学。
さぁ、お昼ご飯です。国道に出て数百メートル下った右側にあります。坂本屋さん。
お腹が満たされて後半は芦川集落内を巡っていきます。
国道の旧道から出た所でお地蔵さんにご挨拶。年々華やいでいます。かぶっている笠が浅く顔が暑そう。
くくられた紐を締めなおしていい具合になりました。
この水域はすずらんの里と呼ばれていて最奥は日向坂峠。今日は行けるか?
鶯宿峠(おおしゅくとうげ)はかつてのNewCycling誌に載っていましたが訪れたことはありません。
鶯宿諏訪神社へ寄りました。鳥居前の立派な木は幹が割れているのか、二つが合わさったのか。
境内は広々としていますが、最近は使われた様子はありませんでした。
先へ進みます。車道を避けて集落内の道へ入るのがお勧めです。サイクリングというより散策と言った方があっています。生活感のある色々なものが見えるので楽しいです。
乾電池の自販機は健在。
集落のメインストリートは子供が多かった時には遊び場になっていたのでしょうね。左は商店だった模様。
芦川は水郷でもあり、山から引いた水が各集落内へ運ばれています。こうした作物の洗い場もたくさんあります。
ここへ来る時はなぜ暑い時期を選んでしまうんだろう。この地蔵堂(?)へくると、以前 暑くて暑くてここで横になって昼寝したことを思い出します。そして今回もお昼寝タイムにしました。風が通って気持ち良く眠れました。
1時間弱して重い腰を持ち上げました。
既に日向坂峠へ行くことは諦めています (^^;
その先も集落内を横移動する細道を行きます。
こういう道、素敵だと思いませんか?
道が交差するところには何かしらあります。
最後はここ、茅葺古民家が保存されています。いぶし銀になって貫禄がでてきました。
最初に見つけた時は黄金色に輝いていました。
茅葺見学を終え、車道に出た所にあるご褒美の水場。カルピスウォーターとアイスティーをいただきました。行き帰る~
最初に来た時はここから日向坂峠へ上り、下り、御坂峠を越えて戻りました。その後 若彦トンネルが開通して河口湖へ直結。日向坂峠への道は直線的な上りが続き、途中に集落もなく単調でつまらないんです。それからはトンネルへ吸い込まれるようになりました。
トンネル手前の掲示板の気温は なんと36℃。そんなこってある? ここの標高は1,020mですよ (>_<)
それでもトンネル内はクーラーガンガンの建物の中のようです。しかく下り。快適~♪
カーブの多い下りも好きですが、こうした一直線の下りも好きです。リカンベントでk是をつんざいて下っていきます。そしてデポ地の直ぐ近くに接続。
八坂峠を芦川は今回も楽しいサイクリングでした。暑さはキツいですが、食堂と自販機の場所も把握していれば我慢できます。
車での帰路は道志みちを使っていましたが、今回は雛鶴峠経由にしました。河口湖からトンネルで吉田へ抜けられるので、渋滞なく観光地を抜けられました。その後のワインディングドライブは後半に疲れましたが、渋滞よりはいいですからね。
04:50 自宅出発(車)
07:05 大石公園着
07:28 出発
08:35 本栖湖
09:09 古関
10:20 林道入口
11:59 八坂峠
14:30 昼寝場所
16:25 大石公園着
19:44 帰宅(車)