幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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車載ツーリング 寸又峡-接岨湖

恒例のぶとぼそ氏との車載ツーリングへ行ってきました。3泊4日で走るのは二日間。高速道路の渋滞を避け、午後に出発し午前中に帰るためです。
今回は大井川の中流域、道の駅川根の湯を起点にして、一日目は林道寸又峡線のリベンジと井川ダム周辺、二日目は笹間川を遡上して清笹峠です。

ルート 50.8km △1,523m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


まずは車載で千頭へ移動し、そこからスタートです。


いや、まだスタートしません。


というか、スタートできません  (^^;


鉄道好きなぶとぼそ氏の影響か、次第に鉄な写真を撮るのが嫌いではなくなってきました。


千頭駅の周りをぐるっと一周します。


この列車がまだ現役だとは、以前来た時には思いもしませんでした。しかし大井川本線家山駅千頭駅)は水害のために運行していません。大井川流域はとても大きな被害があったようです。


鉄道好きなぶとぼそ氏ですがトーマスには見向きもしません。僕の子供達はトーマス好きな次期がありましたけどね。当時は1番トーマスに始まり2,3,4,5,6って仲間達の名前を憶えていましたが、今はすっかり忘れてしまいました。


そして、ようやくスタートです。


しかし、前へ進みません。ぶとぼそ氏とのツーリングでは気になる被写体があると立ち止まってしまうから。一人の時でもそうですが二人だと倍になります。

井川線千頭駅から井川駅まではトロッコ列車が運行しています。スタートして直ぐアプト式の機関車が停車していました。そして動き始めました。


運行前の調整点検でしょうか。横に捕まりながら動いていきます。


満足して再スタート。大井川は周囲の地形によって激しく蛇行する川です。


鉄道に後ろ髪を引かれるように別れ。最初のお目当ては、寸又峡温泉のある大間方面の林道寸又峡線です。大井川の支流の寸又川右岸にある林道です。


その支流の出合い、川の色が濁っています。


上流で雨が降ったのかもしれませんね。


この林道は数年前に一人で走ったんですが、途中で斜面崩落によって通れなくて引き返したことがありました。その数年後にネット上で通った記事を見つけ、今回リベンジとなったわけです。


そしてこの林道、実は昔に森林鉄道を通すために作られたものでした。以前はそうとは知らずにルートを選んでいました。


途中にあるトンネル。ここもかつて森林鉄道が通されていて、地面にある二本のコンクリートに痕跡が見られます。


前回もそうでしたが、入口側が低いために堆積物が溜まっているため足元がぐちゃぐちゃ。ぶとぼそ氏もこれには閉口し進入を諦めました。


林道は迂回しているのでそちらを通って向こう側へ。


向こう側に着きました。こちらから見たら、たぶん普通に入っていきますよね。


奥に誰か立っているように見えます。


そして以前Uターンした崩落地点。塞いでいた土石は綺麗にされていて通れました。


気を良くして先へ進みます。


途中からダートに変わるも、走りやすい路面なのでオーケー。


無事に終点に着きリベンジを果たしました。


県道に合流し大間まで上ると当時の森林鉄道が置いてありました。


ご満悦な乗り鉄のぶとぼそ氏。


お饅頭が売っていてぶとぼそ氏が買ったので一つ分けてもらいました。愛想のいいお店のお兄さんが「温めると美味しいですよ」と言っていましたが、その場で温められるわけもなく、そのままいただきました。


図書館があったので入ってみると、南アルプスに関する多くの書籍や森林鉄道の古い写真を見ることが出来ました。
大きな松ぼっくり。25cmくらいありました。


左端の路線が僕達が走って来た林道です。


満足して次へ進みます。


県道を通って奥泉へ下る予定でしたが、手前から細い道が分かれていて、ぶとぼそ氏が「こっちへ行ってみよう」と言うので、それに従って進みました。下って上ることなく水平に続いています。

深い谷の向こう側が予定のルートでした。下ってから上り返しています。
川の近くには井川線の鉄橋が見えました。二人で「列車が来ればいいのにね~」。


そこを100mくらい進んだ所で右下から汽笛が聞こえて、もしや、と眺めると、
『きたきたきたー!』


慌ててさっきの所へ戻って待つこと5分くらい。来ましたー!


そんなに高く上ったつもりはありませんが、高度感のある景色が広がっています。
自転車で走っている時にも感じますが、ダムの手前では坂が急になりますよね。ここも同じで左に見える長島ダムへ上る井川線が急勾配というわけです。日本一の急勾配で9%だとか。そこでアプト式機関車が活躍しています。


長島ダム接岨湖)。


当初のルートは井川ダムを目指していたんですが、時間的なことと満足度もあって接岨湖をぐるっと一回りすることにしました。


途中にある奥大井湖上駅。中央にある対岸から伸びる半島のような先端に駅があります。なんとも意味不明な駅。

しか~し、よく見ると鉄橋の上を人がたくさん歩いています。左から駅まで渡って行けるように観光化されていました。これじゃ秘境じゃないよね~ (^^;

広い駐車施設に東屋があったので昼食にしました。今日は豚汁にお握りIN。ぶとぼそ氏は毎度のカップラーメンです。


お腹が膨れて大の字のぶとぼそ氏。


まったりしていると汽笛の音が聞こえてあたふたします。背後の直ぐ近くに線路があるんですが撮影に適した感じではありません。仕方なく見送るだけ。子供がいないなぁ、と思ったら、今日は平日なんですよね。


接岨峡温泉駅へ寄って行こう」と言うので立ち寄りました。


近所の窓から覗く犬に吠え立てられながら駅舎に到着すると、再び汽笛が!
なんとラッキーなことでしょう。


こんなに何度もトロッコ列車を見れるとは。


接岨湖を回り込んで対岸へ渡ります。集落を抜けて上って行くと前輪がなんだかおかしい。さっき駅から下るカーブでもハンドルがいつもより切れ込む感じでした。


そう、パンクで~す。少し押し歩いて林道の入り口でパンク修理しました。

チューブを取り出して空気を少しいれて頬に充てて探すと、小さな穴が開いていました。そして、その位置のタイヤ内側を見ると、小さなトゲが刺さっていました。携行しているトゲ抜きで折れないように慎重に抜きました。画鋲の先端2~3mmくらいの金属片でした。

薄く軽量なタイヤはこうしたリスクは否めませんが、アンチフラットケーシングだとしてもトゲに対しては強くありません。パナの場合はアンチフラットケーシングプラスというものでようやくトゲに対応しているそうです。

今回もYowさんからいただいたユニバーサルポンプアダプターが本領を発揮し、汗をかくことなく空気を注入できました。
ユニバーサルポンプアダプター - 幅員5.5m未満をゆく


この林道、後で調べたら大井川林道と言うそうですが、すばらしく走りやすい。


このようにフラットで締まっていて道幅も広いんです。


まるでローラーで均したようです。車の轍すらよく見ないと確認できないくらい。


小さな砂利を太くて低圧のタイヤでぽこぽこと進みます。


途中でカメラのホワイトバランスを変えました。視覚的な印象ではこちらの色です。


細かい地形に合わせてカーブする道と、小さな沢を跨ぐ橋が多いです。


水場もあり。


どこまでもフラットな道。


対岸で見た奥大井湖上駅へ下る道がありました。

この少し手前で釣りの偵察に来たという男性に会ってお互いビックリ。立ち〇ョンしながらこちらを振り向いてニコニコしていました。駅から上ってきて付近の支流沢へ降りようと途中まで行って引き返してきたところだそうです。渓流釣り師はワイルドです。

今日の出で立ち。努力義務果たせず。


幾つかの小屋もありました。作業期間中の炊事場のようでした。


そして再びどこまでも続くフラットなダート。


新緑もまだまだいい感じ。


岩を伝って落ちる水場。


ぶとぼそ氏も大満足。


多くの場所で水を逃がすように対処してありました。このおかげで水溜まりはゼロ。素晴らしい林道でした。


そして終点のダムサイト。二人で良かったね~を連発してしばし休憩。
すると、、、またまた汽笛がー!


アプト式機関車が日本一の急勾配を上っていきます!


そして駅で待機していた客車に連結し、引き連れて発進。ここでも大満足な場面に立ち会えました。


そして地図をみて奥泉駅で待ち構え、5分後に来ました来ました。正面には「せっそ」のマークがあります(「おせっせ」ではありませんよ、念のため)。


余韻にひたりながら千頭駅のデポ地へ戻りました。


寸又峡林道のリベンジ、渓谷の鉄橋を走る井川線、超フラットで快適な大井川林道、更には日本一急勾配を上って下る井川線、その他でも多くのイベントがありました。僕は鉄っちゃんではありませんが撮り鉄を楽しめた一日でした。しかし、ぶとぼそ氏が一言「乗りて~」 (^^;

車で道の駅川根の湯へ戻り、温泉で汗を流して近くの食堂で美味しいものを食べてビールで乾杯、のはずだったんですが、、、
併設の施設が休みなのは知っていましたが、隣接するホテルの日帰り温泉がタイムオーバーで入れず、予定していた食堂は休業、昼間で運を使い果たしてしまったようでした。
しかたなく2km離れたコンビニで食事を買い、道の駅のトイレで顔を洗って少しだけさっぱりして、車の後ろで椅子に座って乾杯しました。

08:09 出発(千頭駅
10:16 大間(寸又峡温泉
12:40 長島ダム(接阻湖)
13:43 接阻峡温泉駅
16:06 長島ダム(接阻湖)
16:45 奥泉駅
17:09 帰着(千頭駅