幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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ハンドメイドバイシクル展

ベストカスタム賞は文句なしでこの自転車です。
・自作のフロント&サドルバッグ
・センタープルブレーキ倍力機構
ダイナモ手元操作機構
輪行時コロコロ機構(リヤガードステーのプーリー)
・他いろいろ
はい、もう分かりましたね。rikoパパさんの愛車です (^^)

さておき、今回は関係者と積極的にお話ししたいと思って出かけました。

まずは山音製輪所。

代表はTOEI出身で以前は古風なランドナーをリリースしていたようですが、最近は積極的に時代を取り入れている印象です。特にディスクブレーキ周りを上手く仕上げています。
肝心なブレーキ側ではありませんが、とてもコンパクトなリヤエンドですね。スルーアクスルでディレイラーブラケットは交換できる仕様。

ディスクブレーキはフラットマウントで、二つあるフィキシングボルトの一つはエンド上に、もう一つはチェーンステーに乗っているようでした。そのチェーンステーは曲げることなくストレート。

写真を撮り終えた頃に声を掛けられました。
「INTER8さん!」
『???』
「とし です。」
『あーっ、としサン!(嬉しー!)』

鎌倉在住のとしサンです。
「犬も歩けば棒に当たる」
「ツーリング場所を検索すればとしサンに当たる」
と言われるほど(ホントにそう思ってます)各地方をツーリングしています。
コンパクトな装備で数日のツーリングを行うスタイルは、日本のサイクルツーリストのお手本だと思っています。
そんな氏は大病を患ってしまい、ここ2年くらい闘病していましたが見事に復活!
骨太でがっしりした体格でしたが(贅肉があったわけではありません)身がしまって細くなっていました。食事に気を配り自分の身体と対峙した結果ですね。


次いで今回お目当てとしていたBIKE&HIKE。去年はここへ来ませんでしたがリカンベントが出されていたことを聞き、その後どうなったか知りたかったんです。

ありました! 僕と同じくCruzbike式の前輪駆動リカンベントです(ピンボケでスミマセン)。

去年は完成前でシートは乗せてあるだけのようでしたが、クイックで脱着できる仕様で取り付けられていました。塗装も綺麗に仕上がっています。しかしワイヤー類が無いところを見るとまだ未完成のようです。

聞きたかったのはメインチューブとヘッドチューブ接合部分の強度です。僕が製作中のCHERUBIMリカンベントは、試乗でその部分の強度不足らしく、前ブレーキを掛けるとBBの沈み込みが激しいんです。ここのBIKE&HIKEのこのリカンベントもこの接合部は補強されていないので、もし僕のと同様な症状なら強度不足の箇所がはっきりします。しかし、まだ写真の状態なのでその辺りのお話しは聞けませんでした。

代表の方と長くお話しできて、また先方もリカンベント乗りと話せて喜んでくれていました。次期製作はここで決まりかな(次があればですが)。ケルビムは好きなんですが納期が見通せないのが問題です。年齢的に乗れる期間は短くなってきていますから。それに計画から数年経ってしまうとパーツ類も変化してしまいます(後述)。


そのケルビム。チタンを前面に出してきました!

作った廣江さん(僕のリカンベントも作ってくれています=後回し)はいませんでしたが、大橋さんから色々とお話しを聞けました(彼が設計かな?)。
先週ケルビムへ立ち寄った時にはまだフレームだけでしたが、ぎりぎりで組付けが完了してこの日に間に合ったそうです。接合部の仕上げはケルビム品質のフィレットで素晴らしく綺麗です。ケルビムではビードを多めに成した後に削ってフィレット仕上げにしているそうです。

チタンはTIG溶接なのでビードが目障りに感じてきましたが、最近ではどこの工房でも最小限のビードで綺麗に仕上げていて、以前のような悪い印象はなくなりつつあります。逆に均等に並んだビード跡は応力集中が少ない証であり、製作者のステイタスなのかもしれません。
綺麗なビード、綺麗なフィレット、どちらを好むかは人それぞれ。


続いてグランボア。ここではタイヤのことを聞きました。

情報を仕入れるのが遅かったのですが、エクストラレジェがこの春以降新しくなり、耐パンクケーシングになるとのこと。ネーミングはエキストラレジェプリュ(Extra Leger Plus)だそうです。
耐パンクケーシング=重量増=転がり抵抗増、となりますが、その影響は極わずかとのことで今回のモデルチェンジになったそうです。最近の耐パンクケーシングは柔らかく重量増も20gくらいと言っていました。写真のランドナーのタイヤがその試作品。

これです。皆さんいかがですか?

これはもうオープンサイドではありませんね。色もレンガっぽくなって僕はがっかりしました。帰宅してさっそく既存のエクストラレジェをネット注文しましたが、どれだけ残っているのか… まだ応答はありません。

今までのエクストラレジェは最軽量のエキュルイユだけは残すそうです。これは38Bなので今のリカンベントには使えますが、製作中のCHERUBIMリカンベントには厳しい。フェンダー無しなら入りますが。設計し直すか… 650Bも安泰では無かった。


一通り今回の目的は済んだのでもう一つのお楽しみ、野外展示場へ移動 (^^;

今回も多種多様なカスタム自転車が集まっていました。催しの性格上 競技系のカーボンロードは見かけませんが、クロモリやアルミ、カーボンをラグ接合、ワンオフのカーボン等々、見ていて飽きません。そんな中のベストなカスタムが冒頭の写真です (^^;)

あ、もう一つカーボンがありました。M5です! たぶんこちらのブログの方です。

カーボンフレームにカーボン背面ケース。完成車で10kgくらいとのことです。スバラシイ。スピード系の先頭を行くリカンベントです。
シート角10度のM5、35度のBIKE&HIKE、45度のCruzbikeT50。今回はなんと内外で計3台のリカンベントが集まりました。風が吹いきたのか! (^^)

そして(前後しますが)試乗会。としサンが乗りたいというので、駐輪場の後ろにある緩い下りで惰性で感触をみてもらいました。病から復活しましたが腹筋に力が入らないそうで、リカンベントはどうかな…


続いてS田さん。自身もリカンベントを持っていますが、前輪駆動のシンプルな駆動系ひ惹かれているそうです。正面玄関前まで行って戻ってきました。乗れるじゃん! 次に会う時には前輪駆動仲間ですね (^^)
会場でもお話しはしませんでしたが「僕もリカンベントに乗っているんです」という声がちらほら聞こえました。やはり目に見える所にリカンベントが出展されることで、ユーザーやユーザー予備軍が集まってくるのでしょう。

今回は各ブースでのお話しに加え、リアルな友達にもたくさん会えて楽しかったです。としサンに始まり、rikoパパさん、ぶとぼそ氏親子、oryzasativaさん、S田さん、ランブリンマンさん 等々。
今後は有料化を考えているという本イベントですが、そうなったとしても この先ずっと続けて欲しいものです。