幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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走って気持ちいい自転車

自転車競技の世界では剛性を高め、力の伝達ロスを極力なくし、かつ軽量であることを求める傾向があります。しかし、それが全ての人に適応するとは限りません。
自転車は人間という千差万別の生き物が操る乗り物ですから、剛や柔を巧みに組み合わせて個人の力を発揮できるように作られるべきです。
趣味としてマイペースを楽しむ場合でも、剛性や重量に拘り過ぎずに、走って気持ち良い自転車に巡り合えたなら幸せです。


サイクリストそれぞれが目指す理想の自転車は、メディアの影響だったり、早い段階での刷り込み現象だったり、はたまたプラシーボ効果だったり、様々です。しかし歳を重ねると嫌でも自分の身体と対峙することになります。

第一段階は脚力でしょう。アウタートップを使えなくなるのはもちろんですが、ローのギヤ比がどんどん低くなっていきます。この点では昨今の低ギヤ比が幸いしています。かつてのフリーホイールは26Tくらいまででしたが、今では40T以上が存在します。しかし、それをカバーするリヤディレイラーが問題ですが。


第二は低いハンドルです。若い頃は見栄をはってハンドルは低くしていたものですが、50歳を過ぎるとそんな見栄はもう無理です。徐々にハンドルは高く近くなっていきます。それでも前傾によって肩が凝ったり首が凝ったりして長時間のサイクリングが難しくなってきます。


以前ランブリンマンさんとの会話で、細いタイヤのカーボンロードよりも、太いタイヤでアップライトなハンドル、しかも安いアルミフレームのこっちの自転車の方が気持ちいいんです、と。この言葉に尽きると思います。
見て満足する自転車というのもありますが、やはりサイクリストなら乗って気持ちいい自転車を手に入れたいものです。


2022年のツールドフランスではタイヤの幅が30Cや32Cが多く使われていたようです。ついにここまで太くなりました。安全面からも良い傾向です。
太いタイヤはソフトな乗り心地が得られ、それだけで気持ちよさが高まります。安心、安全、気持ちいい、そしてサイドが柔らかければ速い、言うことなし。

趣味のサイクリングではハンドルの形が変わっていくことを願っています。以前紹介した息子の自転車のブルホーンハンドルは一つの答えです。ドロップハンドルの下は殆ど使いませんからブルホーンで事足ります。ブレーキレバーの選択肢が少ないですが、ドロップ用補助ブレーキレバー+ディスクブレーキで制動力は問題ありません。とっさのブレーキも掛け易い。


もう一歩進めてアップライトなノースロードバーやプロムナードバーの選択肢が増えて欲しいです。ランブリンマンさんは恵まれた体格のため、既存のアップライトなハンドルでも幅が合うようですが、僕のような小柄な人はもう少し狭い幅が欲しいです。