幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

記事の検索  | 最近のコメント  | この記事のコメント 
記事の一覧  | カテゴリー  | 月別アーカイブ  | 過去記事一覧 |  

四方津-犬目-和見峠-大倉-小倉


Source: カナロコ

小学生の頃、市営住宅で育った僕は自転車で団地内の道だけでなく、敷地内へ入れる所は全て走り回っていました。当時の団地には敷地のスペースが広くとられていて、子供が遊べる場所が多くあったんです。そんなスペースへくまなく自転車で入り込んでいました。


数十年が経って自転車での行動範囲が広がり、日帰りで行ける道の全てを走っているわけではありませんが、見える景色で知らない場所は無くなりつつあります。そんな中での僅かな空白地帯と、ここ数年ご無沙汰していた峠へ行ってきました。

ルート 132km △1,960m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


相模湖を過ぎて橋を渡って日連地区、登山道の崩落があって通行止めになっている杉峠はあいかわらず「通行止め!」です。


アップダウンを経て上野原駅の対岸へ降り立つと今日二度目のオシッコタイム。前回お世話になった運動場のトイレを借りようと思っていたのに、見過ごしてしまいました。仕方なく橋を渡ったところのコンビニで借りました。

数週間前には大地峠へ行くのに通りましたが、今回は目的地が違うので気分も少し変わります。旧道にある6地蔵の前からは激坂で、朝の陽ざしで少し気温が暖かくなったのでリカンベントの軋み音が大きくなってきました。


旧道を終了してR20を少し走って四方津。駅を過ぎて大野ダムへ向かう道から振り返ると特徴的な三峰が見えました。中央が御前山のようです。あの窪んだ所へ行ってみたい (^^;


逆方向を見下ろすと、いつもの右岸の道と深く削られた渓谷が見えました。この上部の広大な地域の水が全てこの狭い幅へ流れ込んでいます。


大野ダムへの道は、10年くらい前に一度下っていますが、今回は逆方向でもありほぼ記憶から抜け落ちています。新鮮。
年末年始の付き合い行事が一段落したせいか、ダム付近の人出はまばらで静かです。もともと静かなところなのかもしれませんが。


ダムには水鳥が多くいました。見ると時々潜っています。ぶとぼそ氏がいたら鳥の名前が分かるんですけどね。


ダム沿いから犬目へ上ります。麓のR20は何度も走っていますし、上の犬目も何度も走っていますが、この間の一帯は地図で見る度に一度は行かなきゃって思っていた所です。
ダムに沿ってゆっくり辺りを眺めながら進みます。始めて見る風景を頭の中へインプット。そのまま行くと犬目の手前へ上りますが、左折して流域に沿って奥へ進みました。
道標がありました。地図を見ると左は南米沢(なめざわ)という集落で終わっていますので、右へ進みます。


地理院地図で実線の道はこのくらいの道幅です。生活道路ですね。それでも民家があるので舗装が続いています。


暗がりを抜けると明るく開けた所に出ました。田畑はもうやっていないのでしょうか、手前にある小さな畑くらいで他は手入れされていませんでした。


こうした集落を繋いでいる細い道が好きです。


再び少し広い道へ出ると上りになりました。
また道標です。山道 恋塚 とあります。地図を見ると犬目の少し先へ実線の道が続いていました。この雰囲気だとダートになりそうなので、このまま右へ進みます。


その後、中央高速の下を潜ると勾配が急激になり、ゴルフ場の中を上る道になり、犬目宿に着きました。


ここへ出てきます。狭い範囲でしたが初めての道はいいですね。一日のうちでこうして少しでも含めると、マンネリした気持ちも変化します。


犬目の先の展望地。右下に通って来た大野ダムが見えます。


さて、次は久しぶりの和見峠です。和見峠は二つあって、一つは舟久保から和見へ上る古道の途中、もう一つは棚頭, 奥山と和見の境にある尾根を越えるもの。今回は後者です。

予定では和見峠でお昼くらいかな、と思っていたんですが既に犬目で12時近く、かと言って犬目付近でコンロを出して食べれそうな場所が無かったので、菓子パンを半分食べて空腹をごまかして上ることにしました。
地図で峠の標高を確認したら以外と高く860mもあったので、あと1時間以上は掛かりそうでしたしね。

棚頭とその先の奥山地区は、深い谷にあるので暗い印象でしたが、昼時の高い位置の太陽で日差しがありました。


ここが最後の民家でしょうか、さすがに日陰が多くなってきました。


林道和見棚頭線へ入ります。ここまでは緩い勾配でしたが、ここからは一気に急になりました。やはり沢に沿って進むうちは急勾配が常です。


写真を撮りながら休み休み上ります。雑木林はすっかり葉を落として冬枯れですね。


亀石というのがあるらしいです。駐車場も整備されているようです。大月から上野原にかけては桃太郎伝説があり、猿鳥犬、そして鬼もこの手前にありましたが、亀は伝説に出て来なかったような…


地図上にある右へ大きくカーブする地点で沢を離れると勾配が緩くなり、高度も上がって日も当たるようになってきます。

吹き溜まりには落ち葉が溜まってほんわか。


途中、道端に工事機材があり沢の下の方から動力の音が小さく聞こえてきました。日曜なのに作業をしているようです。お疲れ様です。

谷を挟んだ向こうの右側に和見峠が見え隠れしてきて、その尾根上に電波塔が見えました。

MTBの人達は和見峠から登山道であの電波塔へ登り、そこから権現山から続く長い尾根下りを楽しむようです。以前来た時に会った人が言っていました。
僕はかつて大月側から浅川峠を経て権現山へ登って尾根を下りましたが、山頂手前の登りが辛かったなぁ。

林道の後半は緩い勾配のまま和見峠に着きました。


峠から支線林道へ入った日当たりが良い所でようやく昼食にしました。既に13時半、お腹空きました。


今日はビーフシチュー&お握りに加え、ランチパックのピーナツ入りを焼きました。ピーナツバターがとろ~りとろけて美味しいんですが、吸いながら食べないとこぼれるので要注意。


食後、陽だまりが気持ちよくてうとうとしましたが、切り通しから僅かに吹き込む冷たい風に起こされてしまいました。

下りは上って来た道よりも小石小枝が無く気持ちよく下れました。
途中の上野原方面の眺め。


和見集落です。地図を見ると分かりますが、麓から狭く暗い沢筋を上り詰めたところにある集落です。地図では家屋が多いですが、実際に住んでいる数は少ないです。


いつもは反対側の墓村から山道で和見へ来ますが、その時は写真の奥にあるカーブミラーの左から出てきて右へ下って行きますが、今回はこのまま舗装路を下ります。


今回、和見峠の後はノープランでした。時間を見てその後のルートを考えようって。
時間があれば愛川へ出ようと思っていましたが、そこまでの時間は無かったので、最後に大倉へ上って小倉へ下ることにしました。


ここも一度だけ下ったことがあるだけなので、上りは初めてで新鮮です。上り始めは意外にも住宅地がありました。そこを過ぎると急坂になり、左から登ってくる山道と合流すると大倉です。


大倉は要害山の登山口でもあり、よく逆ルートで来ています。日当たりのいい大倉は要害山の反対側にある登下(とっけ)とは対照的。


隣の小倉まではダートの生活道が続いいています。道はいいんですが落ち葉に隠れた石に注意しながら進みます。

お、たんまりと糞がありました。クマのものかな?
追記:タヌキかハクビシンだそうです。


少し進むとまたありました。


小倉の外れの神社。ここからも要害山へ登れます。こちらが一般ルートのようです。
そう言えば以前ここで会った地元の人がクマを見たって言っていました。その頃からあの糞の主が生息しているですね タヌキかハクビシンだそうです。


日が傾いてきて日陰が多くなってきました。


要害山(〇っぱい山)


上野原方面。川から上がった大地に住処を築いたのが分かりますね。


上野原へ上ぼる途中、形のいい要害山が一番綺麗に見えるポイント。そっと手を添えたくなりますね。左奥が大倉で右手前が小倉です。上の写真を撮ったところ。


デイリーヤマザキで一休みしてから、相模湖へ向かい来た道で帰りました。
穏やかな年末年始もそろそろ日常へと戻りますね。

07:27 出発
10:52 四方津
11:49 犬目宿
13:30 和見峠
15:10 大倉
15:29 小倉
18:35 帰宅