幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

記事の検索  | 最近のコメント  | この記事のコメント 
記事の一覧  | カテゴリー  | 月別アーカイブ  | 過去記事一覧 |  

大地峠

町田街道は月に3回くらい走っています。年にすると36回。2008年くらいからを合計すると500回になります。我ながらよく飽きずに走っていると思います (^^;
サイクリングの出だしと終わりに平たい町田街道は具合がいいんです。行きは徐々に身体をスピードに慣らすのに良く、帰りは疲れを残さないようにスローダウン。渋滞にハマっても帰宅を急ぐわけでもありませんしね。

そんな日曜朝の町田街道を快走していきます。ケルビム前にはベンチに腰掛けたお姉さまサイクリストと目が合ったので左手を上げて笑顔でご挨拶。土サイは午前中だけの気軽なサイクリングと聞いているので、日曜だしプライベートで少し長く走るのでしょうか。

そんなことを考えつつ緩く上って桜美林。前方の交差点で身を乗り出してこちらを伺っている人が見えました。轢かないように注意して、っと思ったら小山田太郎さんでした (^^)
今日は山スタイル三名と一緒で、これから細山さんと車で道志方面の山へ登るそうで待ち合わせ中だそうです。10分ばかりお喋りを楽しみました。
山田太郎さんとは雛鶴峠へ向かう途中で相模湖の鼠坂で出逢い、その後ご一緒したのがお初でした。他にもぱぱろうサンと一緒の時に途中で追いついてきたり、巌道峠へ向かう途中、津久井湖の手前で後ろから現れたり (^^; ポタリングの後にケルビムへ向かう淵野辺の交差点で声を掛けられたりと、神出鬼没! そして僕より年配ですが走りは強脚です。

ルート 123.6km △1,755m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


いい出会いがあるとその一日は気分がいいですね。雲が多かった朝でしたが青空が広がってきました。
相模湖近辺では若者のツーリスト大勢とすれ違いました。5人くらいの纏まりで3グループ。キャリヤ装備でしたがバッグは付いておらず、大学の合宿前の予行演習なのでしょうか。長旅前に愛車の調子を整えるためとか。

相模湖ICのあと橋を渡って日連。農産物の無人販売にたんまりと野菜が置いてあって、車で買いに来る人が多いところです。
途中、杉峠の入口をチェックすると、まだ崩壊通行止めの案内がありました。この調子だと廃道になってしまう感じですね。あそこは感じのいい馬頭観音がある道だったんですが。

アップダウンして上野原へ下り、鶴川の流れ込みから旧道へ入ります。民家の中の激坂、冬になるとフレームが冷えるのでギシギシ音が少し大人しくなります。
R20をまたいで尚も激坂を上った松留で平坦になります。


その後はしばらくR20を車に気を付けながら進み、四方津のコンビニのところから左へ下って細い集落内の道へ入ります。R20を走った方が早く進めますが、こうした道を走るのが楽しいですからね。


四方津のシンボル的なエスカレーター。


相模川は山梨に入ると桂川と名前を変えます。相模湖と大月の間の渓谷は知る人ぞ知る険しさで、ここまでの水系の広さを物語っています。
R20と反対側の右岸へ渡ると静かな集落が続きます。土の匂いがすると思ったら道端の堆積物を綺麗に掃除していました。気が付けば師走ですからね。


そう言えば小山田太郎さんと最初に会った時は、雛鶴峠のあとにこの道で帰ったんでした。あの時は暑い季節でしたね。


集落を抜けて山側へ上って行き、林道に出ると先日下って来た寺下峠の入口です。あの時は登りは良かったんですが、下りは崩壊が激しい斜面で難儀しました。


ようやく大地峠へ向かう林道に入りました。最初は日陰のアップダウンですが、次第に明るくなると核心部になります。
この林道、富士東部(北)線は貫通間際の部分だけに数年を要していたようです。もう出来ただろうと思って2度出かけましたが完了しておらず、登山道(古道)を下りました。
その核心部は急峻な谷を一気に下る道が斜面を右往左往しています。最初に来た時も思いましたがこの部分へ道を付けるには難航したのが想像できました。

急な谷なので眺望もよく、正面奥に権現山、左は扇山でしょう。山の中腹にある旧甲州街道沿いの集落もよく見えます。


四方津エスカレーターを上った「コモアしおつ」も見えました。


道は小枝小石が多く散乱していて勾配が急な所はスリップするので押して上りました。


静かな山の中を押して歩いていると、左の法面の上からカサカサと動物の気配が聞こえてきました。始めは鳥と思ったんですが、聞くうちにはっきりした足音だと気づき、音の大きさから獣の大きさを想像します。少し下がって頭上を見上げると、それはニホンカモシカでした。ふー、熊じゃなかった。
「パフパフ~」っと鳴らすとカモシカは足を止めて辺りを見渡すも、僕と視線が合うことはなく、お互いに再び歩き出しました。


核心部を過ぎると勾配が緩くなり乗れるようになります。ここは尾根に近い所で、以前あった登山道と林道を繋ぐ手すり道は朽ち果てていました。まぁ、無くても容易に行き来できますけどね。

パスハンターで登山道(古道)を下る時はここから入るのがいいです。ここまではあまり乗車できそうにありませんが、ここから下りは乗れる場面が多いので。

その後も法面に階段が付けられてあったり、林道開発側は登山者へは優しいことが伺えます。対して自転車には厳しい (-.-)

登山道との交差点。テーブルや椅子があるのを知っていたので昼食にしようと思っていましたが、日影は寒いので先へ進みます。


少し下って上り返すと大地トンネル。入口の谷には大きな盛り土があり、出来た当初は地図上でも茶色く景観を損ねていましたが、今は草が生えて見苦しさは少なくなっています。四方津側にも現在進行形の盛り土があり、リニアモーターカーのトンネルで出た土なのかもしれません。静岡の災害があってからは下界の集落が大丈夫か心配になりますね。


トンネル出口付近に日溜まりがあったので昼食にしました。
今日はこれ、クラムチャウダーへお握りIN。


ぶくぶくをみていると妖怪人間ベムベラベロのオープニングを思い出しませんか?? (^^;


最後の一口を食べようとしたら、スプーン&フォークがポキっと折れてこぼしてしまいました。ニッカーにべとって。最後の一口って大切ですよね。チクショー。


クラムチャウダーの後はたっぷりコーンパンでも最後の一口になって、コーンの塊りを落としてしまいました。う~む、これも歳をとったということか。

食後にはちょっと甘いものが欲しくなります。コンビニにこんなのがあったので買ってみました。もちろんレンジはありませんからコッヘルへ移して温めるだけ。


だ~れもいない静かな山中の日溜まりは、どんなお店にも勝る特等席です。お腹も満たされたので下ります。今回は昔の峠道に沿った林道を下ることにしました。

舗装の林道よりも距離が短く勾配はきついでしょうから、道は荒れていると思いましたが、それほどでもなく、時々ぐずぐずした砂利にハンドルを取られつつ、ゆっくり下ります。
1kmもしないうちに簡易舗装となり暗い谷を下って行くとキャンプ場がありました。ブームのせいかこんな場所なのに綺麗に整ったサイトでした。


大地へ降り立ちました。左が雛鶴峠。


向かいにはよく見ている商店。ここへ出てくるんですね。


林道富士東部(北)線は上りの勾配は結構急なので手ごわいです。僕は途中押し歩いたのでそれほど意識はありませんが、休まずに乗り切るとキツイでしょう。途中で法面工事をしていますので工事が行われている日は避けた方がいいです。

帰途は久しぶりに牧馬峠へ行こうと思っていましたが、やっぱり気おくれして綱子経由にしました。雲が多くなってきたり、冬で日が傾いてきたりすると、どうしても楽な方を選んでしまいます。

前川橋は渡れなくなったので舟久保経由です。写真左手の家は留守になったようでしたが、片付けをしている同年代くらいの男性が来ていました。父母が家を後にしたんでしょうね。


外国からの移住者でしょうか、ずっと建築中の家があり今日も作業していました。もう2年以上は作っています。全て自力なんでしょうか。異国の地で頑張りますね。


綱子は今日はひっそりしていました。T字路の家は若者がいますが、ちょっと異質な感じを受けます。でも人がいるというのは集落にとって喜ばしいことなんでしょう。


菅井のトンネル前。オートバイは通り過ぎるだけですが、サイクリストはちょっと気になる所では容易に止まれます。自転車を降りるだけで、その場所と馴染めるような気持ちになります。オートバイでも止まれますが、そのスピードと愛車を跨ぎ降りる動作は意外と面倒なものです。


土手は完璧に維持されていますね。これだけ草がびっしりなら崩れることはありません。


廃校を借りている TEAM UKYO にはいつも車を見かけますが人気はありません。


伏馬田を走り抜けて、上り返して、道志みち


ここの所バイパス道を走っていたので今回は旧道でのんびりしました。青野原でトイレ休憩してまったりしていると、暗い雲が次第に発達してきたので出発しました。

この日は気温はそこそこあってウィンドブレーカーは着ませんでしたが、町田街道へ入ってコンビニへ入った後に着込みました。坂はもうないしスローダウンだし。

この日の脚の調子ですが、やはり右脚付け根の違和感が少しありました。パワーには大きく影響しませんが小さいながらも痛むを気持ちが沈みます。気にしないと感じなかったりもするんですけどね。股関節の老化か、太腿筋肉に疲労が溜まってスジが引っ張られているのか、帰宅して入念にストレッチとマッサージをしました。


07:22 出発
10:57 四方津
11:23 寺下峠 登山口
12:37 大地峠(トンネル)
13:38 大地
14:28 綱子
17:38 帰宅