幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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和美峠-妙義荒船林道

秋の車載ツーリング2日めは横川から和美峠へ上って妙技荒船林道を走ることにしました。前半はアプローチが長く面白味が無いと思っていましたが、鉄あり、妙義山の眺望あり、旧街道あり、農村&奇峰あり。そして後半は廃道歩きと高原林道、超九十九折と長いダウンヒル。サイクリングの楽しみを凝縮した一日でした。

ルート 79.9km △1,604m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


走り出して直ぐ、道路標識に [南蛇井] という地名があり、何て読むんだこりゃ? 「みなみ へび い ???」
少しして NANJYAI と書かれていて、ヘンテコな地名だなぁと思って走り過ぎようとしたら、ぶとぼそ氏が「ちょっと寄って行こう」と。
昭和っぽい雰囲気の残る [南蛇井駅] でした。


鉄分を十分に補給できて ぶとぼそ氏 満足 (^^;
再スタートして緩いアップダウンを進み、少し開けたところから前方に見える丘へ急な細道を上ります。


地図上で農耕地だと分かっていて、ここから見る妙義山が素晴らしいはず、と目論んでいました。急坂を押して上って行くと予想通りの広大な農地と、その先にででーんと妙義山が見えました。


車も殆ど走っておらず朝から農作業に励む人と僕らだけ。景色を二人占めです。
進むにつれて妙義山が近くなりカメラの画角に入らなくなっていきます。


広大な大地から下るとR18沿いの走り難い道になりますが、そこは地形図で細い道を選んで入って行きました。旧中山道


一旦R18をちょろっと走って、再び線路を渡って旧道へ。
すると ぶとぼそ氏が何やら叫んでいます。


アプト式のラックでした。


長年の使用で歯の片側がえぐれていますね。チェーンホイールスプロケットの歯と同じ減り方 (^^;


R18は平たいですが旧道には坂があります。その坂には旅人を労わるようにお地蔵さん。


横川駅です。昔はこの先も碓氷峠を越えていたんですよねぇ…


R18のバイパスを少し走ることになり車の往来を懸念していましたが、予想に反して少なくて走り易かったです。観光目的の車は碓氷峠へ行くのかもしれません。

バイパスを分かれて入山川に沿ってのどかな道へ入りました。


次第に葉が色づいてきます。


集落へ着くと脚を止めて写真を撮ります。


ふと右手を見上げると、岩峰がそびえていました。高岩というそうです。未知との遭遇っぽい。


こういうのって地形図だけでは分からないものですよね。岩マークはありますが周りを含めた情景までは見えてきませんから。


九十九折が始まりましたが、勾配が緩いので脚への負担はありません。


ぶとぼそ氏の膝も大丈夫そうです。


九十九折を抜けた恩賀という集落には高岩への登山口がありました。


あそこへ登れるのかぁ。後日調べたら最後は鎖で直登するそうです。


上ってくる側は染まっていませんが、風を受けるこちら側は赤くなっていました。


高速のICを突っ切って和美峠へ向かいます。左手には未知との遭遇、ではなく、グランピング施設がありました。


さっきのR18バイパスは車が少なかったのに、ICを過ぎたら車がひっきりなしに通って、しかも勾配が急なので峠まで厳しかったです。


和美峠を越えて少し下り、妙技荒船林道へ入ります。 妙技荒船林道はこの山域の峰を舐めるように続く長大な林道ですが、今は半分以上が廃道化しています。地理院地図を見ると妙義山の北にある妙義湖から尾根へ上り、和美峠を経て内山峠まで続いています。

入口にあった地図看板はその和美峠から内山牧場までのものです。妙義湖までの区間は更に前に廃道になったということでしょう。


今回は和美峠から内山牧場手前までを走りますが、前半部分は廃道化しているので押し歩きです。
しばらくは別荘があるので通行可能です。


別荘の外れで昼食にしました。今回はビーフシチュー&お握り。お肉旨し (^^)


地図を見ると別荘地が二つあり、その間が廃道になっています。距離は凡そ3.5km。1時間くらいの山歩きです。ネット情報でハイカーが歩いているので今回ルートに加えました。
下の写真2つは入口付近ですが、ここが一番荒廃していました。移行はそれほどでもありません。


崩落が一ヶ所ありましたが、底は深くありませんし脇を歩けます。


午後は日が傾くのが早いので、さっさと進みます。


1時間弱で廃道区間を通過しました。ここからは峰伝いの高原区間です。


林道は下るのかと思っていましたが、よく見たら上りでした。だらだらと上って行きます。
湿ったところを走ると …


こんなことになります (^^;


浅間山方面に展望が開けました。気持ちいい!


矢川峠近くの分岐です。影が長くなってきました。先を急がねば。


緩く峰を越えると日影に。


神津牧場の上部に出ました。和美峠から通って来た峰が一望できました。


展望の先で神津牧場と内山牧場の分岐があり、200mくらい内山牧場方面へ下ってしまいました。慌てて地図を確認して間違いに気づいて引き返しました。危ない危ない。

さあ、急いで下らないと田口峠の時のような闇になってしまいます。
夕食まで時間があるので菓子パンを補給して下りにかかりました。


ここは地図で分かりますが超九十九折。上部は勾配が緩めでしたが下部はかなり急勾配でした。


ブレーキレバーを握る力が無くなってきた頃、九十九折が終わり荒船山の麓に降り立ちました。闇にはならず一安心。


旧道を選んでその後もぐんぐん下ります。


旧道が終わってからも下仁田まで長いダウンヒルが続き、二人して快走モードへ突入しスピードを楽しみました。

08:05 出発
10:30 横川駅
12:34 和美峠
13:05 廃道区間入口(昼食)
14:30 廃道区間出口
15:37 神津牧場上部
17:XX 帰着 


デポ地へ帰着し、2日間のツーリングが終わりました。ぶとぼそ氏とは心置きなく色んなことを話せる間柄、性格はまったく違うんですけどね。膝の痛みが酷くならずに走れて良かったです。これからも続けられるといいなぁ。

人心地ついてから道の駅甘楽へ向かいました。え、日曜なのに帰らないの? 帰りません、もう一泊です (^^;
再び温泉に浸かり、居酒屋飲みで幸せになり、翌月曜の朝に帰途につきました。