試走は好感触でしたが土曜にケルビムへ持ち込んで改修してもらいます。
前泥除けとフレームの隙間不足、BBの寸法違い、ヘッドの強度不足、前三角の強度不足、の4点です。
改修するには現在の状態を知る必要があります。糸を垂らして水平と高さの値を計測していきました。
BBの位置だけなら大した変更ではありませんが、フォークオフセットやクラウンが変わると全体の水平が変わってしまいます。
メインチューブは寸法は変更しませんが、設計した数値と実物では寸法が違いますから、図面と写真を重ねて誤差が全体的に少なくなるようにしました。
前泥除けとフレームの隙間を確保するために、フロントフォークのオフセットを増やします。
BBの位置は、寸法違いもありましたが基準となるシート座面が高かったので、これらを合わせて上へ上げます。
ヘッドの強度不足は、ヘッドチューブとメインチューブの接合部にガセット(三角板)を付けます。
前三角の強度不足はフォークとクラウンを COLUMBUS MAX に交換します。 ← 訂正
前三角の強度不足は、
フォークをカイセイ Evolution II に、
クラウンを COLUMBUS MAX に変更します。
カイセイ Evolution II フォーク。COLUMBUS MAX に比べて強度があるそうです。
COLUMBUS MAX フォーク。 ↑ 訂正
COLUMBUS MAX クラウン。中空です。
MAXフォークは上図のように水滴断面で、上部1/3が平行でそこから先端にかけて細くなっていきます。この境目の角が結構目立つのであまり好きではありませんでしたが、リヤフォークを見たり図面を描いてフロントフォークを見ているうちに好きになりました。
全体的に女性的ななめらかな曲線を基調にデザインしましたが、その中でMAXフォークで僅かなアクセントと力強さが加わりました。実際に前三角の強度がどれくらい高まるかは分かりませんが。
以前の記事でも書きましたが前三角は実際には四角でした。前ブレーキを掛けた時、クラウン部分はメインチューブから押されるとともにBB方向へ引っ張られます。このためヘッドチューブとメインチューブの接合部とクラウンに大きな力が集中して曲がるのかもしれません。
四角形の変形を抑えるには対角に棒を付ければ確実です。もし、今回の改良でも強度が足りないようなら、クラウンとBBを結ぶチューブを付けるかもしれません。
ランブリンマンさんからトラスフォークという提案をいただきました。
コラムは一本のチューブで、ヘッドチューブの上下でクランプしていますので、これならブームを分割してカップリングで結合する必要がなくなりますね、ということでした。
src: https://www.instagram.com/p/CiSUgKSuiZP/
https://bikepacking.com/plog/inside-black-sheep-bikes/
https://www.blacksheepbikes.com/
最近ときどき見かけるトラスフォーク。どのような目的なのか理解していませんでしたが、強度と軽さを両立しているそうです。
クラウン部分が本当に弱いのなら、こうしたデザインを取り入れた次期リカンベントの夢も広がります。しかも最近のケルビムではチタンフレームも作り始めています!