幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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尺里峠-湘南

リカンベント試走3回目です。1回目は甲武トンネルへ行き、中盤から股関節の痛みと脚の付け根の痛み、後半には右膝裏の痛みで散々でした。肝心のリカンベントは前三角の柔さで前ブレーキを掛けるのが怖いのと、ブームのカップリングからの異音が出ていました。2回目は軽く関戸橋フリマでしたが、ブームからの異音が勘弁ならないくらいになって帰路でケルビムへ寄ってグリスアップしてもらいました。

3回目はどうなるのか。痛みが出た場合のことを考えて今回も軽めのルートにしました。

ルート 121.2km △1,402m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


BBの位置が少し遠く感じていたのでシートの位置を調整しました。ブームからの異音も完全になくなりスッキリ。日曜朝の皆が活動を始める前の街中を快走していきます。
しかし、R246で伊勢原を過ぎた辺り、信号スタートで右股関節外側に違和感が出始めてしまいました。平地ばっかり1時間ちょいしか走っていないのに (T_T)

善波峠への上りを回避して旧道へ逃げ込みました。そして急な坂をしばらく押して歩きました。歩く分には痛みはありません。勾配が緩くなったら乗車し、急になったら押し歩きを繰り返します。


R246へ復帰し渋沢までのアップダウン、なんとか気を遣いながら走れそうな感じです。踏み方を少し変えると痛みが無くなったり、でもまた直ぐに痛くなったり。
渋沢の外れで右折して三廻部方面へ向かう途中のコンビニで休憩し、再スタートしたら右股関節の痛みは和らいだんですが、今度は左脚付け根の筋から痛みが出てきました。
う~ん、甲武トンネルの時と同じパターンです。

東名高速の工事が完了し、三廻部集落の中をようやく走れるようになりました。


この畑沿いの道が好きなんです。表丹沢の眺めとのどかな農村風景。


中山峠をだましだまし上り、いつも峠から直進するところを左折して下りました。こちらの方が寄集落内の無駄な上り返しが無いからです。
川を渡ったオシャレなトイレに立ち寄ります。いつも綺麗に掃除されていて気持ちいいです。地元の方々に感謝。



痛みはあるものの、なんとか上っていけます。股関節の痛みは次第に弱くなって、脚の付け根の痛みは両脚になってしまいましたが、踏み込む時には痛みはありません。

今日はヘルメットスタイル。finetrackの新しいニッカーは膝にダーツを追加してイイ感じです。朝は肌寒かったのでアンダー上下を着てきましたが、ちょっと暑くなってきました。


いつもの振り返りポイント。正面奥左がさっき超えた中山峠です。ゴルフ場沿い。

ここへ来ると思い出すのが、20代の頃にぶとぼそ氏と逆から下ってきて、走っている写真を撮ったこと。二人で走る時は道が見下ろせる所ではよく撮り合うんです。

尺里(ひさり)峠の上りは中盤以降は杉植林の中になります。そんな中、急カーブの手前に大きな赤松があります。松茸はありませんが、大きな松ぼっくりが落ちているんです。

今回は特大はありませんでしたが、他では見られない(僕の活動範囲では)大き目で形の良いものをゲットしました。ヤマビルに吸い付かれたので慎重かつ素早く拾いました。道へ戻ってからも靴から這い上がって来ないかよ~く確認。

再び上り出すと落とし物を発見。クマっぽいです。


そして斜面には小さな足跡に交じって大きくて深い足跡が続いていました。


尺里峠に到着。実際のピークはカーブの向こうなんですが、そこには道標がたくさん接地されて節操がないんです。本当はありがたく思わないといけない道標なんですけどね。仮設トイレもありますのでハイカーに優しい地域です。


前三角が柔いので、下りは極力前ブレーキを掛けずに下ります。すなわち超スロー。
少しだけある気持ちいいダートを抜けていきます。


旧高松分校。来る度に まだあった と思ってしまいます。保存するのも大変でしょうから。


前回はバリエーションルートで山道を行きましたが、今回はそのまま車道で下ります。富士山は半分が雲で隠れています。時刻も12時を回ったので仕方ありません。綺麗な富士山が見えるのは逆から上って来た時ですね。


途中の超九十九折はこのポイントが写真を撮るのに良さそうです。

二つくらいカーブを曲がった所です。もう少し引き気味にすればたくさんカーブが入りますが、そうすると道が木々に隠れて見難くなってしまいます。近づくとカーブが画面に入らなくなってしまいますし。

九十九折の後には東名高速の工事のため谷に鉄骨の迂回路が建設されています。大きなダンプカーや重機は今までの細い道は通れないからです。錆だらけで物々しい建造物は見苦しいので早く工事が終わって欲しいです。

古い鉄筋トラス橋の横に移動させられた道祖神。これも工事の影響で反対側の道端に佇んでいたものを、ガードレールの外側へ移動させられました。工事が終わったら元の場所へ戻して欲しいなぁ。


お腹が空いてきました。今日は松田の先のラーメン屋で食べると決めていました。


ラーメン 750円! 柔らかいチャーシューは厚さ1cmが2枚。ネギ、モヤシ、シナチク、海苔。この仕様なら他のメニューを選ばなくても大満足です。スープはあっさり豚骨、麺は柔らかめにしてもらいました。

満足だったんですが12時半くらいに入ったら満席で、食べ終わってお店を出たら1時間くらい経っていました。

脚の調子は、右股関節の外側の痛みは無くなり、両脚付け根の筋の痛みだけになりました。踏み込む分には痛くないので坂も大丈夫そうなので、いつもの眺めのよい道へ。午後の柔らかい日差しで小田原の街はかすみ気味。


ピークからは細い農道へ入ります。秘密基地は留守のようでした。


無線好きな人には理想的な場所と建物でしょうね。


道を踏み外さないように慎重に進んで行きます。


左手に丹沢も眺められます。大山は何処からみてもシンボリックですね。信仰の山になったのが頷けます。

見る角度が変わるにつれて、今日は大山の向こうへ行くんだとか、向こうからやってきたんだとか、自転車の行動範囲の広さを感じています。

海が近づくと道は一気に下ります。前面に広大な相模湾。下る道を前にすると水平線が高い位置になります。


後ろブレーキだけで、そろり そろり と下ります。


国府津へ降り立ちR1へ突き当たります。脚の状態を気にしながら今日はバトルは我慢しなきゃ、と思っていたらバックミラーにロード集団が見えてきました。かなり大人数です。

二宮の信号待ちで後ろに着かれたので、信号スタートからちょっとの上りでペースアップしたら離れて行きました。あれ?
しかし、その後に猛スピードで追いつかれたので、右手で合図して先へ行ってもらいました。皆さん礼儀正しくて抜かす時に挨拶してくれます。最後尾に付かせてもらいました。

信号待ちでは振り返って話しかけてきます。
「上りでも速いですね」
『この程度の緩い上りならね (^^; 』

時速35~40kmで巡行していますが、なんとか脚も大丈夫そうなので快走モードへ突入します。

大人数で車へ配慮しているのか、第一グループと第二グループに分かれています。
GROVEジャージ、森幸春さんがいたところです。もう亡くなってから8年になるんですね。個人的な関わりはありませんでしたが、現役時代もその後もメディアに多く出ていましたから、知っている人は多いと思います。
日本ロード界の師匠 森 幸春さん逝く - 訃報 | cyclowired

その後、集団と共にR134へ入り道幅も広くなって増々スピードアップ。時速40km超になりました。リカンベントはロードの後ろへ着くと更に楽チンです。姿勢が低い分スリップストリームの効果をより受けますからね。

第二グループが第一グループから次第に引き離されてきたので、後ろの車がいないタイミングで抜かさせてもらいました。時速40km超では僕のギヤ比はオーバーレブ。脚の回転が追いつきません。顎を引いて腹筋に力を入れ上体を固めてクルクル。第一グループに追いつきました。

渋滞に巻き込まれた後、再び高速になりガンガン走ります。皆さん箱根を上った後なのかと思うとスバラシイ走りです。僕は藤沢方面へ離脱するので、その少し手前で第一部ループも抜かさせてもらいました。リカンベント アピール。今回も時速48kmどまりでした。僕にはこれが最高速です。最後は心臓バクバクで後続に追いつかれたところで終了。左折してコンビニで休憩しました。

藤沢をちんたら走って抜け、環状4号を北上して帰途につきました。

脚の痛みの原因はなんなのか。Cruzbike T50 と比較するとBBまでの距離はほぼ同じ、BBの高さが20mmくらい低い、シートの角度は若干寝ている、といったところです。脚の付け根が痛むということは、やはりBBの位置が低いためか… もっとシートの角度が寝ていてBBもさほど上がっていないリカンベントもあるんですけどね。
どうやらこの数年で僕の身体は Cruzbike T50 用の身体になってしまったようです。ケルビムで前三角を作り直してBB位置も調整してもらった後、それでも痛みが出るようなら徐々に身体を順応させるしかありません。

07:20 出発
10:14 三廻部
10:42 寄
11:40 尺里峠
12:24 尺里
14:40 国府津
17:40 帰宅