幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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CHERUBIMリカンベント試走(甲武トンネル)

リカンベントのフレームオーダーを決意してケルビム(今野製作所)へ相談したのが2019年7月。3年と3ヵ月してようやく試走できました。長かった…

先日の計測で寸法違いがあるものの「この段階で試走して不具合を洗い出した方がいい」という今野氏の勧めに納得したからです。

土曜に受け取りに行った時に座って確認すると、前ブレーキを掛けて前方へ押すと前三角に大きな たわみ を感じました。この たわみ は今のリカンベント(Cruzbike T50)にもありますが、それよりも大きいです。急ブレーキを掛けるとメインチューブとヘッドチューブの結合部が壊れてしまう不安があります。

僕が心配していたのはリヤフォークとシートチューブの接合部の強度でしたので、これは予想外でした。う~む…

帰宅してまずは保安部品とバッグを取り付けます。リヤライトは細いシートチューブに緩めですが着きました。フロントライトは今までBBに付けていたものをステムへ付けてOK。サイコンはハンドルへ。バッグは既存のRESTRAPは長過ぎるので、買っておいたAPIDURAが上手く着きました。今はストラップ留めですが、ゆくゆくはボルトオンにします。

期待がふくらむ試走! でも急ブレーキを掛けないようにまずは自宅前の急坂をゆるゆると下りました。

走り出して直ぐに気付いたのは背中へ感じる振動の少なさ。凄くマイルドです。今まで避けていた小さな凸凹を上手く吸収してくれます。メインチューブからリヤホイールまでを一本のString(弦)に見立てた設計が上手く機能している感じ。シートチューブの上下接合部、シートの接合部、共に動くようにしています。


次いで感じたのは、歯飛び (-.-)
これは事前に送られてきた写真見てチェーンテンショナーの弛みが大きめだったので、やっぱり、という感じです。1コマ詰めればいいか。

更に伝わってきたのは、ペダルの回転に合わせて「コツン コツン」という音です。僅かに足にも感じます。ブームのカップリングかな?

シートとペダルまでの距離は600mmあることをケルビムで計測してきました。少し遠い感じがしますがしばらく乗ってみます(シートを前後に調整できます)。

シートとハンドルまでの距離はバッチリです。違和感なし。

急坂の上り、いつもギリギリ2速で上る◎◎がある道。OK、普通に上れます。前輪のスリップなし。

時速45kmの高速コーナー、OK、フレームが よれる 感じはありません。不安なし。

車体をかなり傾けて曲がりる低速の急カーブ、OK、不安なし。

ハンドリング、直進性、OK、違和感なし。

1時間くらいの試走でしたが、前三角のたわみ意外はとてもいい感触でした。ここまでちょっとグレーな気持ちだったのが晴れてきて、翌 日曜のサイクリングが楽しみになってきました。

その前に歯飛びを解消しないといけません。帰宅して1コマ詰められるか確認してみると、少し足りません (T_T) あちゃ~。
チェーンテンショナーはチェーンを下へ押しているんですが、上へ押すようにしてみると今度はチェーンが余り過ぎてダメ。
あ、スプロケットが減ってるじゃん。な~んだ、根本的なことでした。スペアがあるので交換。

さて、日曜の天気予報は夕方から雨域がやってきますので、短めで、急ブレーキを掛けたくないから見通しが利く峠、ということで甲武トンネルにしました。

ルート 119.8km △1,491m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


何十回と走っている町田街道で今までとの違いがあれば分かります。向かい風が少し、巡行速は可も無く不可も無く。いつもの力加減で走って行きます。違いはすこぶるマイルドな乗り心地 (^^)

石のピカチューを横目に緩い上りが始まったところで、後ろからロード二人組が抜かして行きました。1車分開けて追走していると、スプリント体系の前走者の速度が落ちてきました。「近過ぎー」と言われないように、ミラーで後続車がいないことを確認して中央寄りを走ります。頂上付近で力を入れたらハンドルがっ、、、回ってしまいました。危ない危ない。
新しい部品は組付けの時に規定値で締めていても時間の経過で緩くなります。ハンドル部以外にも目の付くところを増し締めしました。

空はどんより、雲が多いです。いつもの三差路を今日は直進します。


ミニスカ女子が草に埋もれていたので手前へ出してあげました。


郊外へ来ると急ブレーキの心配は少なくなります。車も信号も少なくて予測できますからね。


秋川、夏が過ぎて川遊びする人もいなくなりました。


五日市のコンビニでお握りを一つ食べ、予備の菓子パンをバッグへ詰め込みました。スペースが無くきつきつ。シート背面にバッグを作らなきゃ。

檜原街道のトレーニングなロードは少ないです。前日の方が天気が良かったからでしょうね。甲武トンネル手前で3人に抜かれたくらいでした。

この辺りから両脚の股関節が痛み出しました。微妙なポジションの違いからでしょうね。違いは、BBまでが少し遠いこと、BBが少し低いこと、シートが変わったことです。

シートはTHOR製のエルゴノミクスなものです。お尻部分の座り心地はよく、全体的なホールド感があって包まれているような気持ちになります。
ただ、上部の反りが大きいので凹み部分にパッドを自作して挟んでいます。もう一つは腰の凸部分。時間が経つにつれて気にならなくなったんですが、これの影響で骨盤の角度が変わって股関節の痛みが出たのかもしれません。要検討です。


檜原街道から分かれて甲武トンネルへ上ります。
途中の浅間峠の登山口に仮設テントが見えました。トレランのレースの補給地点のようです。遠目に中の人がこちらに気が付いて注目しているのが伺えました。

近づいていくとテントから綺麗な女性が出てきて胸元で小さく手を振って、
「こんにちは~、カッコイイです~」
『ありがとうございます~、オネエサンも可愛いです~ (^^)』
CHERUBIMリカンベント、初カッコイイをいただきました!


気分は良くなりましたが、股関節が痛い。
ここの下りはカーブの手前に凸凹が接地されているので慎重に下ります。


ヘッドバッジ。ステンレス+磨き。


超マイルドな乗り心地はタイヤが一回り太くなった感触で、ただでさえ気持ちいいリカンベントが更に気持ちよくなりました。メインチューブとリヤフォークが壊れないならこのままいきたいです。ただ前三角のたわみをどうにかしないと、楽しみな下りを楽しめません。

気持ちいいのとは裏腹に股関節の痛みが増し、更に時々ある膝裏の痛みも出てきて辛くなってきところでケルビムへINN。前三角の相談です。


担当の廣江さんと今野氏と二人に状況を詳しく説明し、まずは素晴らしい乗り心地を伝えた所、安心した表情でした。経験の無い形、乗ったことの無い自転車ですからね。
次いで前三角のたわみを伝え改良点を探っていきます。これ以前にフロント回りの寸法違いで前三角は作り直すことになっていますし、積極的に対応してくれました。
今野氏がシートに座って揺すりながら廣江さんがスマホで動画を撮りました。動いているのはクラウンとフロントフォーク部分、ヘッドとメインチューブの接合部分、のようです。

結果、クラウンとフロントフォークを競輪で使用頻度が高い強度のあるものへ交換し、ヘッドとメインチューブの接合部に三角板を付けましょう、となりました。
前三角意外は良い感触なので、この改良でたわみが無くならなくとも、急ブレーキを掛けて壊れないくらいの感触になって欲しいです。これがクリアになれば長く乗りたいリカンベントになるでしょう。

07:23 出発
09:45 五日市
11:20 甲武トンネル
14:27 ケルビム
16:01 帰宅