幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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表立屋の北ア展望と小川村高台集落

トリップ二日目は小川村を中心にぐるっと一回りします。前日に見えた峰を午前中、一旦R19へ降りて昼食後に北側の峰の中腹を横移動します。
このルートも昨日と同様に長大な山里みちです。車はおろかオートバイで走る人もおらず自転車天国。山や里が好きなサイクリスト全員にお勧めります。最後に出会いのオマケ付き。

ルート 71.1km △1,973m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


前日走った後に車移動しました。差切峡温泉へ入って汗を流してから「道の駅おがわ」まで。夜ご飯は再びコンビニ食になってしまいましたが、なかなか都合よくデポ地付近に食事処は無いんです。居酒屋が歩いて行ける距離にあると最高なんですけどね。
まぁ、僕はビールを美味しく飲めれば満足なので (^^;

道の駅から直ぐに旧道へ入ります。バイパス道は自転車で走っても なんら楽しくありませんからね。小川村のメインストリートからは正面奥に北アルプスが顔を覗かせています。


バイパスへ合流する手前で山へ上る道へ取りつきます。のっけから勾配が急ですが、10%前後なのでそれほど負担にはなりません。目指すは朝一番の表立屋集落からの眺めです。

こんな風景の中を上って行きます。幸せですね~


前日同様に辺りを気にしながら展望が良さそうな所を見つけました。裏立屋集落です。赤い屋根はこうした風景に似合うように選んでいるのかもしれませんね。


そして表立屋集落へ入っていきます。


到着。今日一番乗りかも。また独り占めです (^^;
何度見ても素晴らしいロケーション。

残念なのは空が白みがかっていることと、中央の桜が散ってしまっていること。今年はこちらでも2週間くらい桜が早かったようです。

さぁ、ここからは峰街道へ乗っかり、尾根伝いに集落を繋いでいきます。


こちらは最初に来た時に見つけた集落。ルートから少し外れていますが、好きな景色なので寄り道です。


集落は左右に点在していて日当たりがいい所では畑が広がっています。


こうした簡易舗装の道も所々あります。僕は大好き。振り返ると集落越しに北アルプスも見えます。


幸せ~♪


ここでも、幸せ~♪


今度は集落が左手になりました。北アルプスは「屏風のよう」と表現されますが、本当に長い山脈です。だからこうして方向が少し違っても見ることができるんです。


峠状のところを越えます。昨日も今日も〇〇峠という所はありませんが、それに余りある景色と集落の雰囲気を満喫できます。


写真では見難いですが、右端から左端まで北アルプスです。


新緑もバッチリ。


以前から気になっていた集落へ降りることにしました。写真中央。


百瀬という集落です。下から入ることはできず、尾根から下って入るしかありません。


急坂を下って行くと20軒くらいが日当たりの良い台地に集まっていました。


下って入ったので、上って出ます (^^;


入口には馬頭観音がありました。峰街道の道標はたくさん立てられていて、特に間違いそうな場所では何度も助けられます。


峰街道の最後の日高集落では御柱祭がこれから行われるところでした。これを引っ張るんですね。


11時から通行止めになるそうなので、ぎりぎり通れました。


R19へ出て以前も入ったラーメン屋で炒飯&餃子をいただきました。満足。
重たくなった身体で後半です。

昨日は肌寒い気温でしたが今日は初夏のような暑さです。南斜面なのでなおさら暑い。


新屋、赤坂、倉並、と道標に導かれ、


県道まで上りつきました。


標高700m~800mくらいの山の中腹を横移動します。


気温が高くなって喉も乾きました。運よく水道が目に留まりました。公民館なのでいただいちゃいました (^^) 冷たくてうまぁ~


途中、風穴があります。これまで素通りでしたが、以前 荒船風穴(世界遺産)へ行って勉強させてもらったので、ここはどんな風穴だろうと行ってみました。


風穴と言えばお蚕様です。ここでも蚕を育てていたそうです。


中へ入れました。ちょっとぐちゃぐちゃしてます。


この石積みの隙間から冷たい風が抜けてくるんですね。


-1℃でした。暑かったので気持ちい~


後半の横這いはスケール感のある集落が多いです。


向かいの斜面にある集落から白い 烽火 煙が上がっていました。


あそこの集落へ向かって九十九折を下っていきます。


振り返るとさっきの場所(中央やや右の弛み)が見えました。


峠状のところを乗っ越えます。左へいくと大西という棚田があるそうですが、今回もスルー。ここから1kmはちょっとね~。期待ほどじゃない場合もありますから。


農村、山里、が延々と続きます。


お、商店らしいです。今はどうなのかなぁ。


菜の花摘みだそうです。鯉のぼりたくさん。


棚田は光を反射させないと茶色く写ってイマイチですね。


南側の風景です。広大な山々と点在する集落。この範囲に送電線は見えません。貴重な地域がいつまでも続くこといいですね。


終盤は林道李平線です。林道なので集落は少なくなります。


最初に来た時に見つけた馬頭観音。付近に集落はありませんが、右手に小尾根を乗っ越える道が僅かに残っているので、ここを馬で越えたのかもしれません。


こちらは道に背を向けた馬頭観音と石仏。視線の先に集落がありますが今は廃屋です。


林道が終了し、右へ鬼無里に下る道が分岐しています。鬼無里へ行くと戻れなくなるので行きません。左へ下ります。
以前ここで あるびサン と遭遇しました。道志や小野路でも会ったことがあるんですが、長野のこの山奥で会った時にはお互いビックリしました。


そんな あるびサン の事を思い出しつつ、昨日今日ともサイクリストは皆無だったなぁ、と思って漕ぎ上っていると、人影が見えました (@_@) パフパフ、パフパフ~
ツーリストです! お自転車も身なりも隙がありません。名前は伺いませんでしたが千葉在住とのことでした。


TOEIの700C改650Bだそうです。


そしてお仲間が続々と上ってきました。埼玉や京都からだそうです。


オールメッキのTOEIデモンタブル。シクロランドナーが付いています。


みなさんリカンベントに興味津々。こんな所ですしね (^^;


今日は鬼無里に泊り明日は大望峠だそうです。まだ上りが残っていますし、17時近くなってきたので先を急ぐそうです。

お会いした先輩方のブログはこちら。
http://tougehenoshoutai.web.fc2.com/2022_05_tateya2022/tateya2022.htm


影が長くなってきました。僕は横這いを終了して谷を下って道の駅へ出るだけです。

「下りはどうなんですか?」と聞かれ、
『下りこそ最高に楽しいです』と答えたのは何時もと同じ。
長いダウンヒルを楽しみ道の駅に帰着しました。

07:10 出発
17:17 帰着


今回も大満足な二日間でした。新緑の淡い緑に周囲を包まれ、斜面に佇む山里の集落、背景に白く雪を被った山々。そこを繋ぐ細い道を走ると、来て良かったぁ、と誰もが感じると思います。是非皆さんも足を運んでみてください。