二度にわたる裏ヤビツの長期通行止めが解除されましたので、また出掛けてきました。でもこれだけでは走り足りませんから、今回は二つの新ルートを始めと終わりに加えました。短いですけどね。
ルート 134.9km △2,258m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。
そうそう、前回紹介した Sugino CYCLOID の実走も兼ねています。QRINGSよりも楕円度がキツイので期待していたんですが、漕ぎ出しはまったく変化は感じられませんでした。町田街道の巡行速度では可もなく不可もなく。
しかし、身体では感じませんでしたが結果として現れました。木曽から忠生まで2km弱の信号に引っ掛からない区間があるんですが、今まではケルビム(今野製作所)前までが限界でしたが、これをオーバードライブ。一つ先の信号まで到達できました。風はほぼ無風。
相模川は古い方の小倉橋を渡ります。手前の下りコーナーが好きなので (^^;
橋上から手を上へ伸ばしてキャンパーの様子を見ると、前日の土曜からの宿泊組みでそこそこの人出でした。
始めの新しいルートというか脇道は鳥屋です。入口を過ぎてしまい戻るはめになりましたが、入ってみてよかったです。車道から一本入った山野辺の道です。南斜面で集落を見下ろす感じで、しかも丹沢も望めます。先日降った雪が僅かについていました。
ソメイヨシノの開花ピークは過ぎましたが、こうして所々に淡い色の桜が咲いています。
下の道もイイ感じですね。こちらの道まで上ってこれるようでした。
キジの鳴き声が響き、その方向を探すと、目が合いました (^^;
気持ちのいい脇道は1kmもありませんが、楽しめました。通に出て30mくらい走ってから左へ入って反対側の集落内を上っていると、またキジがいました。山中で出くわすと突然飛び立ってビックリするんですが、里のキジは逆にあまり逃げません。
宮ケ瀬ダムの畔の施設にはたくさんの車とオートバイで賑わっていました。もちろんスルー。そこを過ぎただけで交通量が激減しました。そして右折して裏ヤビツへと入っていきます。
眺めのいい定点ポイント。この辺り、新緑はまだ始まったばかりです。ほんわか~。
裏ヤビツは未だ開通の情報を得ている人が少ないのか、車とオートバイは少な目でした。その代わりロードバイクの多いこと多いこと。密です。
「それって坂も普通に上れるんですか?」と声が掛かりました。
『普通に上れますね。でも、僕の脚は力がありませんけど (^^; 』
今度は女性の綺麗な声が掛かりました。
「こんにちは~」
『こんにちは~』
そして抜かし際にボソリ…
「おっきい!」
え、仰向けだから見られてしまったのか…
でもこの時はリラックスしてて標準サイズだったんですが (^^;
気分をよくして進んでいるとミツマタが満開でした。この木は紙幣の原料なんだそうです、その筋の人は今でも丹沢の山奥で密かに育てているのでしょうか。
こうもロードバイクが多いと自然とオーバーペースになっていきます。ミラーを見ると黄色いロングソックス氏が付かず離れず。気合を入れていると離れますが、少し力を抜くと近づいてきます。
水場の手前の急坂では前方に二人見つけたのでジリジリと詰め寄りましたが、追いつけませんでした。水場にはハイカー数人とロード数人。密です。
水をくんで直ぐに再スタートすると先ほどの黄色ロングソックス氏がしゃがみ込んでいました。
『どうしましたか~?』
「リヤディレイラーが絡まってもげてしまいました。」
『ありゃ~、残念。チェーン切り持っていますか?』
「はい。チェーン詰めてシングルで帰ります。」
最近は12速になったんでしたっけ。ホイールのおちょこ量も凄いですから、今まで以上にリヤディレイラーのゲージとスポークの間隔も狭くなっていることでしょう。リスクが増えていますよね。
急坂が終わると菩提峠の入口です。どこかで見た覚えが…
taboomさんと4Catsさんが前日にここで撮った写真がInstagramにあったんだった。
峠までは今日一番の急坂ですが、ゆっくり上ればキツイことはありません。身体がリカンベントに適応したおかげです。
めずらしくハンググライダーが飛んでいました。パラグライダーよりも飛んでる感がありますね。
表丹沢林道の眺めのいいお気に入りポイントで昼食にしました。
今日はこれです。クラムチャウダー パスタ入り。
熱湯を注いで、15秒ぐるぐるかき混ぜて、3分待つと、
できあがり。この容器のサイズが必要なのでしょうか…
他にオニギリを二つ食べて満足。あとコーヒーで締め。
右端にはこの後に向かう山並みが見えます。春霞ですね。
戸川林道は長く良好なダートが楽しめ道です。県内では珍しくなってしまいました。
新緑の季節も桜と同じくらい短いですが、この感じだと来週までは大丈夫そうです。
お、サイクリスト登場。この道に適した自転車ですね。
最近のこの手の自転車はなんて呼ぶのでしょうか。フロントバッグ付きMTB? バイクパッキングMTB?
僕のはあまり適しているとは言えません。ダートでは振動が背中に直撃するので、荒れた箇所では背中を浮かせています。
水場に到着。
そしてシンボリックな看板。最初に来た高校生の頃からあります。
林道の終わりは戸川公園です。お金掛かってます。
新しい東名高速道路のサービスエリアを迂回します。四角形の三辺。ただでさえ川を渡るのに迂回しなければならないのに。
ぶつぶつ言いながら回って三廻部。表丹沢が間近に見えて気分がいいところです。二ノ塔、三ノ塔、烏尾山、行者ヶ岳、新大日、塔ノ岳と、自転車担いで縦走したのは若気の至りです。鍋割山の下りだけちょこっと乗れました。
三廻部は意外と車が通りますが、中山峠を越えると静かになります。また桜がちらほら現れました。
菜の花の黄色と合わさると写真もいい感じになりますね。匂いもいい。
寄はいつきてもひっそりしています。
樹齢は500年だそうです。二十歳くらいの時にもありましたので、530年と言ってもいいでしょう。
写真を撮っていると向かいの家の犬に吠えられました。うるせーぞー。
川を渡った所のトイレを借ります。ハイカーが来る所にはこうしてトイレが備わっているので助かります。
尺里峠へ上っていきます。暑くなる前の薄い緑の季節です。茶畑は一年中緑。
上りは緩いんですが少し脚が疲れてきました。太腿の裏側です。Sugino CYCLOID をリカンベントで使うと、ピークの重い部分(楕円が膨らんだ部分)が時計で4時くらいになります。太腿の裏側が疲れるのは脚が伸びる後半に重くなるからでしょうか。
尺里峠は最近ここから撮ることが続いています。向こう側は絵にならないんです。
下り、少しのダートを終えると高松の集落です。降り立った所に道標があり、以前から行きたかった山道の入口になっています。少しの山道で乗っ超えるとゴルフ場へ繋がる道に出れるはず。でもキツイ山道をリカンベントで行くのは躊躇います。
そこへタイミングよく、と言うか、僕の為に現れたんじゃないかと思うタイミングで山ガールが下りてきました。
『こんにちは~』
「こんにちは。」
『この先って、この自転車を押して行けますか?』
一瞬、怪訝な表情をしたものの、
「大丈夫だと思いますよ。完全に山道ですけど、階段はないし。」
『ありがとうございます!』
『この後はどちらへ?』
「寄へ行きたいんです。」
『じゃぁ、この道を真っすぐです。少しすると林道になって…』
と、以前行った時のことを教えてあげました。
一旦、旧高松分校の現状確認。そして辺りの状況から下りの九十九折の桜は見頃を過ぎているだろうと判断して、山越えすることにしました。
道標まで戻り改めて地図を確認していると、再び山ガールが下りてきました。最近はソロの山ガールが増えたのでしょうか。
挨拶ですれ違いましたが、ふと振り返ると悩んでいる様子。
『どちらへ行くんですかー?』
「高松山へ」
『じゃ、その急坂を上る道ですー』
と言って別れたものの、少ししてから、この時間から高松山へ登ると下山する頃には日が暮れるんじゃ? と思いました。既に15時を回っていましたから。
登り1時間半、下り1時間で、18時近くになってしまいます。大丈夫だったかなぁ。
… 日が暮れそうだと感じたら登った道を戻って車道を下るでしょう。
さて、登りは地形図で実線で表現されている通り広い道でした。
馬頭観音もありますので古くから歩かれている道なのでしょう。後日今昔マップで確認したら、下界から高松へ入る道はここがメインだったようです。今の九十九折の車道がある谷には道はありませんでした。
あれ、、、階段あるじゃん。山ガール1号、階段無いって言ってたじゃん。
重たいリカンベントを引きずるように登りました。100mくらいですけどね。
その後はほぼ平たい道になり、明るくなった所が峠状になっていて他に二つの道が来ていました。
そこからは車幅分の道になり、山の斜面を巻くように続いています。
最明寺史跡公園として管理されているようです。
桜の名所のようですね。まだ見頃でした。
車道に出ました。高松からの押し上げは大したことありませんでしたので、今後のルートの選択肢が増えました。
下りは豪快。勾配は結構ありますので上るのは嫌ですね。
中腹まで下って開け、集落になったところで埴輪のお出迎えです。
足柄・箱根方面が展望できます。逆にこちらを見ると、平たい部分に突き出た山ですから。
酒匂川から小田原方面。
下りきって松田のコンビニで一息ついてから帰途に着きました。
渋沢までのんびりペースで上り、R246に出てからは追い風に乗って快走モード。新しい道を走れて満足して帰宅しました。
07:27 出発
11:23 菩提峠
14:52 尺里峠
19:08 帰宅