幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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渋沢丘陵-曽我丘陵

土日の天気予報はどちらも晴れでしたが、土曜は南西の風が強く、日曜は北風が強い、とのこと。
山方面が続いたので海方面へ行きたいと思っていたので、湘南の海沿いを南西の追い風に期待して土曜に走りました。

ルート 112km △1,174m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。

Ride with GPSESRI Topo マップが、閲覧モードで英語版表示になってしまいます(編集モードとブログ中へのインラインモードでは日本語版表示になります)。
開発元へ報告したら返答が届き「状況が確認できたので対応します」とのことです。


今年は梅の開花が遅れており、ようやく満開に近くなってきましたね。
これは枝垂れ梅かな?


快走区間を過ぎて丘陵地帯へ入っていきます。〇〇地帯とか〇〇山地とか、境目が曖昧なのはどこも同じですね。タイトルは渋沢丘陵と曽我丘陵としましたが、入口付近は渋沢というより大磯の南側、中井の東側なので渋沢とは少し離れています。簡単に言うと丹沢と湘南の間の丘陵地帯ということです。

丘陵地帯の面白いところは、山方面と違って道が一本ではないことです。入り組んだ地形に沿って集落があり、縦横無尽に道があります。でも、実際にサイクリングすると、そんな中の気に入った道を毎回通る感じになってしまいます。


田舎の集会場は趣きのあるものが多く、ここの表札(?)の曲がり具合なんかは洒落ていますね。


馬頭観音の背中にお墓によくある板が立てられていました。この板、塔婆(とうば)と言うそうで、供養の意味があるとのことです。文字が彫られているタイプの馬頭観音は馬の供養のためと言われていますが、塔婆が立てられているのはあまり見かけません。


いつものS字カーブを押して上ります。右となりではキツツキが木をつつく高い音が聞こえていました。


上り切った地点からの丹沢山塊。今日は予報通りの風が吹いていますので、視界もぼやけています。春らしいと言えば春らしいか。


富士山もうっすら見えているんですが、デジカメではこの程度の写りになってしまいます。


畑の脇を七国峠へ向かう道です。梅が手の届く辺りまで張り出していました。


ピンク色より白い方が好みです。


シンボリックな巻貝。


秦野の近くまで来ました。前の会社の同僚はここから横浜駅まで毎日通っていましたが、凄く遠く感じます。


震生湖の横を抜けて、久しぶりに山沿いの道を選びました。濃いピンク色は河津桜でしょうか。写真の構図を意識して自転車を置きましたが、実際には右上から下ってきました。


左手遠方にはこれから行く曽我丘陵がこんもりしています。あの向こう側の右手は小田原です。左手は海。


土の道に変わりました。リカンベントでもなんとか走れます。


散策する人はこの辺りがメインのようですね。


右下は渋沢。


T字路。

ここを左へ行った先も好きなんですが、今日は前方を右へ左へクランクして進みます。前方を直進する山道が近道なんですが、土の上りで泥だらけになりそうなので行きません。

この竹を通した水場は最初に来た時からありますので、もう10年以上も経っています。竹林から湧いているのか、生活排水なのかはわかりませんが、いい感じです。


渋沢から峠集落へ抜けるトンネルの左肩です。丹沢山塊の雄大な眺めはここでお終い。

写真を撮っていると「どこまで行くんですかぁ?」と、初老の男性から声を掛けられました。コンクリートの縁石がちょうどいい腰掛けとなり、座って四方山話しが始まってしまいました。声を掛けてくる年配の人って話しが長いんですよね。上手い具合に上から軽自動車が下って来たので、それを機に切り上げました。

丘を乗っ越える所は渋沢峠とか峠の峠(向こう側が峠という名前の集落なので)だとか言われています。


なだらかな斜面を利用した畑が続いていて、尾根伝いに広めの農道が引いてあります。農作業の車かハイカーしか通らないので、道端に座って昼食にしました。風が強いので峠から少しずれたところです。


今日は豚汁にお握り。


満足したところでインスタントのスティックコーヒー。風で飛んできた埃や小枝が入っているかも。


尾根伝いに進んで隣の集落、篠窪へ下りました。下りきった所で思い出しました。ここから山道が狭い川沿いにあるんです。少し前にネットで調べたら崩落で通行止めでしたが、入口まで来て見るとそれらしい断りはありません。


「注意」の看板は野鳥駆除の発砲のことでした。


峠集落も篠窪集落も四方を山に囲まれています。とは言え、必ず水の流れはありますからね。それを地形図で確認してこの道を見つけたんです。実際には地域の憩いの道として整備しているようなので、こうして復旧されたのでしょう。

「蛍の水」だそうです。


なんだか、微妙な注ぎ口ですね (^^;


行く先を見るとこんな感じです。トラロープは新しく、地面はよく踏み固まっています。復旧の人の出入りでしょうね。


今度は「篠窪幽谷」だそうです。蛍もいるらしい。


看板よ読んで、僕も谷へ落ちないように注意しながら進みます。


杭があるだけで安心しますよね。


途中、崩れて復旧した箇所がありましたが、この急斜面の様子だと何度も崩れているんでしょうね。その為に山越えの道が主要道になったのかもしれません。
犬と散歩しているオジサンが来たので「この先もこんな感じで押して行けますか?」と聞くと、「階段があるけど大丈夫だよ」とのことで安心して進みました。

その階段を押してくだると橋で沢を渡ります。


こんな雰囲気のいい所もあります。概ね半分くらいは乗車できました。


車道に合流。道は逆側へ下って上って行きますが、地形図では行き止まりになっています。


大きな煙突のある建物の横を抜けて上って行くと、いつも通る尾根上に出ました。そして道を挟んだ向こうへ下れました。ここの右手に石碑がたくさんあるんですが、納得です。


県道に出ると電光掲示板が18℃を示していました。予報通り今日は暑いです。手袋は途中で脱ぎました。


直ぐに県道を離れて東名高速を潜り抜ると曽我丘陵です。丹沢が次第に小さくなっていきます。写真左のポツンと白い棒のようなものが先ほどの煙突施設でしょう。


ここも尾根伝いを行きます。最後の急登を押し上げると、曽我梅林の端っこ。梅は満開でした。


左へ折れて古怒田へ下します。途中の梅林がこれまた満開で綺麗でした。一年に一度自らを主張する時ですね。


古怒田は篠窪とは対照的に山の上の集落です。正確には曽我丘陵の東麓ですが、下界から上ったところにあって、車で他へ抜けられない集落です。
一軒だけ残っている茅葺民家は健在でした。


枝ぶりのいい木と小屋がうまくマッチしていますよね。そこへ愛車が加わると一層マッチする、と思うのは自転車趣味の人だけです (^^;


海を遠くに見ながら下り、R1に出ると予想通りの追い風でした (^^)
しかし、土曜だからなのか続くR134に入ってからもロードとのバトルはありませんでした。のんびりクルージングして藤沢、そして環状4号も風を受けながら帰途につきました。


07:22 出発
11:53 渋沢峠
13:52 古怒田
18:10 帰宅