幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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空気に乗る

ホイールを履いて路面を転がして進む。単純にして奥が深い。これを発明した人に敬意を表したいものです。でも、天邪鬼な僕は逆に考えて、ホイールを発明したが為にUFOが生まれなかったと (^^;

ホイールにはタイヤが付いています。最初に空気入りタイヤを作ったのはダンロップだと言われていますが、これもまた敬意を表したいですね。パンクのリスクはありますが、乗り心地が素晴らしいですから。これまでパンクしない空気無しタイヤが幾度となく開発されてきましたが流行りませんでした。空気に乗る方が気持ちいいんです。凸凹道が多かった時代は今よりも空気入りタイヤが重要な意味をもったことでしょう。

凸凹と言えば先日パリ~ルーベが行われました。少しでもロードレースに興味がある人なら、石畳を走るレースとして知っている人は多いと思います。想像しただけでも手が痺れてきそうですよね。それが今回は雨天という要素も加わって、より過酷なレースになったようです。YouTubeを見ると直線の道なのに何の前触れもなく スッテンころりん、転倒が続出していました。痛い (>_<) 長年の通行によって石はつるつるになって、これが雨で濡れて… でもつるつるじゃなかったら怪我はもっと酷くなりそうです。

このレースで使われるタイヤは幅30mm前後だそうです。通常のレースが25mmだそうですから、フレームに入るギリギリの太さなのかもしれません。パリ~ルーベは短日のレースですし専用フレームは揃えられないのでしょうね。

コンチネンタル GP5000S TR パリ~ルーベを制したフックレス対応チューブレスレディタイヤ - 前作比-45g、20%の転がり性能向上を達成 | cyclowired


上記のコンチネンタルタイヤ、重量だけを見ると650x32Bで300g。チューブレスレディなのでシーラントを入れることになります。それを考えると僕が使っているグランボアの650x32Bの270gはイイ線いってますね。R'AIRのチューブをプラスしても340g弱です。まぁ、シーラントの方がチューブよりも「空気に乗る」という面では優れているようですが。

グランボア シプレ 650x32B


コンチネンタルのタイヤは700Cのラインナップでも32Cの太さまでありますので、選手によっては32Cを履いていた人がいたかもしれません。今後どこまで太いタイヤになるのか興味がありますが、フレームの制約がありますから、一般のレースで30Cが使われるようになったら、パリ~ルーベでもう少し太いタイヤが使われるのでしょう。


さて、パリ~ルーベが終わるとすかさずというか、やっぱりというか、ReeHerse Cycles のヤン氏が記事を書いていました。

パリ〜ルーベの理想的なタイヤ?
The Ideal Tires For Paris-Roubaix? – Rene Herse Cycles

Google翻訳
https://www-renehersecycles-com.translate.goog/tires-for-paris-roubaix/?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=nui


太いタイヤを提唱するヤン氏としてもパリ~ルーベは注目していたのでしょう。
要約すると、
もっと太いタイヤを履かないのは他の選手と違う物を使うリスクを避けるから。
石畳区間の距離が全体の20%に過ぎないから(舗装路で太タイヤへの懸念がある)。
太タイヤでも26インチなら外径が同じになり慣性モーメントも同等になる。
グラベルレースのトップライダーがパリ~ルーベを走るなら38mmか44mmを選ぶ。


リカンベントにどっぷりはまっている僕は今の32Bで満足しています。日本ではダートの道が凄く少なくなってしまい、舗装路を走ることが殆どですからね。それに最近では台風被害で貴重なダート林道の通行止めが続いていることもあります。ダートを外れて登山道を楽しむ場合はパスハンターに太いタイヤを履かせますが、最近では年に数回になっています。

中津川林道 このような上品なダートなら32Bでも楽しめます