長男からQUARKブルホーン号のシフター(バーコン)とミラーのダメ出しがありました。
僕も試走した時に感じていましたが、息子もやはり同じ意見だったということです。
ミラーは腕が邪魔して後方が見え難いので、以前のように茎のあるタイプにするか、僕のリカンベントと同じ三角のに換えるしかありません。
問題はシフターです。
バーコンはインデックス機構なのでパチパチ感があって、ワイヤーを引く方向はワンクリックが固いです。これがブルホーンバーの先端に付いているので、反対の手でハンドルを意識して握っていないとフラついてしまいます。また、トップ側2つ3つはシフトし難い角度なんです。
この二つの不満からバーコンは止めることにしました。
「せっかく付けてくれたけど… 元のがいいなぁ」 と息子は申し訳なさそうでしたが、僕はバーコンに拘りはなく、もともと使ってみてダメなら他のタイプにしようと考えていました。
元の自転車のブルホーンではラピッドファイヤーを右手前に付けていました。
これはまぁまぁいいんですが、ハンドルを握る手を持ち替えないと親指でシフターを押せないんです。
なるべく手元に近いところで操作したいので、この位置はどうかな?
親指で押してシフトアップできますね。
逆にシフトダウンは中指でパチン。
しかし、ハンドルを握る隙間が狭いのと、シフターのインジケーターが邪魔です。
ハンドルのカーブの途中も試しましたがシフトダウンのレバーがハンドルにぶつかってしまいました。
そして更にスライドさせて直線部分までずらしました。おぉ?
親指でシフトアップできました。写真ではちょっと厳しそうですが、結構イケます。
そしてシフトダウンは小指でパチン。こちらのレバーはスプリングをリリースする側なので力はいらいないので小指で大丈夫です。車のパドルシフトのような感覚に近い!
ワイヤーケーブルの流れもイイ感じになりそうです。
この位置、ブルホーンのシフターの決定版かも! なんで旧自転車の時にこの位置にしなかったんだろう。
ということでシフターはこれで決まり。あとはハンドルを古いの(反りが緩い)にするか新しいの(反りが急)か、上反りにするか下反りにするか。息子の好み次第なので翌日の作業になります。
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息子の要望は「新しいハンドルで上反りがいい」とのことでした。しかし新しいハンドルを外して確認するとグリップ部の径が合いませんでした。バーコンを付けるためにドロップハンドルと同じ径にしたんでした。ラピッドファイヤーを付けるには径はフラットバーと同じ22.2mm。したがって旧ハンドルになりました。
視覚的に前のボリュームを減らしたいのと、息子も「以前より前傾がきつくなった」と言っているので、ハンドルを15mmほど切断しました。加えて上反りにするのでワイヤーケーブル内蔵の穴を再加工です。
朝早くからドリルで穴を開けるのは近所迷惑なので9時まで待ちます。それまでは準備。
穴加工は手慣れたものですが、丸棒ヤスリで根気のいる作業です。万力に固定したハンドルをギコゴコしていると、なんだか節々が痛くなってきました。そして倦怠感。
う、コロナワクチンの副反応です。前日の夕方に息子と一緒に打ってきたんです。副反応は早くても午後か夕方からだと思っていたのですが、予想より早く反応してきました。
でも途中で作業を止めるわけにはいきません。なんとか今日中に完成させたい。
穴開けは1時間で終わりましたが、バーテープ巻きにも1時間くらい要しました。古いハンドルはボトルケージをバンド留めしていたので傷だらけで、これを隠すためにステムのクランプぎりぎりまで巻きました。ワイヤーケーブルはバーテープを突き抜けて出てきます。
一番難儀したのはラピッドファイヤーへのワイヤー通し。出口付近までワイヤーが来ているのに最後の最後で引っかかって出てきません。15分くらいツンツンしてようやく出てきました。
内装ハブギヤへセットしてシフターを押すとスコスコ??? あ~、ワイヤーの頭が掛かっていませんでした。そういえばこのシフターは面倒なんです。
蓋を開けて中の様子を見て思い出しました。2速にするとワイヤーのエンド部を通す部分がいい位置になるので、ここで上手くワイヤーを通していきます。これもツンツンの果てしない作業。なにしろ目に見えませんから。これを設計した人を恨みます。
ようやくワイヤーが通り、アウターの長さも再調整してサイコンと旧ミラーを取り付けて完成しました。
ブルホーンの反りは浅くイイ感じです。この位置にラピッドファイヤーを付けるのがベストでしょう。ブレーキを握れるデフォルトポジションから、僅かに手を下げればシフターを操作できます。
全体の様子です。前のボリュームも減って期待通りになりました。そして力つきました。
痛い身体に鞭打って後片付けをして終了。熱は37.1度、これからかな。