幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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甲武トンネル-井戸

平日の水曜に仕事を休んでサイクリングへ出かけました。
6月後半に仕事の追い込みで二週連続して休日出勤(ジテ通)していたことと、今週末は晴れそうに無かったためです。
天気予報は初め小さい晴れマークがありましたが、雲マークだけに変わり、SCWでは雲域が終日を締めて山沿いは雨域になってしまいました。

朝、身支度を済ませていつもと同じ7時半に出発します。空はどんよりと暗めながら向かう方角は比較的明るかったので、予報を信じて走り出します。


ルート 121.6km △1,901m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


平日の朝のR246はほぼ仕事の車で埋まっています。ずっと渋滞なら横をすり抜けるだけでいいんですが、時折り空いた時に大型車に抜かれるのは何時でも嫌なものです。

町田街道に入るとそんな大型車はいなくなりますが、土日に比べて車が多いのは仕方ありません。バスを待つ通勤や通学の人の視線を感じながらリカ疾走。町田駅付近で人口密度はピークとなり、以後は次第に空いてきました。

山影が近くなってくると、はやり雨が落ちてきました。極々細かい霧雨です。少し躊躇しましたが、家に戻ってもモヤモヤするだけなので走り続けます。
雨はメガネ使用者にとってやっかいです。霧雨なんて身体に当たっても濡れるのと乾くのとで相殺されるようなものですが、メガネに水滴がついて視界がどんどん悪くなります。ハンチング帽のひさしで避けられるのはスピードが遅い時だけ。

馬頭観音を見て旧道を進み、再び町田街道に戻るとダンプカーが増えてきました。


高尾から先の美山通りはダンプ街道でした。仕方なく上りでは歩道へ逃げ込みます。
恩方付近で霧雨の密度が増えてきました。和田峠方面は雲が低い。コンビニでトイレ休憩して少し様子見。


霧雨は強まったり弱まったりで、小地域で小康状態を繰り返します。ダンプカーは美山方面へ左折して行ったのでホッとして戸沢峠を越えました。


川口川に沿った山沿いの細道はひっそりとしています。ようやく落ち着いて走れるようになりました。


先日見つけたミニスカ女子に元気をもらいます。


雨に濡れるとアジサイは生き生きするようですね。


小沢峠は暗い旧道は止めてトンネルを潜りました。こちら側からは初めてかも。

五日市のコンビニで昼食用におにぎり二つを買い、チョコパンを食べます。最近、悪玉コレステロール値を下げる為に食事に気をつけているんですが、サイクリングの時は緩めています。走る前は食べたいものが頭の中を巡っているんですが、いざ当日になるとワンパターンの物を買ってしまいます。

檜原街道に入って信号待ちからスタートすると、なんとバックミラーにロード三人組が見えます。こんな雨の中をトレーニングとは気合が入っています。でもアップダウンを繰り返すリカンベントに厳しい道でも迫ってくることはありませんでした。

檜原村役場のT字路で右折して時坂峠へ上ろうかと悩みましたが、ギリギリのところで止めて左折。雨脚が強くなると嫌ですし、上った先の林道は制限されているので平日は入らない方がよいですから。

いつもは轟音を出しながらひっきりなしに走るオートバイは皆無。車も僅か。平日サイクリングを楽しみます。
甲武トンネルへの分かれ道までは意外と距離があります。調べたら8.5kmでした。山の地形に合わせてカーブを繰り返し、霧雨は強くなったり弱くなったり。

分岐に着いて一休み。ちょうど雨が上がって路面も乾いていました。路面が濡れているかどうかでも気分が変わりますよね。


甲武トンネルへの上りは短いです。谷の奥まで進んだ後に折り返し、直ぐに次のカーブを曲がるとトンネルが見えます。こちらは手前の栗坂トンネル。

写真を撮っていると後方から荒々しい息の女性ロードが抜かして行きました。平日の雨の中をトレーニングする人、のんびりとサイクリングを楽しむ人、タイプは違いますが、走らずにはいられないところは共通しています。

トンネルを抜けて山の向こう側へ出ると雲の中となりました。


カーブの一つにある東屋で昼食にしました。手入れがされておらず草ぼうぼうですが、屋根の下だけは比較的綺麗でした。

汗と霧雨で濡れた身体が急速に冷えていきます。雨具を身に着けると暖かいだけでなく、それだけで安心感が増します。昔の下着は綿が殆どで濡れると水を含んで気持ち悪かったです。びちょびちょパンツでのサイクリングのトラウマが長い間続きましたが、進化した化繊のパンツとシャツを着るようになると払拭されました。

今日はモンベルのジオラインを着てきました。出かける前にミレーの網シャツの下着にしようか迷いましたが止めておいて正解。編みシャツでは寒かったことでしょう。

下ると次第に雲が晴れて下界が見えてきます。

ダウンヒルを楽しんでいるとロードの男性が上ってきました。お互いに会釈し、僕は右手で挨拶します。こんな日にリカンベント。レアな出会いだったことでしょう。

棡原へ下ってから井戸へ向けて上り返します。初めの急坂が今日一番の勾配で、濡れた路面に前輪がズリズリ滑りだします。
いつもひっそりしている工場からは昼休みで外に出ている人のざわつきがありました。距離はありましたが僕を見て何か言葉を発しそうなので足早に通り抜けます。

井戸に到着。


古い民家が家主を失って急速に廃れてきました。窓ガラスが割れて中がのぞけます。


遊んでくれるビーグル犬がいなかったので直ぐにバス停まで移動。富士急バスが上野原からここまで来ています。住民にとっての必要不可欠な交通機関


自販機でコーヒーをかって一息つきました。


今日はこんな感じです。ベージュのパンツは最近再び履く機会が増えました。

風が入らないよう雨具の袖口のベルクロをきつく締めてから下りました。

途中、いつもの道標の状態確認をしつつ、藤野へ。


和田峠への分岐で先日スポークを折られた段差を確認しました。

結構な衝撃だったので3cmくらいあると思っていましたが実際には2cmくらいでした。それでも自転車にとっては危ない段差ですよね。橋の手前にはこうした段差はよくありますから要注意です。

藤野からは旧甲州街道へ上り返してから帰途につきました。


町田街道に戻るとようやく雨の心配はなくなり、路面も乾いていつものように快走。車が少ない分、交通のスピードが速いので迷惑にならないようにこちらもスピードを上げます。そして草臥れるのです。

霧雨に濡れたサイクリングになりましたが、終わって見ればやっぱり走って良かったと思うんですよね。どんよりな空でしたが、いつもとは違った静かな田舎道を味わえました。

07:32 出発
10:30 五日市
11:59 甲武トンネル
13:07 井戸
16:38 帰宅