昨日CHERUBIMへ電話して今野氏とお話ししました。製作がスタートしましたので懸案する箇所をどのように作るかを確認したかったんです。これまで窓口として若い方が担当してくれていましたが、やはり実際に作る人の意見を聞かないと安心できません。
1.ベントフォーク用のクラウンにストレートフォーク
ベントフォーク用のクラウンはコラム軸上にフォークが付き、フォーク先端を曲げてオフセットを付けます。ストレートフォーク用のクラウンはオフセットを考慮して少し前に角度が付いています。
今回使うクラウンはタイヤの太さに合っていることと、なで肩という条件で選びました。そうするとベントフォーク用しか無かったんです。
先日CHERUBIMへ伺った時に、コラムとクラウンにフォークが真っすぐに付いていました。そこで不安に思ったのは、ここからどうやってオフセットを付けるのか、ということです。
窓口担当曰く「クラウン付近で曲げる」とのこと。そう言われても、やんわりと曲がっているのは嫌ですからね。不安が残ったんです。
それで昨日今野氏に確認すると、答えは同じなんですが、ストレート用のクラウンが無かった時代から同じ方法でやっていること、やんわりと曲がった感じではなく、ちゃんとストレートフォークになるから大丈夫ですよ。と聞いて安心できました。
2.ディスクブレーキ台座
当初はエンド一体型をワンオフで作ることになっていましたが、フロントホイールのALFINE内装ハブギヤのワイヤーの角度を確認した結果、普通のエンドでも大丈夫そうということになり、CHERUBIMオリジナルのエンドになりました。
昔からあるこのエンド、好きです。前はダボ無し、後ろはキャリヤ用ダボありです。
ディスクブレーキ台座はインターナショナルスタンダードで形は未定ですが、位置を合わせて暫定で描くとこんな具合になり、エンドの端に掛かってしまうかも。
ロウ付けする時に二つのパーツを別々に付けることって難しいのでは? と思ったんです。これに対する今野氏の答えは、ギリギリぶつからないんじゃないかな、ぶつかっても大きな問題ではない様子でした。
それともう一つ、図のようにパイプに近い位置に付けて欲しいことを伝えると、それはうちでも気にしていて、普段から近い位置に付けるようにしているということ。どちらも安心できる応えをもらえました。
ちなみにディスク台座はハブ軸と関連性があります。ブレーキパッドはハブ軸の同心円上に位置しなければいけないんです。そうしないとパッドがディスクローターに斜めに当たってしまいますからね。大抵は専用の治具を使って位置決めしているようです。
3.リヤフォークとメインチューブの接合
リヤフォークはMAXフォークというコロンバス製の三角断面のチューブを使います。先細りのテーパ具合は普通のチューブの方が良かったんですが、強度的に不安だということでMAXフォークになりました。
この三角断面が円断面に斜めに接合します。ちょっと想像できませんよね。これについては今野氏もやってみないことにはちょっと…、という感じでした。僕もここはお任せすることにしました。綺麗な仕上がりを信条としているCHERUBIMですから、こちらに案が無いところはお任せです。
これは僕が 3D CAD で接合したイメージです。3Dで作ると接合面がどうなるのかが良く分かりますね。
上のタイプは平面で蓋をした場合です。
下のタイプの方が面積が多くなりますが、繋ぐのは現実的ではなさそうです。
ここだけは出来てからのお楽しみになります。
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ケルビムで蚤の市をやるそうです。会場は先日町田にオープンした CHERUBIM Cafe
VEROXの缶が欲しいなぁ。他に DURA-ACE 10 もあるそうです。
まだ入ったことはありませんが、緊急事態宣言が解除されてお酒が飲めるようになったら、ふら~っと出かけて自転車見ながらビールを一杯。なんていうのもアリかもしれません。
明るい話しがあれば暗い話しもあります。
若い頃に良くお世話になったマルカワ本店が閉まりました。ち~ん (T_T)
でも他の店舗は頑張るようです。