日曜は雨風強く土曜は終日曇りとの予報。で、土曜に朝起きて外の様子を見ると超どんよりな空。この鉛色の空を見たら遠出するモチベーションは保てません。近場の城山周辺を散策することにしました。
ルート 78.3km △1,022m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。
近場なので出発の時間を少々遅らせてのんびりしてから走り出しました。
リカンベント乗りになってから交通量が多い土曜は避けてきましたが、この日は休日だし、出発も遅らせたましたが、期待だけに終わりました。いつもひっかかる信号も異なります。
予報は信じていましたが、小山付近で雨がポツポツ降り出してきました。つばを下げたハンチング帽の影から行く先を覗くと、暗い空。相原三叉路の先で停止してスマホで予報を確認しましたが、雨域はありませんでした。引き返した後に天気がよくなるとガッカリするので、予定通りに進みます。
相原三叉路のウニモグはお辞儀しています。ここ何回か通りましたが、ずっとぺこり。
城山ダムへ向かう道は、ALFINE内装ハブギヤを初めて組み込んだ時の試走で走ったきりです。確かコンビニがあったはず、と交差点で辺りをうかがうと、はす向かいにありました。雫は大きくありませんが雨量が多くなってきたこともあり、コンビニの軒下で様子をみました。
トイレを借りて、あんまん食べて、地図を確認します。スマホの地図アプリは「地図ロイド」を使っていますので見慣れた地理院地図が使えるので助かっています。
かつて上った道は直ぐに見つかりましたが、同じ入口付近から山の尾根伝いに実線が繋がっていました。行く先には神社がありますので参道に違いありません。勾配も緩そうなので押して上がるか。
実線は思った通り参道でした。
タイミングよくトレランの人が下って来たので声を掛けて状況を伺いました。
『押して行けますかね?』
「いや~、結構しんどいと思いますよ」
見える坂を指して、
『あれくらいの坂ですか?』
「いやいや、もっと急な所もあります」
残念ですが、いつか下りの時に入ってみようと思います。
車道で谷戸へ入って行きます。
谷戸を詰めた所から勾配が増しますが、低山域なので大したことはありません。以前はきつかったですけどね。歳はとりましたが、自転車用の改造人間になりましたから。
雨脚が強くなってきたところで上り終了。右手には神社へ向かう長い階段と、向かいに先ほどの参道の入口(出口)がありました。
車止めに掛けられた掲示は、
自転車通行注意
歩行者がいる場合は、自転車を降りて通行してください。
むやみに禁止するのではなく、歩行者へ思いやる気持ちを促す。これ、いいですよね。この山域は自転車禁と聞いていたので、ちょっと嬉しくなりました。
しかし、発電所の先の尾根伝いの山道の入口には「自転車禁」の掲示がありました。やっぱりかぁ。参道との扱いの違いは何なのでしょうね。
以前来た時は発電所の手前で折り返して下りましたが、今日は先へ進んでダムや神社へも行ってみました。
ダムの畔まで上ると、相原付近で追い抜いた若いロード乗りがいました。
『こんにちは~、先ほどの方ですよね』
「はい、お疲れ様です」
まだ20代でしょうか。若々しい。
リカンベントを啓蒙すると「興味あります」と言ってくれました。次の一台にどうぞ (^^)
丁寧に挨拶して下って行きました。
そこから少し下ると神社です。金刀比羅宮。
神社の前は見晴らしがよく橋本駅付近でしょうか、ビル群が幻想的になっていました。
神社から戻ってダム(城山湖)の畔へ。
城山湖は前から疑問だったことがあります。ここは山の上なんです。そして周囲に川はありません。なのに何故水が溜まっているのでしょう…
その答えがこちら。下の城山ダム(津久井湖)から水を汲み上げているんだそうです。納得。
濡れた路面を慎重に下り、途中歩道をジグザグに下って走り慣れた道に出ました。
この後は津久井湖の左岸の道へ行ってみました。ゲートの脇をすり抜けて進みましたが、崩壊も崩落もありません。でも目に見えない部分が危ないのかもしれませんね。
名手側のゲートの手前で地元のおばさんが散歩していました。でも直ぐに道幅一杯のゲートがあり人が通れるスペースもありません。オバサンはどうやって? と周りを見渡すと、ガードレールの外側に踏み跡がありました。最近できた様子ではないことから地元では通行止めの度にここを通っているんだなって思いました。
三ヶ木を抜けて道志大橋の脇にある崩落個所。歩行者通路がありましたが、狭い。
今日はもう一つ散策したいお目当てがあります。皆さん道志川は知っていると思いますし、道志村ももちろん知っていますよね。でもこの寸沢嵐にも道志という地名があるんです。
地理院地図を見ている人なら「あれ?」こんなところに道志??? と、僕のように思っている人もいるかもしれませんね。Googleマップで住所を調べても道志とは出てきません。
道志大橋を渡って回り込んで行ってみました。
最近は表札に住所を入れないので証拠になるものは… と。
ありました。電柱にありました。
確かにこの辺りは道志と言うらしいです。
地元の男性が近寄って来たので聞いてみました。
『この辺りは道志と言うんですか?』
「ええ、そうですよ。道志。向こうが道志北、こっちが道志南」
『寸沢嵐とは別なんですか?』
「いえ、ここも寸沢嵐。寸沢嵐の中の道志ね」
今の住所にはありませんが、昔は 字(あざ)道志 だったのかもしれません。地形図のミスプリントではありませんでした。
道志川が相模川へ流れ込む所にある道志地区。道志川の名前の由来かな? とも思いましたが、道志村の方が大きいですからね。この地域(寸沢嵐)で道志川の方面の集落を指した呼称だったのかも。
集落の外れにはペンションがありました。植物の楽園になりつつあります。
このヨタハチはどこかで見た覚えが。
最後は弁天橋で道志川を渡ります。以前ぶとぼそ氏と来た時、橋の向こうの左手にある家が売り出されていましたが、売れていました。確か土地付き500万円だったような。
お昼を過ぎてお腹が空いてきましたので先を急ぎます。昼食はニローネの予定。
青山水源事務所の前をUターンすると嫌な坂道が続きます。つまんねー道だなぁと思いながらペダルを踏みます。
少し国道を走って再び細い道へ。
用竹の茅葺は健在です。
立派な枝垂桜が主張していました。年に一度の開花ですからね。少し時期が遅いですが。
そして喫茶ニローネに到着。
今日は豚汁おじやと、
ミニバウムクーヘン♪ コーヒー付き。
満腹になったところで志田峠へ向かいます。
こちらの表札も健在。やや傾いていますが。
傍らの馬頭観音は慶応二年とのこと。ちょんまげ、刀、ござるござる、の時代です。
三増へ下り、今回は愛川町へは下りずに進みました。
河岸段丘下コース。
さて、今日最後のお楽しみ。
出がけにニューサイのバックナンバーが不足している所を確認してきました。
そして新しくなった「サイクルセンター ナガノ」へ入店。
でも、ニューサイのバックナンバーは処分してしまったとのことでした。残念。
区画整理で敷地が1/3ほどになってしまい、置き場が無くなってしまったんだそうです。
でも古物品はまだ少しありました。何かお好みの物があったらお早めに!
クロモリチューブには合わないシートピラー達。
懐かしい TA TEVANO がありました。天邪鬼な僕が高校生の頃に欲しかったチェーンホイール。
もちろん高価で手が出なかったので、アウターチェーンホイールだけ入手してZUNOWに付けたんです。ただ、値札を見たら今でもちょっと手出しできませんでした (^^;
帰り道、ブレーキの効きが悪いのに気が付きました。止まってブレーキレバーを握り、タイヤを掴んで回すと、回ってしまいます。げげー。
ディスクブレーキのパッドはまだ残っているはずなのに。な~ぜ~。スピードは控えめにして帰りました。
08:11 出発
10:20 城山湖
12:15 道志
13:25 ニローネ
16:25 ナガノ
17:04 帰宅