幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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快適さ(コンフォート)

一日のサイクリングで終盤に余力を残して帰りたいんです。そうすることで幸せ感がアップします。
疲労が溜まってくると「早く家に着きたい、信号で止まりたくない」と思いながらの帰路となってしまいますからね。


峠の上りでの疲労と、平地を走っている時の疲労は違うもの、と感じています。前半の平地走行が長くて疲労が溜まりつつあっても、峠の上りで疲れ具合が変化していくのが分かります。一人のサイクリングなら上りはマイペースですから、疲れが溜まり難い踏み方や回転数にすればいいんです。片足ずつ、踏んで休んで、踏んで休んで、の繰り返し。でも、その日の体調によって疲れる時もあれば疲れない時もあります。


自転車趣味を長くやっていると「硬いフレームは脚にくる」と聞いたことがある人は少なくないでしょう。若い頃は右の耳から左へ通り抜けているだけでしたが、今は分かります。若い頃のように力任せで走っても翌日にはリフレッシュしていましたが、歳をとると翌日に疲れが残ってしまいます。リカンベントになって残り感は少なくなりましたが。

脚に注視すると駆動系をコンフォートにすることが考えられます。クランクもアルミよりも鉄の方が身体に優しいということで、古い自転車に鉄クランクを好む人もいます。
ランドナー用にクロモリパイプでクランクを作ってもらった人がいます。

テストスチールクランク 1 - Strictly Randonneur-wise

テストスチールクランク 2 - Strictly Randonneur-wise

randonneur in dub さん、その後いかがですか~?


アルミのクランク(硬いクランク)でコンフォートな仕組みを考えると、ベルトドライブを選ぶというのも一つの方法でしょう。僕は試したことがありませんが、独特の踏み心地があるそうで、使っている人からコメント欄で勧められたことがあります。組み込むにはフレームから考えないといけませんから、ふんぎりがつかづにいます。

もう一つは僕が使うアルフィーネ内装ハブギヤというのもあります。

このハブは踏み込むと内部構造によってクランクが少したわみます。止まった状態で踏み込むとクランクの先で5mmくらい。これは大きなコンフォート部分です。「えぇー、それってどうなの?」という声が聞こえてきそうですね。たわみには反力がありますので砂の上を走るようなロスにはならないんです。
クロモリフレームなら踏み込むとBB部分で左右にたわみますよね。反力とのバランスで乗り手に合った快適なフレームになります。

シューズ周りはどうでしょう。レース用のシューズのソールは硬さが選べるようですが、もちろん普通のサイクリングにそんな硬いソールは必要ありません。
以前、ブルべや超長距離をよく走る女性サイクリストのシューズがランニングシューズのような柔らかいものでした(自転車用のビンディングシューズです)。『もっとしっかりしたシューズにしないんですか?』と尋ねた返事は「これがいいのよ」と。多くは語ってくれませんでしたが、辿り着いたシューズがこれだったということでしょう。そういえば先日お会いして一緒に走った 小山田太郎さん も柔らかそうなシューズでした。


全部をコンフォートにすると柔らか過ぎになってしまいますから、一つずつ試していくのがいいでしょうね。今はシューズのインソールを調整したいなと思っています。
サイクリング終盤に余力を残し「楽しかった」と感じられる自転車に近づけるために。