幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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三浦半島 左回り、いや右回り

出がけにスマホで天気予報をチェック。いつも見ていた気象庁のサイトがリニューアルしてスマホでは見難くなりました。スマホで見ることを考えていない様子です。スマホは専用アプリで見ろ、ということでしょうか。僕はスマホでは極力アプリはインストールせずにWebで見るようにしています。アプリというのはインストールすると個人情報を取得して使い回す傾向にありますからね。スマホで何を見たかとか、何を買ったかとか、どこにいるとか、電話帳のアドレスとか、渡したくありませんから。

ホームページを作る時には多くの閲覧者に気持ちよく見てもらうために、ユーザが使う機器も様々なものを想定して作るものです。一般的にはユーザ機器の画面サイズによってサイトのデザインを変えるんです。そうしないとユーザは離れていってしまうばかりか、そのサイトに対して悪いイメージを持ってしまいますからね。サイトを見るとユーザを大切にしているかどうかが分かります。ユーザよりスポンサーを大切にしているサイトは本末転倒。

我慢して気象庁の天気予報を見ると、はじめ北東からの風が強く、後に弱まるとのこと。三浦半島を左回りしようと走り出して環状4号を南下しましたが、風の強さが思っていたより強かったので、右回りに変更しました。

ルート 142.6km △1,123m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


環状4号から東へ横移動します。こんな時じゃないと走らない道です。向かい風。
三ッ境で線路を高架で渡るところで思い出しました。そこのガソリンスタンドの壁に何故か Helvetica Medium という文字が大きく描かれていたんです。30年くらい前。

何故ここに描かれているの??? 単なるフォントの名前が…

でも、これも一つのイメージ作戦だったのかもしれません。何故ならこれによってこのガソリンスタンドが強烈に印象づけられましたから。当時は近くにサガミサイクルセンターがあって、時々来ていたんです。その度に何故なぜ何故~、と。

仕事でHelveticaに関わっていたこともあります。CAD図面をDTPへ載せるためにフォントを作ったんです。当時はDTP創世記で、パソコン化で先行するCADと後発のDTPはフォントに関して異なる方を向いていました。CADはソフト毎に独自のフォントをもっていて、今のようにTrueTypeフォントを扱えませんでした。

CADデータをDTPへ載せるためにEPS変換プログラムを作ったんですが、CADフォントをHelveticaへ変換すると、文字ピッチが違うので文字ずれが生じてしまいます。これを手作業で直すというバカげた作業をしたくなかったので、CAD上でHelveticaを再現したんです。使用していたAutoCADは カスタマイズ命 と言われていたソフトで、フォントもカスタマイズできたんです。英語なんて数が知れていますからHelveticaと同じピッチで、同じような形でフォントを作り、これによって一件落着しました。

そんな訳でそのガソリンスタンドを覚えていたんです。まだ Helvetica Medium はあるのか?
もちろんありませんでした。30数年経っていますからね。
大きく寄り道しましたが、懐かしく感じたのでよし。


R16から市街地を抜けて八幡橋で海沿いにでます。といっても工業地帯なのでまだ海は見えません。オシッコ休憩してから徐々にペースアップ。予想通り背後から風を受けて階調♪

そして信号待ちで後ろにロードが着いたのでバトルが開始されます。様子を伺ってそこそこのペースで進んでいると挨拶なく黒ロード氏が抜かして行きました。いいでしょう。宣戦布告ということですね。

「この後直ぐに杉田-富岡間の上りがあるけど、何だか訳の分からない自転車に乗った、しかも帽子の下から白髪が覗いているオヤジの後ろを走るなんて、許せん。」
と思ったかどうかは もちろん分かりません。

チャレンジャーな黒ロード氏の後ろについて富岡への坂を上りますが、少し脚が余り気味だったので、ミラーで後方に車がいないことを確認してスリップストリームから抜けて風を受けました。
富岡を過ぎると続いて能見台の上りです。こちらをチラ見しながら上る黒ロード氏に余裕が無いことを確認し、少し間隔を空けて一気に抜かせていただきました。ミラーの影が小さくなっていきました。

次は前方にロードが見えてきました。追いつくとレーサーの匂いがします。アッセンブルはカンパで統一。ボトルには色のついたドリンク。シューズは使用感たっぷり。でも追い風にしてはゆるゆるペースです。きっと前日に後負荷トレーニングをして今日は調整走行なんでしょう。しばらく追走していると後方に黄色ロードが見えてきたので追いつかれる前に、レーシングロードを抜かしました。こういう時はゆるいペースで抜かします。

その後、しばらくは黄色ロードもレーシングロードと走っていたようでしたが、抜かして追いついてきました。馬堀海岸へ出る手前の信号待ちで見えなくなったと思ったら、手前を曲がって近道していました。
海岸沿いに出ると黄色ロード氏は信号二つくらい先に見えましたが、ここで風が向かいから吹いてきたので追走は止めました。バトルモード終了。

空はどんより厚い雲で埋まっています。予報では昼頃から晴れマークだったんですが。気温も低くウィンドブレーカー着っぱなし。
走水港から掛け声が聞こえてきました。見ると大き目のボートを大勢で漕いでいます。堤防で守られた湾内は穏やかですから練習にはいいですね。


防衛大学の練習場でした。


その向かいには味のあるパーマ屋。みどり美容室の文字が様子に反して綺麗なので営業しているのでしょうか。


その隣にはカヤックの艇庫があり、見所の多い走水港でした。


風は走水を回り込んだところで再び追い風気味になりました。でも山の影なので強くは感じません。
のんびり流していると水色ロード氏が抜かして行きました。綺麗な水色はRaphaのウェアです。左腕の白帯も特徴ですね。

シックな出で立ちのRaphaロード氏は白髪の様子から僕よりも年配っぽい。でもスピードは良いペースです。高回転でクルクル。

もう少し追走したかったんですが久里浜に着いたので離脱しました。まだ11時を過ぎたところですが早めの昼食です。
丁度お店の前に格好いいオートバイが停まっていました。


調べたら HONDA NM4-02 というらしいです。存在感ありますね~。
でも後ろの丸いバッグは… 利便性はわかるんですが全体のイメージをスポイルしていると思うのですが (^^;


昼食はいつもの黒船食堂です。


チャーハン好きです。チコちゃん も大好きです。また薄っぺらいスプーンを出してもらいました。


満足したところでのんびりと再スタート。
馬堀海岸でざわついていた海は三浦海岸では凪いでいます。冬の北よりの風の時は穏やかということですね。


お、てんとう虫。コンバーチブルです。屋根開けてて欲しかったなぁ。


公衆トイレを借りた後に海を見ると、最近よく見る水中翼船ならぬ、水中翼ボード。
ハイドロフォイルボードというらしいです。


三浦海岸をぐる~っと回り込むとちょっとキツイ上りが待っています。ここはリカの重さを受け止めてゆっくりゆっくり。
中ほどでミラーを見るとロード集団がぐいぐいと大きくなってきます。やば、いつのまにかロックオンされていました。すかさず力を入れて漕ぎましたが、二人に抜かれてしまいました。くそー。でも残り二人とは差を縮められずに逃げきれました。でもこの後の休憩用に飲み物を買いたかったので離脱。

江名湾の干潟には水が満ち始めていました。カニ達は寒い冬の間、穴の深くで集まってじっとしているのでしょうか。


急坂を上って毘沙門V字路。今日は一日中どんよりということらしい。


写真奥のピークが岩堂山の休憩ポイントです。木々は風の影響で西から東へなびいでいますね。でも今日は逆方向の風。


到着。ここも山影なので風は弱いですが、風車はこちらを向いて力強く回っていました。

ここは眺めがいいポイント。ベンツのクーペものろのろと左手を眺めながら上ってきました。
久しぶりに脇にある馬頭観音群を見ていたら、ベンツに乗っていた年配の不倫カップルが車を停めて下りてきました。女性が僕の定位置の階段を上っていったので、リカを停めた脇へ戻ってたそがれました。
男性も続いてきたので『こんにちは~』と挨拶しました。こういう時は女性ではなく男性へ声を掛けるのがいいです。

階段の上で「電線が邪魔ねー」といいながら下りてきて、今度も男性の方へ
『今日は天気がイマイチですね』
「もっと晴れると思ったんですけどね」と二言三言。
しきりに畑の手前で写真を撮って、満足して返っていきました。

そして帰り際に下っていく車の助手席からは女性が笑顔でぺこり。
ほらね、いいことあるでしょ (^^)


三崎口の長い坂を下ったところ、コンビニが無くなってがっかりしましたが、代わりにスーパーマーケットが工事中でした ♪


そして三浦半島の西側になったので向かい風となりました。でも予想通り、北東からの風なので半島が風を受け止めてくれています。開けたところ以外はあまり風を感じずに走れました。

佐島の小和田湾も凪。


マリーナにはひときわ大きなクルーザー。


長者ヶ崎も凪。べた凪。


サーファー皆無。ちゃんと風向きと波との関係を知っているということですね。


逗子を抜けて材木座の手前、小坪隧道へ行こうとしたら通行止めの案内がありました。人と自転車は大丈夫かな? と進む途中で女性が歩いていたので聞きました。
『トンネルは通れるんですか?』
「あ、そうだった、通れないんだった。ありがとー」
こちらが ありがとー なんですけどね。

なので、逗子マリーナを抜けて材木座海岸です。ここでオヤツタイム。
写真では人気が少ないですが、本当はもう少しいます (^^;


風除けの竹垣を背に座りました。


確か taboomさん が気に入っていたやつです。前半のコンビニで見つけたので買いました。カスタードクリームは多すぎず少なすぎず、生地はスカスカですが、それがいい塩梅でした。また見つけたら買おうっと。


眺めていると女性二人連れが多いです。男同士もいますが、二人っていうのはいませんし、少ない。あとは犬の散歩はいつでも多いですね。ここでもサーファーは皆無。
楽しそうに目の前でやっているので撮っちゃいました (^^;
卒業シーズンですしね~


真っ黒化したシューズはいい感じです。すべすべになったので汚れも付きにくいし、マットな新品よりも新品感がアップしました

背にした竹垣の裏から若い女性の笑い声が聞こえてきて、静かな海を眺めながらとてもいい気分です。お尻が痛くなってきた頃合いで立ち上がりました。裏の女性も二人連れで、シャボン玉が楽しそうでした。目が会うと笑顔でぺこり。今日二つ目 ♪
30年若かったら、と思うのでした (^^;

帰途は藤沢から境川CR、和泉川経由のポタリングコース。
最後は薄暗くなってきた横浜の北海道。心地よいダートの振動を感じて帰りました。


いつの間にか風は弱まっていました。


07:35 出発
11:05 久里浜
12:39 岩堂山
14:57 材木座海岸
17:58 帰宅