幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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ぶな峠から椚平

山を降りてきて辿り着いた集落の趣きに心が引き込まれる人は多いでしょう。椚平は最も気に入っている所の一つです。
椚平は奥武蔵グリーンラインのぶな峠から北東へ伸びる尾根の中腹にあり、車載で行けば大したことないんですが、今回も自走しました。前回訪れたのは2015年の春、パスハンターで出かけて帰宅が20時でしたので、足早に駆け抜けなければいけません。

ぶな峠へ行くには岩井沢から上るのが峠越としての正攻法ですが、ダートの上りが長いのでリカンベントでは押し歩きが長くなります。
小沢峠、天目指峠、刈場坂峠を経てぶな峠へ行くことにしました。グリーンラインは通行止めが続いていますが、刈場坂峠~ぶな峠は行けるだろうと安易な考えです。しかし甘かった。

ルート 160.7km △2,278m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。



土曜は北風が強い一日で日曜は穏やかになるとの予報でしたが、町田街道では若干の向かい風。時速30kmくらいで快走します。
R16へ入ってカップルのロードをパスし、八王子へ下る手前でこちらを向いて自己主張しているものがありました。R2D2


拝島から新奥多摩街道へ入るとバトルが開始されました。今回は僕が前を引きます。
後ろは青い年配のロードと、その後方に若者ロード二人。四人のトレインです。
最初、軽く引き離せると思ったんですが、千切れそうになるも くらいついてきます。信号待ちで若者ロードがしきりにリカンベントを覗き込んでいます。電動ユニットを探しているのかな?
信号が少なくなったところでロケットスタート。一気に時速40km手前まで加速するとだいぶ間が開きました。でもやっぱり信号でつかまります (^^;
青梅が近くなったところでコンビニへ入ってお終い。この先は補給できませんからね。

吹上峠はいつもの通り、三つあるトンネルの二つ目を行きます。手前側は掃除されて綺麗になっていますが、抜けた先は両側に自然の体積があって道が狭くなっています。


お地蔵さんは今日も綺麗に手入れされていました。


小沢峠の直線を上っていると、前方にいたロードが立ち止まって
「写真撮っていいですかー?」
『いいですよー。ギャラはいりませ~ん(とは言ってません)』

まだ朝ののんびりした雰囲気が残る名栗へ降り立ちました。


ここでも前方に止まっていたロード組がしきりにこちらへ視線を送っています。
何をたむろしているかと思ったら見事な雛段がありました。凄い、上まで続いています。手作り感満載。


さて、今日は小粒な峠の嵐です。お次は天目指峠。
庭先へ続く未舗装の道がいいです。


日当たりのいい斜面にはお地蔵さん。


慰霊碑には古銭。もってってはいけません ×


天目指峠に到着。冬枯れの季節は明るいです。


下ってR299に出る前に小休止。お握り二つ自販機でコーヒーを買いました。写っていませんが手前にある自販機の方が安いです。


嫌いなR299を少し走らなければいけませんが、日曜は大型車はいないのでよかったです。コーナーのセンターポールは二ヶ所だけでした。

最後は刈場坂峠。5km 400mアップです。


リズミカルなペダリングと、、、リズミカルな異音。ギシギシは直りません。


前半は急ですが虚空蔵峠(こくぞうとうげ)辺りから緩くなり、写真を撮る余裕も出てきます。


50分くらいかけて刈場坂峠に到着。


今日も展望よし。

だが、しかし。ぶな峠方面は厳重なゲートが設置されていました。ぶな峠までは危ない箇所はないはずなんですが、分かれ道(一般的な)があるのがここまでなんでしょう。
乗り越えられないこともありませんが、あまりにも厳重なので、それくらい車両は入って欲しくないということか。でも椚平へ行きたい。

ということで、合法的に進むことにしました。山道は通行止めになっていませんし、自転車は押して歩けば歩行者です。

証拠写真です。


途中から車道になりますが、しっかり歩きます。たまには押し歩きもいいものです。
10分くらいのところを40分掛かってぶな峠に到着。


さて、ようやく今回のメインディッシュです。ここも簡易なゲートがあって「作業道の為云々」とありますが、ここは古道のはずなので入らせてもらいます。
地形図を見るとぶな峠から椚平までは実線表記になっています。実際には途中の分岐までは林道で、その先は作業道っぽい状態です。

しばらく進むと左手にお地蔵さんと馬頭観音がありました。「おそよの墓」とあります。お馬の名前でしょうか。


その直ぐ向かいに祠があります。


ここにある通り古道ですし、この看板は訪れる人へ向けて建てられています。その対象は林道作業の人だけではないはず。勝手な解釈かもしれませんけどね。


暗い植林内の道を下っていくと、道の真ん中に何かあります。木の根っこ?
近づくと、シカの死がいでした。でも様子がおかしいですよね。


次第に道が荒れてきたので押しで下ります。


この掘れ方は…


右手が明るくなってくると椚平は近いです。


到着しました。写真の左奥から下ってきました。右手は少し上って尾根を乗っ超えています。

ゼブラコーンの張り紙に私有地(道以外)を荒らすオートバイがいるので通行止めにします云々とありました。なるほど、さっきのシカの理由が分かりました。

馬頭観音もあり。こうした辻に置かれた石碑が好きです。


ここは椚平の最上部で大杉と稲荷が祀られています。


そしてバス停があります。


(^^)


太く立派な杉です。写真には入り切りません。

 

お爺さんお婆さんがお散歩終了で降りていきました。田舎の人は足腰が丈夫ですね。


子狐たくさん。錆びついた鈴はコロコロン♪


ほっとする場所です。手作りの椅子に座ると、手前に広がる郷の向こうには都心が見えました。

お握りと甘いパンを食べてトトロを待ちます。     来ません。何故なら子供の時にだけ現れるからです。

もっと長く留まりたいんですが、帰途は距離があるので仕方なく下ります。
また来るぞ~

集落は下りきらずに途中から斜面伝いの道へ入ります。


いくつか集落を抜けて、


麓へ降りました。

山姥カレー、下りの途中にも看板があって、今日はお休みでした。調べてみたら途中にあったお寺で食べられるそうです。予約限定。興味ある方はどうぞ。

前回来た時はもう一山超えて生越へ抜けたんですが、今回はも時間がありません。
帰途は長いです。そして時間は15時半。ここは ときがわ町

ずっと寒かったので北風かと思いきや南風(向かい風)でした。先日松姫峠へ行った帰りは凄く草臥れたので、脚に負荷をかけず我慢走行。市街が近づくと風も強くなります。日曜は日が暮れると交通量が減ってきますので、それが幸いでした。


07:20 出発
10:43 名栗
11:34 天目指峠
12:24 峠入口
13:19 刈場坂峠
14:10 ぶな峠
14:41 椚平
19:55 帰宅