階調 ■■■■■
僕が使っているデジカメは CANON PowerShot G9 X ですが、基本的に撮った後にPhotoshop等の画像編集ソフトで加工はしません(縮小はします)。色味が合わない時は仕方なく加工することもありますが、元の画像よりも良くなることはありませんから。
デジカメの画像は本体内蔵のソフトウェア(ハードウェアに組み込み)で調整されて記録されます。ソフトウェアは日進月歩ですし、メーカーのプロが作ったものですから、素人(プロカメラマンだとしても)が撮った後に加工しても良い写真になる可能性は低いです。それよりも撮る時に綺麗に映るように準備することが大切だし、結果として近道になります。
綺麗という感覚は人によって様々です。派手な色調を綺麗と感じる人もいれば逆の人もいます。僕が綺麗と感じるのは、実際の色に近いことと、トーン(階調)に幅があることです。白から黒へ(グレー)の階調や赤から黄色への階調とか。これらが10階調なのか100階調なのかは、写真好きな人が見れば歴然です。一般的にソフトで加工すると階調は損なわれます。
階調はデジカメのセンサー(CCDやCMOS等)が大きいほど優れています。昨今ではコンパクトデジカメでも1インチサイズが選べるようになりましたので、まずはこれが最低ラインだと思います。
これに加え更に階調を増やす方法があります。それはデジカメの設定でコントラストを弱くするのです。これは意外と言われていないので試してみてください。
色調 ■■■
デジカメのホワイトバランスの種類を使い分けることは実際の色を再現する第一歩です。晴れた日でも木陰に入った時には曇りモードにすると良い結果が得られることがあります。紅葉や雪はうまく色が再現されないことが多いです(過去の紅葉写真は失敗が多いです)。
次の手としてカスタムホワイトバランスがあります。これはその場の正常な色をデジカメに指示してあげることです。具体的には白やグレーの紙を用意しておいて、その場所でその紙を写してデジカメに「これが白ですよ」と教えてあげるることです。
これまでカスタムホワイトバランスは敬遠していたんですが、調べてみたらこれに使う白やグレーのプレートがちゃんと売っていました。考えてみたら当たり前ですよね。
グレーの具合が良かったので、デジカメ用のポーチに入るように切って携行することにしました。
先週のこの写真はカスタムホワイトバランスで撮ったものです。雪でしかも日影の場所では青が強烈に強くなってしまうものですが、うまく実際の色を再現できました。
人の目も老化と共に変化してくすんで見えるようになるとか、ならないとか。瞳が黒い日本人と、青い欧米人とでは色の見え方が違うとか。それとは別に好みの変化もあります。若い頃はリバーサルフィルムで撮った写真に感動したものですが、今はネガフィルムで撮ったような柔らかな写りが好きです。都会の色は眩し過ぎます…