幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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雪の丹沢を見に渋沢丘陵へ

先週末は終日雨予報でしたので土日を仕事して、振り替えで月曜を休んでサイクリングしました。個人事業主だからできる裏技です (^^; サラリーマン時代はもちろんこんなことはできず日々心身を削られる仕事でしたから自分へのご褒美です。

僕にとって山というと丹沢山塊です。子供の頃から遠くに見て育ちましたから。山サイに熱中した頃はヤビツ峠から表尾根を担いだこともありました。乗れたのは鍋割山からの下りだけでした。山屋ではないので山頂への拘りはありません。近くまで行って眺めが良いなら山頂へ登る程度です。富士山はテレマークスキーをしに登りましたが、剣ヶ峰は横目で見ただけです。

今年の冬は関東では雪が少ないので丹沢も富士山も白髪交じりの禿げ頭のようでしたので(失礼)、土日の雨でようやく雪を被るだろうと思ったわけです。雪がある山を見る方が好きです。まぁ、雪が降った翌日では山方面のサイクリングは厳しいですしね。

ルート 113.8km △1,124m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


厚木まではR246を走らずに細い道を選んでみました。一番つまらない道ですし、帰路の時は特に嫌ですから、バリエーションとして覚えておくためでもあります。
座間までは最近よく通る西へ進む道で行き、南下して海老名へ出て相模川を渡る感じです。

平日の通勤ラッシュを避けるため出発は1時間ほど遅らせて8:27にしましたが、通学や通園の時間だったようです。幼稚園に向かう子供乗せ自転車のお母さん、学校へ向かう自転車の学生達へリカンベントの啓蒙活動することになりました。

座間から河岸段丘を下って、これに沿った道は一部ダートでした。帰路の場合は暗い時間で淋しい道になりそうです。


相模線を渡ると、


どどーん。早くも雪を被った丹沢が現れました。

東から見た山容です。左端が大山、中央少し右の雪が濃いのが主峰の蛭ヶ岳です。こうして見ると大山が信仰の対象だったことがよく分かりますね。尖った美しい姿と、こちらから見ると一番手前にありますから。

厚木で再びR246を交差して旧道を進みますが、程なく合流してしまいます。この先は付近に適当な道が無いので仕方ありません。
時間はR246を走って来る時と比べると倍くらい掛かりましたが、のんびり走りたい時にはこのコースがいいかもしれません。

仕事でよく立ち寄るコンビニで小休止。少し先のコンビニにしようと思ったんですが、信号で止まったので仕方なくこちらにしました。お昼までにお腹が空くので、あんまんを食べるのが最近のお決まりパターンです。

R246沿いの自転車店です。いつも横目で見ながら「まだある」と思っていたお店。ここも信号で止まったので中を覗いてみました。


マスプロランドナーでしょうか。


ダイアコンペ960? ガードは分割式のようです。


Wレバーはシマノ600ですね。


店内の様子です。


伊勢原の坂戸交差点で左折して金目川を渡ると丘陵地帯が始まります。
谷戸へ入り尾根筋を上りつつ右手に山が見えてきました。

暑くなったのでウィンドブレーカーを脱ぎました。低気圧が去った後は西高東低で気温が下がるものですが、この日はなぜか暖かく空もスカッとしません。

上って下って、また上り。コーヒー好きな小粒の道祖神


日本の丘陵地帯では谷戸が主役です。小さな川沿いにある集落を辿りならが谷戸を詰めていき、最後は九十九折で尾根や高台へ上ります。一方、谷戸の入口付近から尾根伝いに上る道が付けられている場合もあります。
ここはそんな後者の道筋。


丘陵地帯では生活道になっていることが多く、簡易舗装されているところが多いです。ここでは配達のオートバイが下ってきました。


押し歩いて上り詰めると高台の農地にでます。
そして丹沢がでで~ん。


まっ平な農地を一直線。お腹が空いたので横にある公園のベンチでお握りを一つ食べました。ここはトイレと水道もあります。


廃車も健在。富士山もソフトクリームのような白さ。雲が邪魔ですが。


秦野盆地の隣へやってくると、丹沢とは反対側には遠く海が見えるようになります。右手は後半に辿る曽我丘陵。


そして今日一番の展望地です。秦野から渋沢の町並みを眼下に、表丹沢が一望できて気持ちがいい。朝の景色と変わって大山が右端に移り、蛭ヶ岳は左奥になりました。


道端にガードレールが無いだけでとても開放的な気持ちになりますね。願わくば電線を地下へ埋めて電信柱も無くして欲しい。


急坂を押し上げて渋沢から峠集落へ抜けるトンネルの脇です。


10分ほど押し上げて渋沢峠。道標があるだけで峠の雰囲気になりますね。昔は向こう側の峠集落の子供達がここを越えて渋沢へ通っていたそうです。


広大な斜面を開拓した農地が南面に広がっています。ここでお昼ご飯です。


車は殆ど通らないので法面を背もたれにして座りました。


豚汁おじや風。


ぽかぽかで気持ちがいい昼食ポイントは、お尻が痛くなってきた頃合いで離れます。
開拓農地の尾根伝いを進み篠窪へ下ります。ここもバイパスが出来たので集落内は静かになりました。


篠窪と峠集落はトンネルが出来るまでは山越えの道だけだったようです。と思ったらありました。地形図を拡大したら沢伝いに実線があります。Googleマップで確認したら富士見塚ハイキングコースの道標もありました。次回は行ってみよう。

今回はいつもの道で県道へ出ます。振り返ると大山が弛みの正面にありました。


日当たりのよいあの草地で昼寝してみたいです。


県道へ出る手前で再び尾根伝いへ。この曲線はフランク・パターソンの絵に似ていますね。あの絵にある道もこうした農道だったのかもしれません。


東名高速を狭いトンネルで潜り曽我丘陵へ。午後になったので丹沢の雪が解けてきた感じがします。積雪は多く無かったようですね。


ここも尾根伝いの道です。麓の方を向いた道祖神と祠が傾いた日に照らされていました。


富士山は光の加減で薄くなってきています。


先にある電波塔まで上ります。


最後は押し歩いて到着。梅林がここまで来ています。
いつものように古怒田へ下ろうと自転車を向けましたが、思い直して尾根伝いを進んでみることにしました。


時折りダートも交じり、窪んだ水溜まりでタイヤが泥だらけになって嫌気がさしてきた頃、山道になったのでここで終了にしました。地図を見ると交差した道が古怒田へ続いています。


古怒田集落へ出ました。


石碑群があるところを見ると、ここが山越えの玄関口だったようです。右手には神社もありました。


いつもの大木。こちらは見晴らしがよい場所にありますので、海側から上ってくる目印になっていたのかもしれません。


さて、日も傾いてきましたので海へ下って帰りましょう。


左手前から右奥で海へ出ます。正面の小高い山の影が二宮。


R1に出る手前でコンビニに寄ってトイレに寄って小腹も満たし、快走に備えます。
ですが、平日はバトルは開催されません。向かい風を受けながら淡々と漕いで藤沢へ抜けました。
環状4号で北上する頃には風は収まりましたが、重いギヤで漕いできたせいで脚が重くなって帰宅しました。

丹沢の眺めと丘陵地帯は満足な一日でしたが、少し雲が多めでした。再び天気は下り坂だそうです。

08:27 出発
12:47 渋沢峠
15:18 古怒田
18:21 帰宅