幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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道坂峠 仮説を試す

先週のサイクリングでの太腿前側の消耗と最終的な疲労感。実は去年の暮に三浦半島を走った時にも同じような状態でした。二つに共通するのは厚手ニッカーホース。
厚手の為にシューズのフィット感が窮屈になり血行が悪くなっていました。

血行不良が運動能力を低下させたのかも。

リカンベントに慣れるにつれて感じたことは、普通の前傾自転車より疲労感が少ないことでした。双方の大きな違いは二つ、ペダリングの回転数(リカは少ない)と脚が上下か前後(水平)か。

前傾自転車ではサイクリングの中盤から疲労感が増して、後半には乳酸が溜まった感があり、どうにもこうにも力が入らなくなります。その後、低負荷の我慢走行の後に復活してくる。というパターンが多かったです。

脚を上下に動かす前傾自転車の必然なのかもしれません。
対して脚を水平に動かすリカンベントは乳酸が溜まり難いのかもしれません。

心臓から動脈を通って足先へ伝わった血は静脈で戻ってきます。垂直より水平の方が負荷が少ないと想像できます。
この低負荷だったものを、厚手ニッカーホースとシューズで窮屈にしてしまい、高負荷にしてしまったのかもしれません。

とはいえ、一番気温が下がる1月だしせっかく買ったニッカーホースなので履きたい。シューズの中敷きを薄くすることで対応しました。

普段はカスタムインソールを使っていますが、これより薄いものを探したら、以前嵩上げに使っていたコルクを見つけたので、今回はこれを使うことにしました。シューズもGiro Privateer Lace からパスハン用の シマノMT-22 に。紐も緩めにしました。
さて、どうなるか。

ルート 148.3km △2,469m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


土曜は季節外れな暖かさとの予報でしたので、効果を期待すべく寒さが戻る日曜に走りました。
出だしの町田街道。気温は先週程ではありませんが、もこもこ手袋が必要なくらいの寒さです。
のっぺらなコルクだけの中敷きは母指球の当たりが強く感じます。カスタムインソールだと足裏の広い面を感じますので、やはり効果はあるのでしょうね。薄いカスタムインソールってあるのかな?

脚は、先週直ぐに感じたような10%マイナス感はなく、かといって全開とも言えず、5%マイナスといった感じです。
1時間半ほど走ったところの三ヶ木手前の坂もいい感触で上れました。あとは一日走った後の結果を待ちます。


この日の空模様はどんより。冬の寒さを増幅する天気です。回復傾向にあるようなので山方面でも雨は大丈夫でしょう。
鼠坂の先の土石流跡はこれで補修完了という感じですね。道以外は変化ありません。以前は鬱蒼とした木々で暗い道でしたが明るくなりました。


とうがらしT字路を右折して奥牧野へ向かいます。アップダウンの嵐。


途中で鈴の音がチリンチリンして、ハイカーがいる所でもないのに、と思ったら猟犬でした。首輪にアンテナを付けています。近寄ってきましたが彼らは人にはあまり 関心がありません。

奥牧野の激安自販機が新しくなっていました。でも価格は据え置きです! 最安値は50円。


今日はこれにしました。80円也。


奥牧野までは急峻で小粒なアップダウンですが、秋山沿いの道は緩いアップダウンに変わます。
石碑のたもとにはフィギュアがあります。


初めて気付いた時から、まだある、まだある、と横目で見つつ通っていますが、無くなりませんね。アニメか何かのフィギュアかと思っていましたが、改めて近くで見ると信仰っぽい風貌でした。手彫りでこんなに細かく作れるのでしょうか。


秋山界隈で有名な(?)牛君。今年は丑年だからでしょうか、身体が綺麗になったように見えます。数頭いますが、この牛はスケボーが得意らしいです。


こちらの小さなジープもいつも横目で見て通り過ぎていましたが、この姿はさすがに脚を止めないとね。Uターンして撮影。子供のおもちゃだと思っていましたが、タイヤチェーンにウィンチ、除雪用のショベルまで装備していました。動力源は何でしょうか。


雛鶴峠に約4時間で到着。最近は家で朝食を食べてから出ますので、途中で食べていた時と換算するとまぁまぁいいペースです。脚の疲労感もそれほどなく余裕あり。


ここまで車もオートバイも少なく走り易かったです。広めの道でもこれらが来ないだけで気持ちよさ倍増しますよね。
上りでは会いませんでしたが、下りではロード10人くらいとすれ違いました。高速で落下しながら右手を上げてご挨拶。


今回は玉川天神峠を越えていくことにしました。バイパスのトンネル上部にある峠です。
入口にはニンジンをお供えしてある馬頭観音があるのを初めて来た時に発見しましたが、


今回もニンジンがありました。手前道側に落ちていたのでいつもの定位置へ戻しました。


峠道は簡易舗装されていますが、湿っていたり枝が落ちていたり、前輪がスリップして神経を使いました。途中の開けた所から大菩薩方面。


玉川天神峠はこんな感じです。石碑もないし面白い峠ではありません。


峠はつまらないですが、下ったところの眺めはいいです。富士山が雲の下に少しだけ見えました。晴れていれば更に良い眺めです。


お昼ご飯は見えていた街並みの中です。八起。中華料理屋ですが、定食や丼物も豊富です。


チャーハンを食べるつもりでいましたが、メニューを見ていたらカツ丼が食べたくなりました。一口サイズに切ってあるのが親切です。柔らかいし甘みも丁度良かったです。満腹 (^^)


お腹が膨れるとペースはゆっくりになります。街中の裏道を調子が戻るまでちんたら進みます。
道坂峠への上りになると徐々に勾配を増す川沿いの直線がいやらしい。
川を覗いたら猟師が仕留めたシカの血抜きをしていました。何度か見る光景ですが、あまりいい気持ちはしませんね。

しばらく進んだらこちらへ視線を送っている動物。


ニホンカモシカでした。こちらは天然記念物なので保護されています。
可愛いですね。きっとリカンベントを見るのは初めてでしょう。


三つ目のヘアピンで川沿いを脱出してからは勾配が緩くなります。見通しもよくなって車もいつもの1/3くらいなので、気持ちよく上れました。
午後から晴れてくると思ったんですが、ここの薄日が最後でした。


カスタマイズしたウェアの袖はいい感じでした。上りではスナップボタンを外して外気を取り入れ、


スナップボタンを閉じると風の進入を防ぎます。


グローブも新調しました。前回と同じ物。F-TUBAME。とぅばめ。
程よい厚みで平地ならこれで十分です。今日はここの上りだけの出番でした。スマホ対応の生地が人差し指と親指に縫い付けられています。ネットでの人気があるようでした。


下りへ備えてもこもこグローブに換えてウィンドブレーカーを着込みます。
その前にいつもの絵馬を覗き見 (^^;


今回はまっとうなものばかりでした。
10年後にJ1で活躍することでしょう。


この辺りでは星空が綺麗なんでしょうか。


シンプルでよし。


可愛いですね。漫画家志望かな?


ここの下りは楽しいんですが、今回は途中で離脱して林道へ入りました。
前から気になっていたところ、友達のトリプーさんが「フラットで走り易いよ」と言うので。


初っ端を上り終えて少しするとダートが始まります。ふむふむ、これなら走り易いな。

しかし、その後はアップダウンに伴って荒れてきました。山の中腹に沿っているので、見かけは等高線沿いですが谷と沢でアップダウンします。勾配が増すと雨水の浸食で石が浮いてくるという仕組み。
トリプーさんのオートバイ目線と、自転車目線では印象が大きく違う結果となりました (^^;
終点でトリプーさんへ「まったく歯が立ちませんでした~」ってLINEしました。

晴れず終いの道志みちは寒い寒い。下りでもひっしこいて漕いで身体を温めます。
途中、コーナ―でオーバースピードになってひやっとしましたが (^^;

旧道へ入って青根で一休みして帰途につきました。


さて、厚手ニッカーホースと中敷きでシューズ内環境を整えた結果なのか、たまたまなのか、この日は今まで通り疲労感の少ない一日になりました。しばらく緩めな足元で走ることにします。カスタムインソールは使いたいんですけどね~。


07:24 出発
10:17 奥牧野
11:28 雛鶴峠
12:01 玉川天神峠
14:11 道坂峠
15:58 青根
18:16 帰宅