幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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三浦半島左回り

冬は北寄りの風が吹きます。湘南地方では地形の影響で北西からの風になります。強くなると海沿いでは強烈な西風になるんです。土曜よりは日曜の方が風が弱いというので、日曜に三浦半島を左回りしました。

ルート 131.2km △1,037m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


家を出て谷戸へ降りると朝日に輝く最後の紅葉と落ち葉の風景がありました。谷戸は他よりも空気が冷え込んでいて3℃くらいは低く感じます。
手先が冷たい (>_<)


環状4号を南下します。海軍道路は薄っすらともやが掛かっていました。あれ? 今日は車が少ないのかな? いつもはここで追いまくられるんですけどね。


環状4号は何故か車のスピードがゆっくりなんです。道幅は広く信号間隔もそれほど短くありません。他の道路ではここよりも狭いのにびゅんびゅん走るところが多いのに、何故なんでしょう。
瀬谷を過ぎると路肩も広くなって更に走り易い道になります。そして天気がいいと丹沢や富士山の眺めも良し。

前方に上り坂が見えたところで、右へ折れて境川CRで藤沢へ出ました。


藤沢から江ノ島まではいつもの裏道です。江ノ電スポットではタイミングよく走ってきました。

ここを自転車で右折する時ってどうするのでしょうね(僕は直進ですが)。前方に横断歩道があるのでしょうか。ここからは見えません。

七里ヶ浜へ突き当たると海が目前に大きく広がります。いつ来てもここは気持ちがいい。

線路の塀の内側へ手を伸ばして撮影しました。線路内へ立ち入っていないし、電車も来ていないから許容範囲でしょう(ダメ?)(^^;

江ノ電と抜きつ抜かれつしながら海沿いを離れて極楽寺駅方面へ入ります。


材木座海岸はR134を潜って自転車で浜へ降りれます。風もなく穏やかな海辺は散歩する人と犬くらいで人口密度薄。


リカンベントで走っていると時々車の人から手を振られることがあります。森戸あたりでも対向車の女性ドライバーがニコニコ顔で手を振っていました。はて? 知り合いかな? と、手を振られると何時も思うんですが、交友関係が少ない(特に女性は)ので知り合いのはずはありません。
きっとつぶやき系のSNSで「変な自転車が走って行きました!」みたいなのがあって、それを見た他の人が「あ、来た来た~私も見ました!」なんて話題が飛び交っているのでしょう。
まぁ、いいです。女性から笑顔で手を振ってもらえるだけでも嬉しいですから (^^;

気を良くして三浦半島の西海岸を流していきます。
相模湾の先に見える富士山は見ての通り雪は殆どありません。

北日本は凄い積雪になっていますが、関東地方は本当に冬は晴天が続くんです。そう言えば千葉は水不足が心配になってきているとのこと。

歳のせいもありますが冬になるとオシッコが近いです。トイレを発見しては用を足します。山では人目を避けてそこれじゅうがトイレになりますが、平野部ではそうはいきませんからね。

再スタートする直前にピストが走り抜けていったので、少し力を入れて追いつき、追尾します。

NAGASAWAフレームのお二人、脚の太さからいって競輪選手でしょう。サドルは細く、お尻に刺さっています。信号停止の時にトウストラップを緩め、スタート時には締め直します。その動作が懐かしいです。

昨今では旧車ロードやランドナーでトウクリップを見ますが、いずれもシュープレートで足をペダルに固定していませんからね。ストラップを締めずに足を抜いたり入れたりするだけです。
シュープレートを付けるとペダルへガッチリ噛むのでストラップを緩めないと足は抜けないんです。僕も高校生の頃はその動作をしながらこの道を走ったものです。

競輪選手達は公道だからか、無理せずゆっくりと流している感じでした。時速30km弱。ロード二人組に抜かれてもマイペース。
もしかしたら三崎口の上りで鬼ダッシュでもするのか? と思って追尾を続けました。
しかし期待は現実にならず上りに入ると歩道へ入ってしまいました。

ちょっと拍子抜けして一人で上りに掛かりました。今日のスピードの落ち込みは時速19kmが下限。まぁまぁかな。
三崎口駅前からの直線で遠くに先ほど抜いていったロード二人が見えたので、ペースアップして頂上の信号で追いつきました。

岩堂山の脇の眺望のいい地点で休憩します。
時刻も昼近くなって風を感じ始めました。今日も風車はゆっくり回っています。


さて、後半は向かい風です。長い三浦海岸はいつも嫌な区間。でも思ったほど風は強くなかったので助かりました。

久里浜の黒船食堂は毎度立ち寄るようになりました。


今日はチャーハン。ちょっと色が淋しいですね。でも量は多めだったのでお腹いっぱいになりました。


帰途は向かい風に抗って走ります。
毎回思うのですが三浦半島観音崎で回り込んだ走水から富士山が見えるのが不思議なんです。走水は半島の東海岸なので山の影になるイメージがあります。横須賀からも富士山は見えませんよね。


この日も観音崎の急坂をのろのろ上りきると富士山がでで~んと見えました。
写真は撮らなかったのでGoogleから拝借。


走水から南国チックな馬堀海岸の直線を走り、R16は次第にざわざわした道になっていきます。今回はバトル相手もおらずマイペース。リカンベントだと後半にもあまり疲労感がないので止まることは少ないですが、冬はオシッコタイムがあるのでもよおしてくるとコンビニに立ち寄ります。

八幡橋で左へ向きを変え、DONDON商店街を上って保土ヶ谷から相鉄線と帷子川沿いをポタリングペースで帰りました。


基本的には山方面を走るのが好きですが、走ること自体が好きなので平地が多い三浦半島へ向かうのも嫌いではありません。得にリカンベントでは。

銀河鉄道999星野鉄郎は永遠の命が欲しくて機械の身体を手に入れる旅をしていました(不味いラーメンを食べながら)。永遠の命は無理としても、好きなことが出来る身体と環境は誰もが欲しいものです。幸い僕は自転車で一日中走れる身体を手に入れ、リカンベントという疲れ難い自転車にも出会えました。星野鉄郎が欲しかった機械の身体、僕にとってそれはリカンベントなのかもしれません。

身体は健康であることはもちろん、自転車を漕ぐことに順応させることで、一日中走っても疲れなくなります。僕はトレーニングはしていませんが、通勤での徒歩や階段上りと、毎週自転車で走ることで維持できています。

サイクリング中に見かけるランナー達もきっと一日中走っても疲れない身体を手に入れたんでしょうね。走りながらお喋りもしていますし疲れた表情で走っている人は少ないです。

自転車は長時間乗ってもどこも痛くならないことが重要なようです。どんなタイプにせよ痛みがない自転車に出会えた人は幸せなことでしょう。

好きな自転車、好きな道、好きな場所、これらを一日中楽しめることの幸福をしみじみ感じています。何かのバランスが崩れるとこの幸福な時間は制限されてしまいますが、それまでは走り続けます。


07:30 出発
09:04 七里ヶ浜
11:14 岩堂山
12:40 久里浜
16:50 帰宅