幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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塞神峠-定峰峠

日曜は車載で東秩父方面を走りました。

ルート 85.8km △1,683m
クリックすると RWGPS Map Control を埋め込んでZoomできるようになります。


前日の土曜は先週ぶとぼそ氏に借りた振れ取り台を返却しました。家へ向かう前にドンキでビールを購入して持って行くと、代わりにウイスキーと梅酒をいただきました (^^;
振れ取り台を使ったのは初めてでしたが、横振れはそれほど効果を感じませんでした。いつもは自転車をひっくり返してホイールを装着した状態で、リムへ爪を当てて振れを感じ取っていました。こうすると振れを強弱を感じることができますのでそれで十分。ただし、縦振れは台を使った方がやり易かったです。

土曜は更に午後から横浜までポタリング。走り出して直ぐ、あれれ? 前ブレーキの効きが悪いことに気が付きました。強くかけると滑ってしまう感じです。結局横浜まで出たところでブレーキパッドを外して確認すると、すり減り過ぎでした。交換してからそれほど経っていないと思っていたんですが… 前後を交換してとりあえずは安全確保。
途中、鴨居へ寄って川べりでトリプーさんとお喋りしてから帰宅しました。

帰宅後にパッドを交換しようとしますが、以前と同じくそのままではパッドが入りません。あれ~? 前回はどうやったんだったかなぁ。同じことで一時間くらい悩んでしまいました。
結局最後はアジャスターを回したらピストンが緩んでパッドが入る隙間が確保できました。ふー (+_+)
そんなんで翌日曜に走りに行く気持ちが失せていたんですが、なんとかモチベーションを復活させました。

朝の早起きは嫌ですが、走りに行けば「よかったぁ」となるのは分かっていますので、気持ちを強くして起きます。と言っても大した早起きではなく4時45分起床なんですが。
リカンベントを車に横積みして(後ろシートを倒して乗せるだけ)5時15分くらいに出発。順調に走って6時半には森林公園に着きました。
コンビニで朝食をとってから駅前のいつもの駐車場に停めます。ここは一日300円の格安なんです。集金は超アナログ (^^;

右下の容器に封筒があり、これに300円を入れて車のナンバーを書き、左の箱へ入れる仕組みです。車は停めておくだけで機械的な設備はありません。
これで十分なんですよね。設置工事や機械の投資や経費はバカになりませんから。

ちゃちゃっと着替えます。上は着てきたのでニッカーとニッカーホースを履いてウィンドブレーカーを羽織るだけです。リカンベントをずりずり引きずり降ろして、スタート!

この界隈は春の都幾川堤の桜を見に来ていたんですが、最近は飽きたのでご無沙汰です。代わって秋はどうかな?

埼玉はジブリ関連が多いですが、スタートして直ぐの民家脇には完成度の高いトトロと仲間たち。


さすがに桜の咲いていない都幾川堤はスルーして山越えで遠山へ入ります。周りを山に囲まれて時がゆったりと流れる地域。


ここも春は桜が見事なんですが、秋もいいですね! 静かな朝のひと時を独り占めです。


旧下里分校も誰もおらずひっそり。肌寒くなったこの季節は朝はしずかなんですね。


東武東上線を潜ります。身長168cmの僕には余裕。


小川町は鉄道の北の山沿いの細道を辿ります。この道はお気に入り。センターラインが無い道幅とか、ガードレールが無いとか、民家との近さとか、カーブの具合とか。


JR八高線東武東上線が交差します。この直ぐ後に二両のディーゼル列車が走って行きました。


春先に見るこの木はイチョウだと思っていましたが違いました。メタセコイアでしょうか。


こんな風景と道を独り占めしてリカンベントで進んで行くのは至福です。


鉄道には特別な思いはありませんが写真のアクセントにはいいと思っています。


次第に民家が減ってくると勾配が増してきて一山超えます。上っているとロードバイク二人が下ってきました
「お、リカンベント。こんにちはー!」
『こんにちは~、パフパフ~♪』

下ると再び民家が現れ始めて折原。この先は初めての道です。皆野寄居バイパスの大きな橋を潜ると思いの他細い道になりました。


勾配も急になりギヤをローにして、じんわりじんわり踏んで上っていると、少し前に追い抜いたトレランカップルに抜かれました。

前を行く女性に少し遅れて男性。やはり上りでは軽いのが良いのでしょうね。
その後男性を抜くも女性を抜くまでには至りません。しばらくスタイルの良い女性を眺めながらのヒルクライムでした。
ピークを越えて下ると追い抜き、再び上りになると追い抜かれます。
『上りは敵わないや』
「ふふ…」
あまり愛想はよくないようで (^^;

なんとなく思ったんですが、カップルではないのかも。山の中を女性一人が走るのはリスクもありますからね。力量の合う男性をSNS等で募って同行しているのかもしれません。

山を抜けたところで谷を挟んだ向こうの急斜面に集落が見えました。地図を確認するとこれから上るところです。


谷底の川に降りたところの施設でトイレ休憩。川沿いは気温が低くなるので紅葉はお終いですね。逆に向こうの山沿いの方がまだ色づいています。


ここへきて車が頻繁に往来するようになりました。不思議に思っていると、どうやら上る先の集落はみかん農園らしい。静かな集落内の九十九折と思って期待していたんですが、季節的に失敗だったようです。


車と人の多い旧坂をえっちらおっちら上って、ようやく抜け出ました。川沿いの道も選択できたのでそっちへ行くべきでした。


川沿いから上ってくる道と合流する手前に良い感じの風景がありました。


合流すると再び勾配が急になり、我慢して上りきると塞神峠(さいじんとうげ)。奥武蔵グリーンラインっぽいですね。

三叉路ですがどの方面もゲート無し。

峠からは尾根伝いに釜伏峠へ。道はグリーンラインと同じ雰囲気です。
右手の遠方に雪を被った山が見えました。浅間山のようです。


秩父のランドマーク武甲山も。この頃から雲が多くなってきてしまいました。


釜伏峠です。紅葉が見事でしたが、オートバイの青年が来て看板でエンジンを止めてしまったので、しばらく待ってから撮りました。

ここも全方向ゲート無し。
次は定峰峠へ向かいますが、このまま尾根伝いには行けないので右へ下ります。

奥武蔵や東秩父の地域は山沿いの集落がとても多いので、林道と違ってその度に写真を撮りたくなります。


道なりに下るよりも細い脇道へ入った方が集落がある場合には、そちらの道を選ぶことも多いです。
ここはどうかな? と思って進むと落ち葉たくさんのよい雰囲気でした。これでも下地は簡易舗装されています。

集落に下り立ち、民家の庭先の女性と目が会うとペコリ。僕もペコリ。
民家があると、庭の様子や畑や植樹の彩とか、そんなたわいのない物が心地よく感じます。

下りきると道が広くなり県道にぶつかりました。

この県道沿いに食堂があったら入りたかったんですが、スマホで調べても見つかりませんでした。角にあった公衆トイレで用をたし、ベンチに腰かけてお握り休憩。

道行く車やオートバイを見ていると、交差点ということもあって、こちらに視線が来ます。外へ出歩く人って男性ばかりだなぁ… たまに見る女性はオートバイの後ろに乗っていたり。トレランの二人は今頃どこを走っているんだろう。

後日わかりましたが、この頃、鎌倉のとしサンが近くの大霧山から粥新田峠へ下っている最中でした。

県道を緩く上りきって下り、県道を左折して定峰峠へ向かいます。県道を避けて定峰集落内の九十九折を上ります。

途中で犬の散歩をしていた女性と会話、
「自分で作ったんですか?」
『そんなことありませんよ、売っていますよ。』

最近二番目に多く聞かれるパターンです。もちろん一位は「電動ですか?」

集落を抜けて県道と合流し、少し進むと簡易ゲートがあって道が1/3くらい崩れかけていました。自転車や徒歩ではさほど危険を感じなかったので通過しました。

簡易ゲートがあるので峠までは自転車天国です。雑木林がある所は落ち葉が堆積していました。でもよく見ると真ん中に踏まれた跡がありますので、通っている人も多いということでしょう。


地形図で分かる通り勾配は緩いので2速くらいでのんびり上れますが、山肌に沿った道は飽きます。
左肩の斜面の上が明るくなってくると峠は近いです。

定峰峠。(としサンは時間と共に離れて行っています)

峠にはたくさんのオートバイライダーがソーシャルディスタンスを保ちながらお喋りしていました。車は数台。二軒ある峠の茶屋は閉まってからだいぶ経っているようでした。

この先は山沿いに白石峠へ向かいますが、こちらにも簡易ゲートがありました。工事が理由とのことですから、この日曜日はやっていないはずなので進みます。しばらくしてオートバイ連中の1グループも上っていきました。

結局、定峰峠へは一本の道しかありませんでした。他は簡易ゲートです。

秩父方面の眺めと別れ、東秩父側の景色に変わります。赤城山とか日光方面でしょうか。


白石峠です。ここは過去に一度上ってきたことがありますが、相変わらず標識が節操ないですね。だれもおらずひっそりしていました。時間的にロードバイクのトレーニングも終了したのでしょう。

こちらも上ってくる道は一本のみで他は簡易ゲートあり。

麓は明るいんですが自分がいる場所だけ雲があってどんよりなので、モチベーションが下がり気味。このまま下ろうかとも思ったんですが、考え直して堂平山へ上ることにしました。お初です。

2kmくらいでしょうかだらだら上って登頂! 最後の芝生区間は押しましたが。
ここも独り占めです。


どんより空を覆っていた雲が移動して日が差してきました。ラッキー♪


真上にはまだ雲がありますが、秩父方面は快晴で見晴らしいいです。


20分くらいいたでしょうか。清々しい景色を十分楽しんで下りました。
途中、パラグライダーのテイクオフ地点で停まると、数人が近寄ってきました。
「これ、速いやつですよね」
『はい、速いし楽チンですよ』
「格好いいですね」

リカンベントの事を少し知っているようで、かつてレースから締め出された件なども知っていました。
僕は逆にパラグライダーのことを聞きました。
『これって何キロくらいあるんですか?』
「2kgから4kgくらいかな、体重によってサイズがあるんですよ」
『なるほど~』

そうこうしているうちに一人飛び立って行きました。風に乗ってふわっと宙に浮く感じです。

さて、白石峠に戻ってからは豪快な下りです。でも車の後ろについてしまったので、時々停車して車間を開けながらくだりました。

途中、ブロロロロ~、スーパーセブンが上っていきました。格好いいなぁ。
やっぱり乗り物は格好いいのが一番ですね。


明覚へ下ると後はだら~っとした道で森林公園へ向かいました。ちょうど夕陽が背後から差してきて影が長~く。
今日も楽しいサイクリングでした。


07:26 出発
08:25 旧下里分校
11:19 塞神峠
11:36 釜伏峠
13:41 定峰峠
14:05 白石峠
14:26 堂平山
16:25 帰着