幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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御荷鉾スーパー林道

春と秋は幼馴染みの ぶとぼそ氏 と車載サイクリングへ出掛けるのが通例でしたが、ここ何度かは彼の都合がつかずに一人だったり、コロナ禍で行けなかったり。今回久しぶりに一緒に行くことが出来ました。

一日目は甘楽から御荷鉾スーパー林道
二日目は下仁田から内山峠を越えて神山林道を攻略して田口峠。
どちらの林道もダートなので二人ともパスハンターでの出動です。

ルート 79.9km △1,960m
クリックすると RWGPS Map Control を埋め込み表示します。

アプローチ

金曜の夕食後に ぶとぼそ氏 をピックアップして高速道路を繋いで甘楽までは3時間掛かりませんでした。到着して軽くおつまみとビールで乾杯してから翌朝に備えて眠ります。
朝6時過ぎに目覚めると空はピーカン、雲一つない秋晴れ。

スタート地点の小幡の標高は200m弱。御荷鉾スーパー林道の高い所は1,400m強なので、その差は1,200m。結構な上りが予想されます。この山域は知名度はあまり高くありませんが、標高1,000mを越える山がたくさんあり、メジャーな丹沢山塊に劣らない連なりです。御荷鉾スーパー林道はそんな高い山が連なる尾根筋の迫力満点な林道なんです。

ぶとぼそ氏とはサイクリングの趣向が同じで、写真で気になる被写体も似ています。今日もスタート直後からなかなか前へ進めません (^^;

 

山へのとりつきまでは雄川に沿って緩く上って行きます。この道を選んだのは集落が点在することと、交通量が少なそうという点からです。


古い家屋だなぁと見ていたら中央に棒が立っています。最初はバスケットボールのゴールかな? と思ったんですが…


なんと、これってエレベーターですよね!


今回のコースは後半の下仁田付近を除いて初めて走る道なので、見る物が新鮮で楽しい。上を向くと斜面に沿った道と大きな木と青空!


予想通り車もオートバイも交通量は少なく自転車天国です。


雄川沿いの緩やかな道が終るところでトイレ休憩。そこへ軽自動車が入ってきて、年配の方が降りてきました。
「こんにちは、私も自転車やるんです。これはパスハンターですね」
『パスハンターという言葉が出てくるとは、古くから自転車をやっているんですね』
最近はパスハンターやツーリストに出会うことが殆ど無くなりましたので、車に乗ったツーリストでも大歓迎です。

川を回り込んで山の北斜面の道になると本格的な上りになり、川沿いからは見えなかった南斜面の那須集落が見渡せるようになりました。


上ってきた谷筋です。


次第に那須集落を見下ろすようになります。この辺りはまだ紅葉していません。


標高差250mくらい上ると尾根を跨ぎます。藤枝から鮎川沿いに上って来る道と合流し、峠状の辻には神社がありました。
ここは地図を見て興味があったんです。上って尾根を越えたそこに川が流れているんです。


神社の右下50mくらいの所に鮎川の音がしていました。


尾根を跨いでも上りは続きますが、すぐ脇に会場という集落があるので下ってみました。この辺りまで上ると木が色づき始めます。


地図では集落内を通って上の(元の)道へ合流するようになっていますが、ゲートがあって「私有地なので通行止め」とのこと。しかも廃道の様相。
踏み後が上へ続いていたので失礼して登りました。こちらも私有地でしょうけど (^^;
ぶとぼそ氏は押し担ぎでは元気モリモリ。


「紅葉の季節なのにサイクリストはいないね」と話していたら年配のロード乗りが抜かしていきました。我々はマイペースで話しながらですし、写真撮りながらというのもあり、超遅いペースなんです。

御荷鉾スーパー林道

お互いに体力に余裕をもって御荷鉾スーパー林道に着きました。

この林道は長大で、ここは中間地点くらいでしょうか。林道は集落が無いので眺望や紅葉が無いとあまり魅力はありません。今回はいいとこどりというわけです。

直ぐに舗装からダートに変わりました。オートバイや車が入ることもあって石がテカテカしています。締まっていて走り易い。


先ほど抜いていった年配ロード氏が再び後ろから現れました。向こうへ行ったのかと思っていましたが、どうやら道を間違えてこちらが本来走りたい道のようです。
流石にダートに入るとこちらのパスハンターの太いタイヤが有利です。抜かされることなく先行します。


上るにつれて紅葉が見頃になってきます。ダートの振動も心地いい♪
※ ↓ 僕が写っている写真はぶとぼそ氏撮影です。


僕の自転車にはサスペンションが付いています。ステムは SOFTRIDE のコイルスプリングで、シートピラーは Thudbuster のエラストマー。どちらもパラレルリンク式で自然な動きでショックを和らげてくれます。
これくらいのダート状況だと前後のサスに体重を預けてしまった方が楽チン。パンクが心配な荒れ方の時はお尻を上げます。


御荷鉾森林公園の管理棟に着きました。植えられたモミジが赤い!


ここでお昼ご飯にしました。今日は今シーズンのコンロ初め、定番のもつ煮です。


たまには二人ポーズのショットも撮ります。未来に見返した時にはこういう写真がいいんです。


そういえば年配ロード氏が来ません。さすがにロードのタイヤでは厳しい道だったのでしょう。早めの判断で撤退したのかもしれません。

再び走り出し右手を眺めたら浅間山から噴煙が上がっていました。この程度で通常ということでしょうか。風が無いので真上にあがっていますね。


ダートは快適ですが、お尻が痛いのと、肩甲骨の辺りが凝って痛いです。リカンベントばかり乗っていたので身体が(自転車乗りから)普通の人になってしまいました。


尾根伝いなので南北両方の展望が利きます。こちらは南側。峰が幾重にも重なって見事です。


だんだんダートに飽きてきます (^^;


行政境を越えたら舗装になりました。でも直ぐにまたダートに。


いや~、「着て良かった」と思える眺望です。


赤、黄、緑、  信号と同じですね。


ぶとぼそ氏は膝の調子が芳しくないそうですが、今のところ好調なようです。ペースもほぼ僕と同じ。以前は遅れることが多かったんですが、クランクをSunXCDの170mmにしてからは好調が続いています。


右へ下仁田方面の林道がありますが、通行止め。最初はここを下ろうと計画したんですが、直前に情報を得たので塩之沢峠まで進みます。


八倉峠に下り着きました。すっぽりと道が崩落しています。右端に道が見えますね。怖そうですが垂直の崖ではないので余裕。
ここで長かったダートは終了です。


「舗装路最高!」と叫んで下ります (^^; ダートの後の舗装路は気持ちいいんです。


スローシャッターで遊んでみました。


塩之沢峠が近くなってきて紅葉が見れる所もそろそろ終わりです。


一つ目のトンネルはライトを点けずに突入したら以外と長くて真っ暗。

 

下仁田から甘楽

塩之沢峠で御荷鉾スーパー林道と別れてトンネルと潜ると下仁田へのダウンヒルです。


下りのヘアピンカーブがあるとお互いの写真を撮るのが通例になっています (^^)


道の駅オアシスなんもく で一休みすると、ブルべライダーがたくさんいました。一人にお話しを伺うと今日は600kmとのこと。「まだまだ先が長いです」と言って走り出して行きました。コロナ禍で自粛していたブルべも再開されたようですね。

下仁田からは幹線道路を避けてもう一山超えて静かな道を選びました。三本杉という集落を越えていきます。


夕暮れが迫ってきたのでライトを点灯しようとUSBバッテリーのスイッチを入れますが点きません (T_T) 家では点いたんですがダートの振動の影響でしょうか。何度かトライしてバッテリー側のコネクタを抜き差ししたら点きました。
ぶとぼそ氏から「普段あまり乗らない自転車だとトラブルがあるんだよね~」と声が掛かります。


里まで下ると後は甘楽まで緩く下り気味にほぼ一直線の道です。いつもならガシガシ漕いで速度が上がりますが、ダートを想定して履いてきたパセラ1.5インチは走りがまったりでした。

お風呂&宴会

デポ地の前に宴会場所を確認しに行きます。下調べでは1kmほど離れた所に居酒屋があるはず。1kmくらいなら酔っぱらっても押し歩いて帰れますからね。
土曜夜の仕事帰りで車が多くなった道から脇道へ入ると、ありました ありました。ちゃんと明かりがともっていますので一安心。
17時20分頃にデポ地に無事帰着しました。

宴会の前にお風呂です。デポ地から車で直ぐの所に大衆浴場があるはずなんですが、Googleマップでは出てきません。ドキドキしながら車で向かいました。あまり人気はありませんでしたが駐車場には車が何台も停まっていましたし、よく見たら「ゆ」の のぼり もありました (^^)
広い浴場でしたが人は少なく至福の温度。思わず「あ~」と声が出るのは皆同じですね。

お風呂で疲れを癒したら宴会へGo! でも ぶとぼそ氏 は風呂上りにレモンスカッシュをゴクゴクします。僕はビールを飲むまで我慢ガマン。
デポ地へ戻って再び自転車に乗って(お尻が痛い…)居酒屋へ。

「かんぱ~い!」ぶとぼそ氏との車載ツーリングは、自転車とお風呂と居酒屋で完結されるんです (^^)


お腹がぷっくら膨れるほど飲み食いしてデポ地へ戻り、シュラフへ潜り込んで就寝となりました。


08:00 出発
10:15 会場
11:28 御荷鉾スーパー林道入口
12:09 管理棟
14:18 八倉峠
14:51 塩之沢
16:36 三本杉
17:20 帰着

二日目へ続きます… (想定外が色々ありました)