幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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時坂峠-藤原峠-甲武トンネル

サイクリングで峠へ上るのは、達成感であったり、峠の雰囲気だったり、ダウンヒルの為だったりと色々あります。今回はダウンヒルの醍醐味を楽しむサイクリングとなりました。
パスハンターでもダウンヒルは楽しいものでしたが、リカンベントになって更に楽しくなり、快楽を求めて重い車体を峠へ漕ぎ上げます。

 

ルート 140.1km △2,648m
クリックすると RWGPS Map Control を埋め込み表示します。


前日の土曜は飲み会だったので何時もより力を落として町田街道を走ります。今日は五日市方面なので始点の町田辻(長津田辻から変名)から終点の高尾までフル走破 (^^;

小一時間走ったところにいる石に固められたオスのピカチューに挨拶し、なんだか暑いなと感じてきたのでウィンドウブレーカーを脱ぎます。


上ったり下りたりの美山通りを抜けて工業団地方面へ左折します。最近はこちらが多くなりました。何峠というのか分かりませんが、途中に馬頭観音のある細い道で一山超えます。


小峰峠は何時も通り旧道のトンネルで超えて五日市のコンビニにIN。朝食は家で軽く野菜ジュースとヨーグルトだけだったので、ここでお握りを一つ食べました。

ここまでサイクリストはほぼいませんでしたが、五日市は都民の森へ向かう人が多く走っています。コンビニにも数名が休憩していました。

今日は時坂峠へ上るので一日のペースを考えて秋川の左岸のんびりコースは止めて右岸を進みました。ロードバイクでトレーニングする人が多いですが、交通マナーが悪い集団を見かけました。いい大人が何やってんだって感じ。

時坂峠の上りに入ると交通量がほとんどなくなり気持ちよい時間になります。時折り苦しい勾配が表れますが、殆どはローでちょうどいい力加減です。後方から三人組の気配を感じだいぶ経ってから追い抜いていきましたが、今日は追いかけずに一人の時間を楽しみました。


旧道の時坂峠への道標から少しすると右へ回り込んで平坦になり、峠の茶屋に着きます。こちらを車道の時坂峠と呼んで差し支えないでしょう。


少し手前で追い抜いたハイカーと二言三言お話しして進むと若いロードバイクのグループが休んでいました(上りの途中で抜かしていった三人は既にいませんでした)。
「こんにちは~、今日は快晴で気持ちいいですね!」と声を掛けると先方も気が緩んで話しが弾みました。声掛けによってお互いの気持ちが分かりまるよね。そっけない応答だと速終了となりますから。


下りは崩れている箇所がありましたが、広い幅で平らにされていたので重機で慣らしたのかもしれません。落石に注意しながら通過しました。
急勾配を下ると小岩集落です。


茅葺民家は健在でした。


藤倉まではカーブした川に沿った道で次第に飽きてきます。ニセ峠のようにこのカーブの先で終わりかな? と何度も思ってようやく到着。




出発しようと思ったところへオートバイの集団がきました。小さいのから大きいの、オンオフ入り混じりのグループ(思い返したらグリーンで統一されていたのかも)。
先頭の小さいオートバイの女性ライダーが「数馬へ抜けたいんですけど分かりますか」と聞いてきました。僕もこれから行くので「こっちで大丈夫ですよ。オール舗装だしオートバイでも通れると思います」と答えたんですが、その後上っていると前方から引き返してきました。進んで行くと林道入口に簡易的なゲートがありました。

いつもは入口で一休みしますが、今日はオシッコもしたくなかったし、そのまま止まらずに進みます。更に途中の水場でも止まらず、途中展望も木々で遮られていたし、ピークまで上りました。頂上直下で崩れているところがありましたが、土砂はほぼ片付けられていて残るのは横たわった木を除くだけという感じ。


下りの展望がよい地点でお昼ご飯にしました。前方右手は三頭山。紅葉が始まっていました。


地べたに座ってお握りを二つ食べ、落ち着いたところで甘いパンも食べたらちょっとお腹が苦しい。でもぽかぽかな日差しが気持ちよく、座ったままうとうと。時折り通るオートバイで目覚めては、またうとうと…


この調子でうとうとを続けるとまずいので意を決して腰を上げて下りました。
奥多摩周遊道路へ入ると交通量が多くなります。車もオートバイも自転車も。

ここの下りは対向車にさえ気をつければ豪快に楽しめます。下りなのにガンガン飛ばして息が上がりました (^^;
既に14:00を過ぎ、この時間で上っているロードトレーニングの人達ってもしかすると今日二回目なんでしょうか。きつそうな表情の人が多いですし。

上川乗で右折して甲武トンネルへ向かいます。ここは短いし勾配も緩いのでギヤは2速でOK。


下り途中の東屋は夏草に侵略されていて、種が衣類に付かないように要注意。快晴の向こうには富士山。


ここの下りはコーナー手前に速度抑制用に凸凹がありますので豪快とはいきません。スピードを上げたまま突っ込むと跳ねてしまって危ないので押さえて下ります。ただ凸凹は広い区間だけなので中盤以降は楽しめます。ブラインドコーナーが多いのでミラー越しに対向車に注意します。

途中の開けた所、棡原界隈です。以前来た時にも快晴で気持ち良かったですが、今回もまた快晴に恵まれて心も晴れます。


快晴の空と風景に心が洗われた後、残りのダウンヒルを楽しみ、再び上ります。上り始めは短いながらも今回最もキツイ勾配です。時速4km前半。
いつもは小伏集落へ向かいますが路面が荒れていて気を遣う道なので、今回は棡原トンネルでエスケープしました。

井戸集落まで上ると坂は一段落します。ここで小休止。
写真を撮って少し押して行くと…  あっ!


ビーグル犬が戻っていました!


ここ何度か来た時に見かけなかったので、家人と共に他へ移ったのかと思っていました。でもなんとなく元気がありません。以前のように元気に尻尾を振ったり吠えたりすることなく穏やかな表情でした。


ワンちゃんのところから少し進むと再び視界が開けてきます。


南面の斜面に日差しをいっぱい浴びて、ここで暮らす人は毎日(天気が良ければ)この風景を見ているんですよね。時間がゆったり流れていることでしょう。


大型車の音が聞こえてきたので振り向くと、富士急バスでした。この色は古い鉄道の鉄橋や、先日書いた地元の水道橋の色に似ててイイですね。


しばらく休憩してから下って行きました。


ここからの下りも豪快です!
毎度チェックする道標もかろうじて残っています。まだ判読可能。

三国山へ向かう途中の佐野川峠へは何度か行きましたが、道がかなり荒廃していたので今はどうなっているのでしょう。

さらに次く豪快な下りを楽しみ、欲張ってもう一山上り返します。Pさんのブログ

で くらご峠 の巻道にダートが残っているとのことなので行ってみます。


思った以上に上部まで集落が続いていました。


最後の民家の手前で舗装が終ってダートになりました。路面をよく見ると道半分に簡易舗装のようでしたが、かなり古くなっているようでガタガタでした。北面になると くらご峠 と同じく鬱蒼とした植林帯で暗くなります。


明るくなってきて右下に民家が見えると舗装になり、くらご峠 からの道と合流します。


雑木が途切れた所から見下ろすと藤野方面から丹沢まで見通せました。日が傾いて影が広がってきました。


和田峠から下って来る道と合流し、ここからもまだまだダウンヒルが続きます。上野原方面への分岐の手前で「あ、ヤバイ」。橋の継ぎ目の尖った段差が目前に迫ってきました。車やオートバイには平気な段差ですが自転車には致命傷になりそうです。ブレーキングは間に合わず抜重できないリカンベントは「ガタンっ」と突っ込まざるを得ませんでした。そして「バチンっ」とスポーク折れ。

他に損傷は無いようで良かったです。タイヤの空気圧が低かったらパンクやリムが損傷していたかもしれませんね。スポーク一本が犠牲になってくれたということです。予備のスポークを携行していましたが、夕暮れが迫っていたし帰るだけだったのでそのままにして帰途につきました。

途中の公衆トイレで用をたし、次第に緩くなっていく勾配と街が近づく気持ちが重なっていきました。


07:18 出発
11:16 時坂峠
12:48 藤原峠
14:40 甲武トンネル
15:27 井戸
19:05 帰宅