初めての乗り物はどれも難しいものです。
誰でも最初から自転車に乗れたわけではありませんよね。練習して乗れるようになるものです。
他の乗り物も同じです。ローラースケートだってスケートボードだって練習して上手になります。先日はワンちゃんがスケートボードを蹴って進み、スピードが上がると自力で滑っている映像を見て感心しました (^^;
普通の自転車に乗るサイクリストがリカンベントについて「乗るのが難しい」と言うのは、同じ自転車という括りで見ているからに他なりません。違う乗り物として見ればこうした言葉は出てこないでしょう。
人に限らず生き物は様々なものに順応できます。訓練することで意識しなくても身体が動くようになるものです。
幼少期に段差を上ったり細い棒の上を歩いたり、未知の状況にトライすることは身体を順応させるという仕組みの訓練だと言われています。
僕は前輪駆動のリカンベントを選びましたが、これは想像していた操作感ではありませんでした。ペダルを踏み込むと同時にハンドルが動いてしまうんです。その度に車体が揺れ、これを修正する繰り返しでした。しかし、なんとかその日のうちに車道へ出ることができました。とても怖かったのは確かですけどね。
それでも週末のサイクリングを数回終える頃には身体が順応しました。今では何の不安もなく幸せなリカンベントサイクリングを楽しんでいます。
少し視点を変えてみると、「乗るのが難しい」という気持ちの中には「普通の自転車よりも〇〇できない」が含まれていると考えられます。
できないことというと、小回りができないとか、ウィリーできないとか(車種によっては出来る人もいます)、スタンディングスティルできないとか(挑戦したい)。
どれもサイクリングをする上では些細なことですが、排他的な気持ちがあるとほじくって突きたくなってしまうのでしょう。
初めて自転車に乗れた時のことを思い出してみてください。自分自身も感動しましたが、後ろから見ていた親も感動していたことでしょう。
リカンベントに乗れた時は、あの時ほど大きな感動ではありませんが、その後に広がる世界は格別です。自転車ライフの第二章へ入ったという感じです。