幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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河岸段丘の上 ポタ

先週は雨続き。土日も芳しくなく今日(月曜)もどよ~んな空です。こんな天気に呼応するのか最近ますます影が薄くなってきています(頭は大丈夫みたい)。パソコン的に言えば opacity か。薄いというより透けるようになってきたのかも。今朝は通勤で電車から降りる時に前からJKに体当たりされ、ふらついてしまいました。柔らかいものが当たったような当たらなかったような…

日曜は起きた時には霧雨でしたが、次第に雲が上がってゆき走れそうになってきました。
今回のお題は「河岸段丘の上」です。中津川の河岸段丘の下は何度も走って気持ちがいいポタコースとしては認識済みです。下と上とどう違うのか。遠い昔を想像すると、下には住んでいなかったはずです。洪水がありますからね。次第に護岸が進むようになって田んぼができたり人が住んだりするようになったのでしょう。
すると人々は主に上に住んでいたはずです。河岸段丘に沿って古い家屋があり、古い道があり、下に田んぼが出来るようになって往来する道も出来てきた。そんなことが想像できます。さて、どんな風景がまっているか、11時頃にスタートしました。

ルート 60.8km △564m
クリックすると RWGPS Map Control を埋め込み表示します。


最近は平日も土日も関係なく6時15分の目覚ましで起きます。長男が昼間の仕事になったのと土日も仕事なので朝食を一緒に食べたいですからね。
早起きして食事するとお昼前にはお腹が空いてきます。
南林間の迷路をクリアして踏切を渡り、自転車レーンが現れてきたところでラーメン屋を発見。チェーン店よりもこじんまりしたお店が好みです。


食券が分かり難かったですが、担々麺を発見して注文しました。ちょっと酸っぱい系です。


食券が何故分かり難いのかを改めて考えると、ボタンが格子状に配列している為でしょう。人の視線は縦方向か横方向かどちらか一方の方が認識し易いものです。食券ではない場合は、メニューはお店の壁に縦書きで横方向にだーっと貼られていますから、見易いんです。
これと同じく最近ダメになったのが朝日新聞デジタルのトップにある見出しです。以前は横文字で縦方向に一列でしたので上から下へ見ればよし。変わってからは横2列x縦3列で、しかも時系列ばらばら。なにやってんだか。

空はどんよりですが、南風のために比較的気温が上がってきたので、ラーメン屋でタイツを脱ぎました。お腹も満たされて下半身もスッキリして再スタートです。

座間谷戸山公園の縁を下っていくと前方をランドナー氏が横切りました。後方から車が来ていたので少ししてからUターンして後を付いていきましたが見失いました。
素直に相模線を渡ります。


座架依橋で川を渡って上って進むと今回の河岸段丘の縁です。


下へ行く時はここを左へ落ちていきますが今日は直進です。角には馬頭観音があります。馬で下と行き来して荷物を運んでいたのでしょう。


大六天神社でしょうか。神社とは書いてありませんが神社はあります。Wikipediaによると神奈川県には5社あるそうですが、ここは含まれていませんでした。


バリアフリー


今回の河岸段丘の上は総じてこんな感じです。普通の人は何の魅力も感じないでしょうけど、僕は変人なのでこれでいいんです。


神社も多いですしね。


境内が広い神社でした。大きな鐘は正月に鳴らされるのでしょうね。


これは水道でしょうか。横須賀水道は少し離れた所にありますので別の水路。


今回の道沿いにはお店は無いだろうと思っていましたが、ありました。しかも靴屋さん。もちろんハイカラな草履とかスリッパとかが並んでいます。


上下を行き来する道は数えきれないくらいあります。車道の近くにはこうした古来からある道も。


中津往還というらしいです。やはり「上」には古くからの道がありました。


古民家山十邸。昔の豪農層の住居とのこと。立派というか重そうな門の屋根です。


龍福寺に到着。ここはいつもの休憩ポイントです。河岸段丘は長年の間に木が生い茂ったために眺望が利きません。こうして下を見ることができるのは僅か。


二人の仁王様に睨まれる点はここ。


明るいと思ったら木の枝をはらわれていました。これはこれで必要なことなんでしょう。


何時も上り下りしている水道坂をまたいで「上」を進みます。
緑のトンネルを上り、


お、視界が開けました。遠くに街並みも見えます。ずっと左手が林だったのでちょっとスッキリした気分です。


お茶畑がありました。なだらかな曲面に敷き詰められたお茶が綺麗ですね。


次第に山が近くなってきて川の脇を進むようになると三増です。この辺りで中津川の河岸段丘は終了。



三増峠はこちら側からだと僅かな上りでトンネルに付きます。以前あったアダルトな販売機はもうありませんでした。インターネットの方がリアル感ありますからね。でも紙が好きっていう人も中にはいるかも。


三増峠の下りは豪快です。車少ないですし道幅広いので。途中の上り返しは勢いを殺さずにペダルを踏めば余裕です。ただし、下りが終わって県道手前の上り返しは要注意。いくら勢いをつけて踏み続けても、この坂はめいっぱいロー (>_<)

ポタリングで脚の使いどころがないので、ここからしばらくのアップダウン区間は力込めて走ります。横目に茅葺民家を見ながら坂をガシガシ上り、下って上り。圏央道を潜って下ると小倉橋です。
小倉橋を渡った後の上り急カーブは好きな所。リカンベントでスピードが乗ったまま ぐい~ん と左へ傾けてUターンするのが気持ちいいんです。その後は勾配がきつくなってヘタれますが。

前半は中津川でしたが後半は相模川の「河岸段丘の上」です。

そういえばこの季節はキンモクセイですね。どこからともなく花の匂いが流れてきます。僕はあんまりですが (^^; イメージはこんな風に道に落ちた花です。


こちらの「上」の道も似てる風景が続きます。


お、良さげな道が続いています。下へ降りていくのかな? と思って通り過ぎた所でスマホで地図を確認すると、こちらが行くべき道でした (^^)


細くて暗い道を抜けると向こうを向いた道標。興味沸きますね~。


こんな所に下へ降りる道があります。道標が無かったら到底わかりませんね。


木々の隙間から下が見えました。相模川はここのところの雨続きで濁ってます。


とても綺麗な状態のいいスバル360がありました。昔は日本車も丸っこくて曲面が美しかったですよね。今のは無用な線が多くて興味薄です。


広~い庭の中央には井戸。


昔は洗濯板でしたが現代は洗濯機。でもここで洗うんですね。屋敷から電線を引いて。


途中、トイレ休憩でコンビニに寄りました。近くを県道が通っているのでなるべく離れていないお店を選びました。何か甘いものを食べようと思っていましたが、いざ買おうとしたら喉の渇きをおぼえてスポーツドリンクにしました。

水郷田名まで来ました。奥のタワマンの右手は高田橋。個人的に「下」には住みたくありませんが、ここはかなり広い住宅地になっています。


続いて昭和橋。相模川もだいぶ幅が広くなってきました。


そして河岸段丘の終わり、下溝です。地図では道が微妙な描き方になっていますが、公園歩道になっていました。


地図を見ると三つの支流のスタート地点になっているようでしたが、よく見たら隣の鳩川から水を引き落としているようです。本来の鳩川はもっと下流まで続いています。


反対側はこんな風景。


再び相模線の隣へ出たら三拍子そろった抜け道がありました。低い狭い古い。まぁ、たいていは古いですが。


抜けた先には茅葺屋根の門があるお寺。


あ、電車がやってくる音が聞こえてきました。真下から上を除いたところを撮りたかったなぁ。


線路沿いを進んで行くと来るときに通った道に同流しました。後は帰るだけだと思って、ランドナー氏を見かけた辺りをうろうろしていたら「平和の小径」なる道を見つけました。


ご近所のお爺さんお婆さん、お父さんと子供は何やら生き物を捕まえていました。平和~。


でも、こう書いてありますけど~。


ここからは市街地走行で帰途です。南林間のナガノの前を通ったらタイミングよく店主が裏から出てきました。でも視線は僕ではなくリカンベントへ。やっぱり僕は opacity の値が大きくなっているようです。辺りが暗くなりかけた17時過ぎに帰宅しました。


河岸段丘の上」は結構楽しめました。
どのような場所を走るのが好きか、どんな所に住んでいるか、によってサイクリングする所も変わってきます。僕は幼少の頃は団地育ちでしたが、遊んだフィールドは丘陵地帯の谷戸や砂利道が残る道でした。そんな思い出の風景に似た場所をポタリングするのが楽しいです。住宅は多いですが所々に古い家があり、そういう家は緑が多いです。塀にも日本古来を感じたりしますよね。古い家も次第に今風のものに変わってしまいます。僕が走れるうちはまだ楽しめそうですが。「河岸段丘の上」おススメです。