リカンベントは急発進できない(スタートが遅い)と思っている人は、普通の自転車は立ち漕ぎできるから急発進できるけれど、リカンベントは立ち漕ぎができないから。という考えのようです。
では、なぜ立ち漕ぎでスタートするのでしょうか。
僕も普通の自転車で走る時は巡行時のギヤのままで立ち漕ぎでスタートします。
なぜ?
→ 重いギヤでスタートするから
なぜ?
→ 軽いギヤでスタートするとシフトアップがスムーズじゃないから
なぜ?
→ 変速している時に力を掛け難いから
なぜ変速している時に力を掛け難いのでしょうか。
車もオートバイも軽いギヤでスタートしていますが、どちらもミッション内のギヤを変えるのでデジタル的に変わります(CVTを除いて)。対して自転車の外装変速機はチェーンを掛け換える脱線変速なのでアナログ的に変わります。この辺りに要因がありそうですね。
外装変速機はギヤ(フリーホイール)を大きなギヤから小さいギヤへ変速するのが苦手なんだと思います。もう10年くらい外装変速機の自転車には乗っていないので、いつか確認したいと思っています。
いずれにしても、僕を含め普通の自転車では大多数の人が重いギヤでスタートしていることは事実ですので、小刻みにシフトアップしながら加速するのは気持ちよくないということです。
では、重いギヤで立ち漕ぎのロードバイクと、気持ちよく加速できる内装変速機(内装ハブギヤ)のリカンベントではどちらが速いでしょうか。
答えは ロードバイク < リカンベント となります。
リカンベントに乗り始めた頃は、巡行で7速のところを5速で発進していたら、とても遅くて気持ちよくありませんでした。
これを3速で発進するようにしたら凄く調子がいい。以後、発進でロードバイクに負けることは稀になりました。
ということで、リカンベントは急発進できます。軽いギヤで。
物事を比較する時には条件や前提が欠かせません。
「リカンベントは急発進できない」 ← どういう条件で? ということです。
条件を同じにしたら(どちらも内装変速機にしたら)どうなるでしょうか。
答えは、どちらも大して変わりません。立ち漕ぎの必要が無くなりますから。
「リカンベントは急発進できない」のではなく、
「リカンベントは重いギヤで急発進できない」が正解です。
スタート時に後ろから僕のリカンベントを見ると、ススーっと加速していくので(しかも脚が見えない)電動アシスト付きと思ってしまうようです。