猛暑が長引いて9月前半はキャンプする気持ちになれませんでしたが、後半に一気に冷え込んできてサイクリングやキャンプにいい気候になりました。ただ、寒いとシュラフやウェアが厚手になり荷物が増える(重く)なります。
しかし数日前からは半袖で走れるくらいに暖かさが復活してきました。シュラフは直前まで3シーズン用にするか夏用にするか迷いましたが、寒いよりは暑い方がいいので3シーズン用にしました。
今回の海キャンプに同行してくれるのはサイスタ時代からお付き合いのトリプーさん。最近は仕事場を実家へ移したのでジテツウが無くなって脚力ダダ下がり。車→[P]→自転車で現地入りです。そしてもう一人、トリプーさんのガールフレンドが群馬から参加とのこと、こうご期待。
二日間のルート 119.4km △991m
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自宅近くのお地蔵さんにご挨拶して8時過ぎにスタートします。
直ぐに荷物の重さを感じます。パニアバッグは身体の重心よりも若干低い位置にありますので、安定性は高まりますが前輪荷重が減ります。何かの拍子に荷物が揺られるとハンドル操作で修正。でも1kmも走ると慣れてきます。
今回は三浦半島を右回りすることにしました。先日左回りしましたからね。
横浜北部の郊外から都市部へ向かい、そして海へ。
いつもは夕方に逆から走るポタリングコースも、朝の静かな雰囲気が新鮮です。
こうしてキャンプ装備で走っていると思いますが、自力でこれだけの重さを積んで移動できるって素晴らしいことです。上り坂は物凄く厳しくなりますが、平地では殆ど重さを意識することはありません。荷物の重さは凡そ21kg。自転車よりも重たいです。
新治から恩田川に出て、次いで鶴見川へ合流します。サイクリングロードもまだ閑散ぎみ。
鴨居の公衆トイレでオシッコしてから線路を潜って激坂を上ります。ここは押して上がろうと思っていたんですが、なんか行けるかもって、そのまま上り切りました。しかし、これが後々響くことになりました。21kgの荷物を積んで頑張るものではありませんね。
長細い丘陵地帯の高台を進んでいきます。次第に宅地が多くなり、こんな不便なところまで密集しているなぁって、自分も不便な所に住んでいるんですけどね。
街への下り坂で「パンッ」。フロントホイールを見ると振れが分かります。スポークが折れました。3本目くらいかな。そろそろ全交換した方がいいかもしれません。
シート下のバッグに予備があるかなと確認しましたが入っていませんでした。まぁ32本あるうちの一本が折れただけなので気にせず進みます。
キャンプ装備で街中を走るのは気持ちよくありませんが、しばらくの辛抱です。保土ヶ谷を過ぎて八幡橋からR16へ入ると信号の間隔が開いてきます。ペースも上がってきました。
前方にロードを発見しロックオン。でもいつものような高速は無理なのでほどほどに時速30kmくらいで。ロード氏はマイペースだったので直ぐに追いつきパスしました。
金沢八景で左折して平潟湾沿いへ。ここはヨットハーバーになっています。
前方には野島が見えますが今日は渡らずに進みます。
筒井トンネルを抜けて、
下った先にある定食屋へIN。11時くらいでしたが昼食にしました。今日はサバ味噌煮定食をご飯少なめで。
僕はグルメではないので何か不満がない限り同じお店を選びます。お腹が空いてきた時に近くに入ったことのあるお店。定食屋は可もなく不可もなくが多いので良く利用します。
お店の前の信号を入って上ると今度は梅田隧道。三浦の旧道トンネルはどこも静かでおススメです。
横須賀のヴェルニー公園へ寄ろうと停車しましたが、自転車禁マークだったので止めました。押して歩くには重たいですから。以前は入れたんですが最近禁止になったんでしょうか。
横須賀からは半島を横断します。久里浜は近いんですが三浦海岸はあまり好きではないので。
坂を上った佐野街界隈はなんとなく好きな所です。道沿いに並んだお店だったり道の雰囲気だったり。竹材店も健在。
衣笠を過ぎて海が近くなったところで左折して一山超えます。下っていくと農地が広がって視界がきくようになります。ここを進めば今日のキャンプ地も直ぐ。
まだ夕方まで時間がたっぷりあるのでテントを張ってから買い出ししようと思っていましたが、一番近かったコンビニが無くなっていました。が~ん。
仕方ありません、1kmほど離れたコンビニまで行くことにしました。
今回はトリプーさんが「お肉を焼きたい」と言って焼き板とお肉を用意してくれるそうなので少なくてOK。
おでん、焼きししゃも、ポテトサラダ、朝食用に白身魚サンド、ビール500ml (x4)、ビール350ml (x1)、水2L を買い、何とか括り付けました。
5kgくらい増量して更に重くなった自転車を転がして現地入り。
直前の激坂はもちろん押し。んぐ~。
ふー。大地に出ました。視界が広い!
上ったら下ります。止まると蚊が寄ってきます (>_<)
波の音が聞こえてくるとワクワクしてきます。今日はどんなかな?
でで~んと海が広がり、同時に爽快な気分になります。
だが、しかし、今日は人がたくさんです。9月の4連休も過ぎたし、10月だし、静かな渚を期待していたんですが、キャンプブームがこれほどとは…
他のテントが映り込まないようにまずは撮影。
一息ついて、ビール。の前にベッドメイキングです。空いている時なら比較的平坦な場所を確保できますが、今日は傾斜した砂浜なのでほじくって少しでも平らにします。
それにはほじくる道具が必要なので薪探しが先。
テントは他に9貼りくらい(いつもはせいぜい3張り)。人もそれなりに多いので薪が確保できるか心配でしたが、そこそこの大物も見つかって助かりました。
適当な木片でほじくります。
テント張る前に我慢できずに一人乾杯。ぷは~、至福のとき。
テントは Mountain Hardware の Archer II。総重量 2.38kg なので昨今の軽量なテントに比べると重いですが、唯一無二のデザインと横両開きの居住性が気に入っています。
フライシートは両サイドに大きく張り出していて荷物を覆うのに十分な広さがあります。
今回は砂地なので以前買ったペグが役に立ちました。ペグが抜けにくい角度というのがあります。引っ張られる角度とペグを打ち込む角度。ペグの形状と地面の性質によって角度はまちまちです。
テントを張り終えると夕暮れまでぼ~っとする時間です。
奥に陣取った女性ソロキャンパーが犬の散歩がてら話しかけてきました。
「え~、自転車であの道を降りてきたんですか~?」
『えぇ、重たいのに引きずられるように降りましたぁ』
ワンちゃんを撫でながらしばし世間話し。こんな所で世間話しというのもおかしいですが、最近のキャンプブームとか、ここの場所のこととか。そんなんです。
背後の崖を見上げると鳥がV字に連なって飛んでいきました。
海にはヨット。
こんな人とか。
こんな人とか (@_@) (さっきの犬散歩女子ではありません)
その後、トリプーさんとガールフレンドのSさんが到着しました。残念ながら上の写真の女性ではありませんでした (^^;
オートバイ林道女子とのことでトイレ無しのこんなキャンプサイトでもへっちゃらとのこと。強者です。
日が暮れる前にトリプーさんは得意の釣りへ。
30分ほどでしたが釣ってきました(名前は忘れました)。淡泊で歯ごたえが良く美味しかったです。
そしてキャンプと言えば焚火です。一番の楽しみですよね。
石を焼かないように、燃やし切る、跡を残さない、という点に気をつけています。
夕食はトリプーさんが用意してくれた焼肉を美味しくいただきました。お二人はワインを、僕はビールぐびぐび。酔いが回ると皆お喋りがはずみます。
風殆ど無く並も穏やかな夜で、少し肌寒かったのでウィンドブレーカーを羽織ったくらい。夜中もシュラフのジッパーを開けて寒さを感じることなく眠ることができました。
〇●〇●
6時15分の目覚まし前に目覚め、鳴ってからもぞもぞ這い出ました。
他の皆さんも早起きで既にまったりな雰囲気も多かったです。
トリプーさんとSさんは釣りを楽しみに向こうの磯へ。僕はまったりタイム。
磯を散歩しているとポットホールを見つけました。よく渓谷で見るやつです。中にはちゃんと丸石がありましたので、数百年すると倍くらいの大きさになることでしょう。海らしく水が流れるところも川のようになっていました。
シーカヤッカーも朝は早いです。昼前になると風が出てきて厳しくなりますからね。
高台へ上がって見降ろすとこんな感じです。僕らのテントは中央のオレンジとグレーと薄い色のです。
高台の先っぽからは水平線が気持ちよく眺められます。下には釣りを楽しむお二人。
オレンジのユリが所々に見られました。
釣りは大物を逃がした(大抵そう言うようです)とのことでしたが、小物が数匹上がったそうで楽しかったそうです。
海キャンプでは行きはワクワクして楽しい気分なんですが、帰りは気分がイマイチになります。あ~終わっちゃったぁ、という。
片付けも面倒ですしね。何故か荷物は減らずに増えるし。
テントを畳んで引き上げます。
その前にSさんにリカンベントを試乗(試し座り)してもらいました。
印象は… この表情。
下った所は上らなければなりません。今回は荷物をデポして先に自転車だけ上げました。
「また来年くるぞ~」
農地をちんたら走って、道路に出たところでお別れ。「またね~」
気分がのらないまま佐島。
西海岸を流していきます。
逗子から極楽寺へ上って下って、再び海へ。
江ノ電に追い越され。
江ノ島辺りからお腹が空いてきましたが、以前もそうだったんですが、この辺りは昼食によいお店が無いんです。藤沢を過ぎて白旗の少し手前でラーメン屋を見つけて入りました。辛味噌ラーメン♪
お腹がふくれると睡魔がやってきました。テントだと眠りが浅いからかも。
リカンベントのシートも気持ちよく、ふらふら。そして昨日の激坂上りの影響か、筋肉痛になってきて力が入りません。
運よく道路脇のプロムナードにベンチがあったので横になりました。30分ほどでしたが少し眠れてスッキリ再スタート。
環状4号をまたぎ、和泉川沿いのお気に入りのポタリングコース。
源流を過ぎて細道へ入ると右手に何か発見しました。
木登りネコです。
後ろには何やら怪しげなアンテナを立てている人が… ネコを撮る振りしてミラーに写しました。
最後は北海道ちっくな景色の中、フラットダートを楽しんで帰りました。
「ただいま~」
エレベーターに乗るとチチチチ、チチチチ。玄関前でも鳴き声がします。
海から連れてきてしまったようです(こいつが鳴くのか?)。
楽しい海キャンプが終わってしまいました。毎年楽しみにしているので、これが終わるとなんだか脱力感。そして秋モードへ移っていきます。
今回、初めて荷物の重さを測りましたが、21kgは想像以上でした。貧乏キャンプでスタートしたこのサイクリングも、嵐で三角床無しテントに挫折してからは荷物が増えてきました。まるで若い頃のオートキャンプのよう。今後は少し荷物を減らしたり軽量化をしていこうかな。次期リカンベントがこの重さに耐えられずに壊れたら悲しいですしね。