ゆるい走りが続いたあとはガッツリ走りたくなったので松姫峠へ。
毎回思うんですが、スタートして数時間疲れを感じないと、このまま今日はずっと疲れずに走れるんじゃないかな、って。
実際には多少の上げ下げはあっても後半になると必ず脚の疲れを感じてきて、あ~やっぱりとなります。
銀河鉄道999の星野哲郎は機械の身体を手に入れたくて旅をしていましたが、疲れない身体は人間誰もが欲しいと思うもの。でも、それはそれで生きているという感覚が無くなります。疲れて辛い思いをしても走りに行くのは一種のマゾですが、怪我や病気で不自由な人にしてみれば、そういう思いをしても走れるだけましと言うに違いありません。
動く身体に感謝してマゾ的なサイクリングへ。
ルート 170.7km △2,847m
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何時もの町田街道を行きます。信号のストップ&ゴーが多いですが、それでも都心に比べれば一度に進める距離は長いです。昔は並走するR16とどちらが信号が多いのか? と数えて仲間内で情報交換していましたが、交通量が多くなった今ではR16を走ることは殆どありません。
三ヶ木の上りは頑張らないことに決めたので時速11km前後で上っていると、ロード3人組に差されました。僅か1~2kmの速度差ですが、それがキツイんですよね。
前方にツーリストが見えピーク付近で追いつきました。ランドナーと思っていましたが細いタイヤのスポルティーフのようです。綺麗なグリーン! あ、これは先日愛川方面へ行った時にすれ違った人に違いありません。そう思った時には左手で挨拶して下りに入っていました。
いつも道志大橋手前のコンビニへ寄るところですが、何故かこの日はそのまま行こうという気持ちになりスルー。これが後々脚に響くことになりました。
春から夏へ向けて次第に食欲が無くなっていきます。上野原へ上ってコンビニ休憩しましたがスポーツドリンクだけにしました。飲み切って捨てようとすると、ゴミ箱がコロナ禍のため使えなくなっていました。分かるんですが、買う前に言ってくれないとゴミが出るものを買った時に持ち歩けない人もいますよね。僕はリカンベントの背面バッグ(ランドセル)へ入れられましたけど、オートバイの連中は困った様子でした。
雨予報だったのが週末が近づくと晴れに変わったこの日、梅雨の中休み的な週末でオートバイもマイカーもかなり多いです。でも上野原から鶴川左岸の道へは入ってきません。
棡原の交差点を過ぎて鶴峠へ向かいます。三ヶ木でコンビニ休憩しなかった分いつもより時間が早いので、路線バスが追い抜いていきました。富士急バスのこの色は親近感があります。
ここは背景の古民家の暗い色で自転車の写真を撮るのにいいんです。パスハンターでは普通に停めていましたが、リカンベントは停めにくいので敬遠してきました。でも最近はハブ軸部分を当てられればなんとか停められることが分かったのでトライ。不安定ですが田んぼへ落ちるような場所でなければ大丈夫 (^^;
ここもよく写真を撮るところ。集落内へ続く細い道がいい感じですね。車道が出来る前はこちらを使っていたのでしょうか。集落から集落へ…
初戸で腰掛方面の林道へ入ります。最初は急坂ですが、これを上ってしまえばキツイところはありません。
以前ここの急斜面には畑があったんですが、手入れされなくなってしまいました。通りかかると大抵はお婆さんが畑仕事をしていました。家へ続く道も次第に廃れてきています。じきに自然に帰ることでしょうね。
腰掛からメインの道へ合流して再び寄り道。郷原へ上る道へ入る手前で、歩いている若者二人を追い抜いたんですが、僕が道へ入るなり声を上げている様子でした。そう、ここは結構な激坂なんです。
坂をあえいで振り返ると走ってきた方面が見渡せます。
上った先は高原状の郷原地区。奥は三頭山です。
古い小屋があるタイムスリップポイントも健在。
この日は移動販売の車が来ていました。この先の飯尾にある太田商店でしょうか。
エレファント! 何を作るものだったのかな?
飯尾にある自販機でスポーツドリンク補給。店先に腰かけているとオートバイの人も同様に自販機目的で立ち止まりました。挨拶して話しを聞くと「今日は高速道路も大渋滞らしいですよ」とのこと。
少し長い上りをこなすと昼食ポイントの東屋です。ちょうどいい時間。上野原のコンビニで買ったお握りを二つ食べましたが、一つはちょっとパサパサ。賞味期限ぎりぎりだったのかも。
鶴峠の上りはキツイですが他の峠道にくらべれば短いのでよし。でもオートバイが高速で追い抜いていくのに神経を使います。
そういえば既に脚はヘタってきています。疲れない身体ではなく、人間味のある身体。
峠で写真を撮ると何となく視線を感じました。
あれ? カメラ目線です。以前はもう少し右寄りを向いていたと思うんですが… このアングルで撮る人が多いのでしょうね。少しずつ向きを変えたのでしょう。
豪快な下りは今日は少し控えめに。車やオートバイが来なくても動物が飛び出してくることもありますからね。
途中路面の継ぎ目でガタンってしたらハンチング帽が飛んでしまいました。ディスクブレーキが赤くなるくらい急制動して上り返して被り直し。
さて、続いて松姫峠ですが、松姫トンネル手前の旧道入口までが何気に嫌な坂なんですよね。前方にロードが見えたのでペースを上げ過ぎない程度に上りました。後方にもロードが見えましたが、どちらのロードも、そして僕も、ここまでくると脚がヘタってくるんです。
松姫峠の旧道へ入ると勾配は緩くなり、それでもローギヤですが、淡々と漕ぎます。ここは景色もさほど良くないので自分と向き合う時間です。
オートバイとは違う音がすると思ったら富士急バスが下ってきました。ハイカーの為に何便かあるんです。乗っている人はいませんでしたが。
大きなヘアピンの二つ目を旧道入口からちょうど30分。トータル58分で松姫峠に着きました。前回より5分のプラス。気合無かったのでこんなものかな。
峠に若いロード二人組がいたので挨拶して情報交換しました。猿橋側から上ってきたそうで「途中工事していましたが、特にとがめられることはありませんでした」とのことで一安心。でも工事しているということは廃道にはならないんですね。良かった良かった。
上りとは打って変わってスケール感のある景色です。いつものビューポイントで一休み。
ここ何回かこんな空ばかりです。
途中工事の人に頭を下げて通過すると、それ以降は以前散乱していた石や枝は掃除されて綺麗になっていました。おかげで久しぶりに松姫峠の下りを楽しめました。トンネル内も綺麗。
深城ダムから猿橋への下りはスピードが楽しめる箇所とカーブが適度に混在して大好きな道です。リカ最高!
楽しい時間は長くは続かすあっという間に猿橋。そしてへたった脚が重たい。でもリカンベントになってへたり具合は以前ほどではありません。
R20の鳥沢のコンビニでバニラモナカでおやつタイムにしました。
下り基調のやや荒れ気味の道走っていくと上野原の上り返しになります。車の多い上り坂は嫌なものですね。我慢走行。
そして相模湖ICの上りも我慢走行。ここを過ぎれば後は大した上りはありません。三ヶ木の周回路は上りでも車が少ないのでよし。
中野の公園にあるトイレを借りてストレッチしてから再スタートすると、ん、右膝に違和感がきました。この感触は膝裏痛か?
少しずつ違和感ははっきりした痛みと変わり、いつもの膝裏痛となってしまいました。
スイッチはどこだったか回想すると、あぁ、松姫峠で休んだ時にうっかりあぐらで座ってしまったんでした。
この痛みは年に1回くらいあるかないか、疲労の強度とは関係なくスイッチが入ってしまうことがあるんです。
捻挫しているような感触で曲げ伸ばしの度に痛みが走ります。帰途は辛いものになってしまいました。
06:55 出発
09:45 上野原
11:25 郷原
12:03 長作
12:46 鶴峠
14:05 松姫峠
19:21 帰宅