幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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湘南-尺里峠

前日の天気予報では土曜は曇りで下り坂。日曜は雨マークが付いていましたからね。
渋沢丘陵から曽我丘陵辺りを走ろうと思っていましたが、朝起きて予報をチェックすると丁度その周辺で午前中に雨域があります。うだうだ考えながら7時に再度チェックすると雨域が小さくなっていたので、出発することにしました。海沿いに雨域がかかっていなかったので南下して湘南を快走してから、丘陵地帯はやめて尺里峠へ行くことにしました。

コース 123.4km / △1,293m<
https://ridewithgps.com/routes/32082513


しかし環状4号を走りだしてしばらくすると雲行きが怪しくなってきて、境川CRを横切った辺りから雨が降り出してきました。
大船方面は明るいのに。雨脚は弱いので止むことを期待して走り続けるも、次第にウェアが濡れてきて路面も完全ウェットに (-.-)
ハンチング帽のツバを下げて眼鏡に雨があたるのを避けながら我慢走行。
朝食がまだだったので幾つかコンビニを覗きましたがイートインが無く、しかたなく海へ出る手前で道の反対側にあったコンビニへ寄ると、運よくイートインがありました。

ここで天気予報をチェックすると、朝の予報とは変わって今いる辺りから東京以南に雨域が発生していました。現状の通りということ。
まぁ、この先は雨域から脱出するので一安心。

海沿いに入り砂浜へ出て烏帽子岩。あぁ、サザンの曲を聴いてくればよかったなぁ(翌日からスマホで聴きました)。


雨が止んで路面もドライになりスピードにのります!
山方面と違って海沿いはサイクリストが多いです。後方にロードが見えてきたので引き離すも、必死にくらいついてきます。信号スタートで引き離し、少しずつ追いついてくる、の繰り返し。

バイパスの手前で右折しようと停車すると、ロード氏はそのまま進んでいきます。あれ? この先バイパスへ入らないで進めるのかな?
再スタートして付いていくと、なぁんだ、最後はちゃんと抜けられるんですね (^^;

R1に入っても快走が続きますが少しペースダウン。ロード氏も同様。しばらくして再び前へ出て同じようなペースで走っていきます。

こういうちょっとしたバトルは楽しいです。同じような速度の人と抜きつ抜かれつ。
個人的な力の差はありますから、あきらかに先方が速い場合には追走しなければいいだけです。いけそうだ、って感じたら少しペースアップしてついていく。逆もしかり。
そして何となくお互いに気遣って心が通じていきます。

空はいつの間にか晴れてきました。
湘南はnoahponさんのテリトリー。ブログをチェックしたらフリーの歯を組み直したそうなので、今日あたり出没しそうな…
コンビニを横切る時に見ながら進みます。ロードが2台、その奥にランドナーか? noahponさんか?

出会いのないまま進んで国府津。ここから右折して曽我丘陵の麓に沿って北上します。梅はもうお終いですね。
途中、ランドナーの青年とMTBの少年のコンビ。兄弟でしょうか。将来有望な二人でした。左手で挨拶して上りでぐいっと追い抜きました。二人にリカンベントはどう映ったかな。

松田から渋沢丘陵へ行こうかとも思いましたが、それではちょっと時間も距離も物足りない感じだったので、山北から尺里峠へ向かいました。

峠道へ入る手前、いつもの青鉄橋で一休み。菜の花の黄色がいいですね。


ガードレールの外へ追いやられた道祖神。ドアと階段が設置されていますが、やっぱり隔たれているのは印象がよくないです。


この付近は新東名の工事が着々と進んでいます。大型車が出入りするために道路を拡幅したり仮設のパイプでガードされて見苦しい。
谷沿いを進んでいくと迂回路へ誘導されてしまいました。げ、あの道を上れと(写真右にある仮設道路)。むむむ。


トンネルを掘ってこの谷を横切るようです。完成してしまえば周りの景色はそれほど害されないかな。


仮設道路から元の道へ戻り、沢に沿った急勾配をえっちらおっちら。平地の快走の楽しさとは変わりますが、こうしたのんびりな走りも、また良し。
沢を離れると九十九折が始まります。幾重にも重なる道がなんともいい塩梅です。写真には下に三本の道が見えます。この背後にも二つ三つ。あと3週間もすれば桜が見頃でしょうね。


富士山は春霞と雲で僅かに頂上付近が見えるだけ。


先ほどの九十九折が見て取れるのも、このコースが人気の理由の一つ。でも今日は独り占め。


旧坂を上った先の高台に高松集落が広がっています。かつて乳牛を飼っていただろう牛舎が多く見られますが、今はどこも廃墟となっています。僕が初めて来た35年以上前に既にこのようでしたから、栄えていたのはずっと以前なんでしょうね。

旧高松分校。


高松からは東へ進んで山を巻いて寄(やどろぎ、やどりき)へ下る道も残っていますが、そちらはパスハンの領域なので素直に尺里峠へ向かいます。
初めてだと地図と睨めっこするくらい集落内には道がたくさんあります。旧高松分校の背後を通るように上っていくと、短いながらいい雰囲気のダート。よく締まっていたので今日はこのカーブを押すことなく上れました(前輪駆動だとスリップするんです)。


尺里峠(ひさりとうげ)。峠の名前は、手前の集落から向こう側の集落名で呼ぶことが多く、今回の場合は向こう側は虫沢なので、虫沢峠と呼びたいところ。以前はそう呼んでいたこともあったんですが、今は尺里峠が定着しています。ただ、地元では「第六」と呼んでいて、道を聞くと「あぁ、第六ね」と返ってきます。


下りの途中、崩落個所がありましたが修復されているので通行は問題ありませんでした。
展望が効く茶畑の手前は毎度の撮影スポット。


寄へ下ってからは菅沼集落へ向かいます。激坂のゴルフコース越えは以前一度上ったのでもういいです (^^;
右折して緩く坂を上りきったところに菅沼入口があります。そのままR246方面へ進むと、以前taboomさん達と遭遇したところ。あれは何年まえだっけ…

菅沼集落はどん詰まりではないんですが、山を越える道はかなり狭いので、ひっそりした集落。このS字カーブがお気に入り。


そろそろ修復しないと、と思わせる土壁の蔵。


集落を隔てている小高い峰にそってゴルフ場があってぐる~っと細長く続いています。隣の八沢集落へ行くにはこのゴルフ場を抜けなければなりません。小さな峠は切り通しと、その上をゴルフ場のカートが通る橋になっています。
各所でゴルフ場との交差はありますが、他にはトンネル状にカートが下を通ったり、前述の寄からの激坂コースでは、交差点で同じ道を共有しています。カートはきっちり一時停止。

八沢へ下る途中で遠くに海が見えます。いつもだと江ノ島が見えるんですが、今日は視界が悪いです。でもあの辺りは朝走ってきた茅ヶ崎です。


八沢集落でも新東名の工事が進んでいました。前回来た時よりも範囲が拡大。ここは集落の外側を巻いて道路が建設されますので、景色は一変してしまうでしょうね。

集落内へ分け入るといい感じの道が残っています。傍らには道祖神


切り通しの先にお婆さんが座っているのが見えました。
立ち止まってしばしお喋りを楽しみました。もう少し若い人と気軽にお喋りできるといいんですけどね (^^;


こののどかな風景の周りに新東名が出来ます。


渋沢へ下ってR246に乗って帰るにはまだ早いので、盆地の外側を通って菩提を経由することにしました。
戸川を過ぎるとのどかな感じになっていきますが、この道はアップダウンが多い。
パスハンターの時はこのタイミングだと脚も走りもかったるいんですが、リカンベントは重いけれどもそういうかったるさは無く楽しめます。

ヤビツ峠から下ってくる道へ合流し、直ぐに左折して善波峠手前まで。
R246は小さなトンネルを潜って抜けます。以前発見したトンネル。


少し進むと乗馬クラブの交差点があり、この激坂を力をふり絞って上ります。急勾配なのに○がボツボツした路面ではなく滑り易い。ある程度の速度がないとスリップしてしまうので余計にキツイ。


上りきって息を整えてから善波峠(旧トンネル)。この雰囲気と打って変わって背後はラブホだらけ。もう入ることなんて無いんだろうなぁ。


R246へ出る所で車列が途切れるのを待っていると、高級外車のカップルが左折で入ってきました。入れ替わりで渡りました。

あとは再び快走モードで帰途につきました。
今日は出だしで雨に降られましたが、結局天気が回復して青空の中を走ることができました。予報に戸惑って出てこなかったら一日悔やむことろでした。