幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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要害山-倉子峠

今年は金曜で仕事納め。夕方に軽く掃除をして早々に納会です。
納会と言っても世話になっている社長と二人だけ。もう一人いる同僚は秋にオートバイで事故に遭って療養中。足を切るか残すか微妙でしたが、何度も手術を重ねて切らずに済みました。年明けから少しずつ社会復帰できそうで良かった。

飲みスタートが早かったので21時過ぎには帰宅でき、翌土曜は久しぶりに要害山へ登ることにしました。
要害山はとても品のいい形をしていて女性のそれにそっくり♪ オ〇パイ山と呼んでいましたが、少々下品な感じもありましたのでピーチク山に変えました。でもよく調べたら ピ ではなく ビ だったようです。まぁ、でも可愛らしいからピーチク山にしておきます。

頂上に突き出た木は、先人の洒落た計らいでしょう (^^;




コース 115.1km / +1,580m
https://ridewithgps.com/routes/31659621



リカンベントが休眠中ですのでパスハンターで快走します。しかし、平坦路のスピード感はリカンベントに慣れた身体には何とももどかしいです。特にペダルを止めた時の惰性の伸びがありません。

上野原までは二週連続。我ながらよく飽きないものだと思います。
一日の後半に疲れてくると嫌になりますが、生きのいい午前中だから同じコースでも気持ちよく走れるのでしょう。

コンビニで休んでから下って、鶴川を渡ったところから取りつきます。




パスハンターのいいところは、こんな激坂でも止まるような速度でじわじわ上れることです。リカンベントではこの勾配だと時速4km以下ではバランスをとるのが難しいので、速度を上げないといけないのです。その分くたびれます。

振り返ると走ってきた方面が朝日に照らされて気持ちいい。思えばここへ来る時は毎回こんな天気です。




冒頭の写真にある山腹の小倉集落を上っていきます。






集落の外れに神社があり、この脇から要害山へ登れるようになっていますが、自転車ではこの先にある大倉集落から登った方がいいでしょう。
短いですが大倉まで走り易いダートの道が続いています。






写真を撮って走り出そうと跨ったら、目の前に大きめの石があり、立ちゴケ。痛たたた (>_<)
最近、リカンベントでは何度かコケていますが、パスハンターでは久しぶり。地面から高い分、衝撃も大きいので痛いです。リカンベントはあまり痛くありません。
幸いスネを擦りむいた程度で済みました。ステムがぶつかったんでしょうか。

大倉に出ると富士山が綺麗に見えました。ここで暮らす人は毎日のようにこの眺めなんですよね。いいなぁ。




集落内を上り詰めると登山口です。






麓から見た山は木々が落葉してふんわりした感じでしたが、こちらは植林の暗い道。間伐も下枝も払っておらず手付かず。






二ヶ所ほど片斜面で滑りやすいところがありますが、その他は総じて安心して歩けます。でも、まぁ、重たい自転車を引きずって登るのは疲れますね。杉のしなった枝は絡みつくし、担げば肩は痛いし。

空が見えてくると峠に到着です。
ここは尾根沿いの山道と大倉集落と登下集落を結ぶが交差しています。

ここ数年で見かけるようになった道標。この界隈はみんなこれです。棒も札も金属製。




こちらは少し前のもの。棒は金属で札は木製。




それ以前のものがこれ。全て木製なので朽ち果てました。でも、自然に帰ります。




峠から山頂はすぐです。途中二ヶ所ある急坂には階段が設けられていました。滑り易かったので助かります。




要害山に到着。南面の展望が素晴らしく、180度くらいを見渡せます。








勝手にピーチク山なんて呼ばせてもらっていますが、ここはかつて砦がありました。途中にあった階段の斜面は砦へ登ってくる敵を食い止めるためのもの。滑って上り難いのはその為です。




さて、お昼ご飯です。今日はもつ煮。前々回だったかコンロを忘れて食べれなかったやつです。冷蔵庫から出してもってきました。
あ、箸を忘れました (-.-) しょうがない、ナイフで枝を削ってお箸代わりに。魚を食べるわけではないので、こんなんでいいや。ナイフ&フォークの国の人って、こういう時はどうするんでしょうね。




ピーナツサンドもいただきます。これ、温めて食べると美味しいんですが、中のピーナツが飛び出てきた大変なことになります。器で受けて食べました。




食後は久しぶりにお昼寝タイム。
ハンドルに括り付けてあるエマージェンシー輪行袋の出番です。一方は全開、もう一方は半開なので足をそこから出します。
木の根元の膨らみとウエストバッグが丁度いい枕代わり。








チリンチリン、鈴の音で目が覚めました。もう少し寝たかったなぁ。
鈴はまだしも、声がでかい (-.-) 耳元まできてあーだこーだ喋り捲ります。ごそごそ起き出しましたが挨拶ないし。トレランカップルか。
挨拶というのは出向いた方がするものだと思っていますし、しかも機嫌悪くなったし、無言で片付けます。
喋っていたのは山頂にいる時だけで、直ぐにだんまりして下って行きました。

静かになったところで展望を見て気持ちを落ち着け、僕も山頂を後にしました。
峠まで戻って登下(トッゲ)へ下ります。








集落の掲示板に地域の人口が貼ってありました。「井戸 -1」先日行った井戸のビーグル犬がいた家でしょうか…




登下は大倉とは打って変わって谷沿いで日影が多い集落です。僕が来る時がいつも午後だからでしょうか。
路肩には先日降った雪が残っていました。




急勾配を下って県道に出ます。ここの橋から改めて見る要害山。先っぽがスバラシイ♪




後半は倉子峠へ向けてコンビニの先を左折します。確か少し上って中学校の前で下りになったはず。
のんびりと上ってその中学校を過ぎた所で、八重山の登山口がありました。そういえば以前Pさんと八重山へ登ってから下ってきた所です。久しぶりなので忘れていました。

そこを少し下った所で左へ道が続いていました。あれ? ここも確か行ったことがあるなぁ。確か大越路だったっけ(犬越路ではありません)。
味気ない峠だった記憶しかありません。途中に民家が一軒あって畑仕事をしていた女性に挨拶し、九十九折を上っていきます。こんなに上ったっけかなぁ。
峠はやはり味気なく (^^; 下り道もまったく記憶になく (^^; 印象の薄い道です。

でもスナフキンの小屋があったので良しとしましょう。




次第に陽が傾いてくると、上りと下りで、日当たりも交互になります。
倉子峠の上りは橙色の日差しで明るい。激坂を上って植林の日影に入ると峠はすぐです。




岩を削った切通しは暗がりですがいい雰囲気です。






下りは夕暮れ間近な雰囲気。山間の冬は一日が短いですね。




和田峠からの道に合流し、帰途を急ぎました。
なんだか今日の帰り道は淋しい気持ち。初冬の枯れた寒さに馴染んでいないからでしょうか。


07:19 出発
10:45 小倉
11:09 大倉
11:47 要害山
15:42 倉子峠
18:42 帰宅