お盆と振り替えで翌週に夏休み。ずっと天気が芳しくありませんでしが、最後の土日にようやくきました。晴れ晴れ予報!
金曜にめぼしい宿へ連絡して予約をとり、そそくさと身支度しました。一泊ですから身支度と言っても着替えと洗面用具だけ。
今回も車載です。
秩父の小鹿野町へデポし、一日目は十石峠を越えて小海まで。
二日目は三国峠を越えて戻ってくる道程です。
ようやく以前作った小型パニアバッグの出番です (^^)
三国峠の下り中津川林道の長いダートをリカンベントで下るとどうなるか、というのも楽しみ。
パニアバッグは夏場なら余裕の容量だと思っていましたが、ジャストサイズ。
替えの行動着と、寝る時のTシャツ短パン、洗面用具、昼食用火器は無しでお握りと菓子パン。
山中の水補給を考慮してハイドレーションバッグも装備しました。
冬場だと、火器あり、替えのアンダーシャツ&パンツになりますが、ハイドレーション無しなので大丈夫でしょう。
一日目コース 89.3km / +2,252m
https://ridewithgps.com/routes/30948503
自宅を4時前に出発し、圏央道と関越道を走ってコンビニで朝食を食べて6時半にデポ地に到着。コンビニに寄らなければ2時間 (^^)
快晴の空のもと、パニアバッグを付けて小旅行気分でのんびり進みます。
小鹿野町からだとR299で志賀坂峠を超えて十石峠へ向かうのが定番ですが、その分車が多いので右隣りにある矢久峠を選びました。
途中で昼食を買ってきましたが、ハイドレーションバッグへ入れる氷を忘れたのでコンビニで調達。
氷に少しだけ水を足します。水が多いと直ぐに氷が溶けてしまいますし、水が無いと溶けないので飲めません。この加減は経験値。
あれ? 走り出すとまたサイコンが反応していません。
発信器の電池は交換してきたのに…
スポークに付けた磁器と発信器の位置がズレているのかと思いましたが、そうではありません。
サイコン本体の液晶は薄くなっていないので電池切れでもありません。
その後も何度も無反応になり、サイコンを発信器へ近づけると反応します。最終的にはサイコンの角度を水平気味にすることで解決しました(空が反射して見難い)。
ブレーキワイヤーを短くしたことで電波の邪魔をしているようです。サイコンの電池を新品にすると元の角度でいいのかもしれません。要検討。
背後に気配を感じ、ロードが抜いていきました。眺めていたら注意力が無くなって左折箇所を見逃してしまいました。300mくらい逆戻り。
抹茶色のダム湖を過ぎるとよい感じの集落が点在する道になりました。小鹿が道の真ん中で立ち止まってこちらの様子を伺い、目が合うと跳ねながら去っていきました。
幾つかの集落を過ぎるといよいよ上り。
楕円チェーンリングにしてから2速の使用範囲が広まりました。今までは直ぐにローだったんですけどね。
木陰の涼しい道をえっちらおっちら。パニアとハイドレーションで3kg増しくらい。脚に重さを感じます。
10%を超える勾配は少ないので余裕をもって矢久峠に到着。大樹の脇に祠がありました。
苔むした道を慎重に下り神流川沿いに出ました。
日差しは強いですが、湿度が少なめのようで快適です。
国道はバイパス化しているので極力旧道へ入ります。
細い道は変化を身近に感じられ、集落の中には目を楽しませてくれるものがたくさんあります。
もちろんバスもこちらを通ります。
道の駅に立ち寄り少し早めの昼食にしました。コンビニで買ったお握りは小腹が空いた時に。
盛りうどんを注文しました。歯ごたえとモッチリ感で食べ応えありました。かき揚げはなんだかなぁ (^^;
この辺りは日航機墜落の現場です。狭い谷間が騒然となったことでしょう。
途中、慰霊碑への道標をいくつも見かけました。
上野村は高校生の頃に一泊したところでもあります。冬休みに志賀坂峠を越えてきました。
一緒に走った友達の親戚がいて、泊めてもらったのです。その時の道中は当時としてはよく あるある な出来事が多かったのでよく覚えています。
その後、初冬とはいえ甘い装備でよくぶどう峠を超えられたなぁ。
道の様子はもう記憶が薄れていますが、この交差点は覚えています。
さて、今回は十石峠なので右折します。
少し進んで右へ塩沢峠の道を分けた先で、なんと通行止めの看板。
後で調べましたが、この道は頻繁に通行止めになるそうですね。有名な峠なので調べずに来ました (^^;
ちょうどよく向こうから軽トラが下ってきたので、手を挙げて道の様子を尋ねました。結果は×。
案内板を見ると迂回路に矢弓沢林道があります。ぶどう峠は結構な勾配があるので避けたい。
一旦去っていた軽トラが再び戻って来たので矢弓沢林道がダートか尋ねましたが、そこまでは知らないとのこと。
さっきの交差点の民家に尋ねるといい、と教わったので戻って尋ねると「大丈夫舗装してありますよ」。
十石峠といえば山サイ研では旧道探索や整備でよく話題になった峠。かつてその端くれだった身としては恥ずかしいのですが、この峠にはあまり興味が無かったので情報も頭に残っていませんでした。旧道はこの矢弓沢林道に沿っているんですね。
入口には迂回路であることや、それ以前からある感じの十石峠方面という標識もありました。R299は崩壊も多いし、こちらが主なのでしょう。
案内板の距離とスマホで調べた標高差によると平均勾配は8%くらい。でも、その場の粗い情報でした。
途中5.5km地点までが激坂で、そこからはほぼ平坦だったんです。後日調べた激坂区間の平均勾配は11%超。奥多摩の大ダワに匹敵する強度でした (>_<)
一泊装備では途中で何度か休憩することになりました。
その激坂の終わり付近には石碑があり、僕のように苦しい思いで登ってきた当時の人々、あるいは下る前に遠望と下界の先を思う人々、互いが一休みという場所なのでしょう。
R299との合流地点には道幅いっぱいのゲート。中央には伐採中とありますが、背後のガードレールには麓と同じ内容と思われる通行止看板があります。
伐採中だけだと歩きや自転車の人は行けるかも、って期待してしまいますね。
そこからや緩いアップダウンと少しの上りで十石峠に着きました。
展望台とトイレと水場があります。トイレの水は「飲めません」とあったので、道路脇の水場の方は飲めるのでしょう(勝手な理解)。
下りは初めはカーブが連続しますが、しばらくすると信州らしいなだらかな山容になります。ここでもバイパスを避けて旧道。
途中、以前下ってきた大上峠の合流を見て、更にどんどん下ります。
海ノ口まで下りきり、県道で小海線沿いに進みます。
味噌と醤油造りの脇で写真を撮っていると、隣にある古民具屋の奥さんが話しかけてきました。
しばしお話しした後、古民具を見ていきませんか? とお誘い。
蔵がお店になっていて、入るとびっくり。ご主人が趣味で集めてきて手入れしたという古い家具や農具等々、これは一見の価値があります。
殆どが売り物として値札がついていましたが、保存品としての価値がありそうなものばかりでした。
この道は小海線を何度か跨ぎ、時には線路と並んだり、くぐったりできます。
そして今夜の宿、小海館に到着しました。
あまり人気がないのか素泊まりだけだそうです。駅前通りで食事処も数軒ありますので、夜に外で食事するのも楽しいです。
お風呂で汗を流してから4軒くらい隣りのお店で夕食にしました。
居酒屋っぽいメニューが少なかったので、ビールに冷やっこ、親子丼を食べました。
ビールはちゃんとした中ジョッキ。街の居酒屋の中ジョッキは量が少ないですからね~ (^^;
その他の写真
https://photos.app.goo.gl/2GiCngjoog7N26hZA
07:21 出発
09:53 矢久峠
14:51 十石峠
17:04 小海
二日目へつづく…