幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

軽量化は何のため?

サイクリストにとって軽量化は誰もが一度は真剣に取り組むことです。
フレームに始まり各パーツ、シューズ、ウェアに至るまで、軽量化が至上命令と言わんばかりです。

では、なぜ軽量化をするのでしょうか。

一番というかこれしかないと思いますが、その答えは「速く楽に走るため」

ではもう一つ突っ込んだ質問。
速く楽に走るためには軽量化以外には方法がないのでしょうか。

答えは、「たくさんあります!」

更に意地悪な質問。
速く楽に走るには軽量化以外にもたくさんあるのに、なぜそれでも軽量化を目指すのでしょうか。
答えは、「アイデアが無いから」 これは言い過ぎでしょうか。
他には「結果が数値で表れるので比較し易いから」

レースシーンでの答えは「規制されているから」ですが、レースをしないなら軽量化以外の効率化を目指す方が、実は容易なことです。

ジャパンバイシクルテクニーク(JBT)の審査基準の一つは軽量化だそうです。
僕は、個人的に行う軽量化の先に、技術的なものは生まれないと思っています。
極薄パイプ、パーツの穴開け加工。これらは言うまでもなく耐久性を犠牲にしています。長期的な使用に耐ええないものです。

しかし、こう言う僕も高校生の頃は軽量化に没頭したことはあります。でもそれは一過性のものであって、それをコンクールへ持ち込むのは、過去の歴史の中だけで良いのではないでしょうか。


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では軽量化以外にどんな技術要素や効率化があるでしょうか。

 

平地走行(巡航)

これはもう風の抵抗を極力小さくするのが最大の効率化です。
カウリングを自作したりオートバイ用の小型のカウリングを流用してもいいでしょう。
ディスクホイールがいいことは分かっていますが、新しい説としてはホイールの上半分(1/3でもいい)を覆うのがいいそうです。
タイヤが細い方が良いという説はReneHERSEサイクルが覆してくれましたから、太いタイヤでもいいでしょう。
コースに上りがないならリカンベントが有利なのは言うまでもありません。

 

ヒルクライム

上りは軽量化の恩恵を受けられますが、1kgにやっきになるなら、腰を固定する装置を付けるのがいいです。
サドルに取り付けるならアピュイドセル(ランバーサポート)、ストラップを使うならパワーハーネス等も有利です。
また、最近話題のフリーパワーというクランクもいいでしょう。
以前サイスポ(他の雑誌かも)がトライして好評だった、ダウンチューブに鉛を巻くという奥の手もあります (^^;


伝説のサドルを求めて(アピュイドセル)

https://nyroadbike.blogspot.com/2013/10/1back-to-le-tour-1986.html

 

ダート

太くて柔らかいタイヤを使うのはもちろんですが、フロントフォークの曲りを強めにしたり、シートステーを曲げて対応するのが良いでしょう。
加えて駆動力に影響の少ないサスペンションが有効です。今ではMTBのフロントサスペンションはロック機構が付いていますので、上りでの駆動ロスを抑えられます。
僕が使っているようなステムやシートピラーのサスペンションは駆動力に影響がなく効果もそこそこあります。

 

トランスミッション

今回のハンドメイドバイシクル展でも、フロントシングルギヤでリヤに大径ギヤを装備するスタイルが増えてきました。
ただ、本来の変速性能やチェーンラインの問題を考えると、効率が良いのかは疑問です。
変速性能ならば内装ハブギヤが有利です。ディレイラーだと上りの回転数が低い時にクランク1/8回転くらいロスするところを(ちょっと大げさですが)、ロスを少なく変速できますから。

 

 

ここに挙げたものは数十年前に発案されたものや、ごく最近に発案された既存の技術です。
ざっと挙げただけでこんなにあるんです。それをサイクリング業界は無視しているといって良いでしょう。

冒頭に戻りますが、軽量化は「速く楽に走るため」に行うものです。
レースに関わらないサイクリストは軽量化よりも上記の技術要素にもっと真剣に目をむけて進化していくべきだと思うのです。